◆可搬式レーダ干渉計 GPRI-II のご紹介(29 Jan 2016)
筆者は、昨年の8月、久しぶりにガンマ社のあるスイスに行ってきました。
GAMMA 社が開発しているポータブル・レーダー干渉計 GPRI-II のトレー
ニングに同行させていただきました。今回はその時の様子をご紹介いた
します。
前回は2007年の12月でしたが、夏のスイスはまた格別でした。
今回も往復、ルフトハンザ航空を利用しました。
2015/8/4(火)羽田発 12:20 LH0715(ルフトハンザ・ドイツ航空)
2015/8/4(火)ミュンヘン(乗換) LH5270(ルフトハンザ・ドイツ航空)
2015/8/4(火)ベルン着 20:10
羽田のカウンターでエコノミークラスのチケットをプレミアムへアップ
グレードしました。3万円でしたが、座席の前が広くてミュンヘンまで快
適な空の旅でした。
空港から市内までは今回もタクシーを使いました。乗車時間は20分位で、
料金は片道50 CHF(スイスフラン)位です。50 CHF x 135 = 6,750円。
他の方々はチューリッヒから鉄道でした。
(世界遺産の街ベルン)
(アーレ川で水泳する人たち)
今回は City Hotel Metropole という市内のホテルに泊りました。4泊し
て60,700円(税込)ですので、1泊税込約15,000円です(朝食付き)。エア
コンはなかったですが、いずれにしても東京程の暑さではありませんで
した。
・・・
ベルンからガンマ社のあるグムリゲンまではトラム(路面電車)が便利で
す。
6月から観光客は無料になったそうです。駅で降りて、並走するS1(鉄道)
の下をくぐり、5分程歩くとガンマ社です。
(建物入口の案内板)
GAMMA Remote Sensing
初日の午前中は、GAMMA 社のDr. Charles Werner氏、Dr. Rafael Caduff
氏から GPRI-II の機能や観測例について説明がありました。
午後は、実機の組み立てデモ、操作及び解析で使用するコマンドの説明
がありました。
(機材の一部)
(三脚を組み立て、モーターを取り付ける)
(さらにアンテナ・タワーを取り付ける)
(アンテナの取り付け) 人物は地質学が専門の Rafael 氏。
アンテナの出力について説明する Charles 氏。
その後、ケーブルの接続、パソコンによる操作デモを行いました。
・・・
2日目は野外で計測をしました。
朝8時に事務所に集合し、車でラウターブルンネン駅まで行き、そこから
電車で目的地のクライネ・シャイデック駅まで行きました。
機材は5人で分担して運びました。可搬式なので、こんな感じです。
台車の上の黄色いのがコントローラ(Linux, i-5)、その横の青いのがバ
ッテリーです。
行った先のクライネ・シャイデックはスイス・アルプスの観光名所でし
た。
クライネ・シャイデック
(GPRI-IIを設置したところ)
実習地点
(左から右へ向けてアンテナをスキャンしているところ)
ビデオの中で、最初に左端に映る山がアイガーです(標高3970m; いわゆ
るアイガー北壁)。その隣がメンヒと呼ばれる山です(標高4107m)。メン
ヒの反対側に世界遺産のアレッチ氷河が広がっており、そこでもガンマ
社はレーダを使って氷河の動きを観測しています。
アレッチ氷河
(GPRI-II ポスター)
何回か計測を行い、14時頃に山を引き上げました。17時に事務所に戻り、
そのままチャールズ氏によるデータの解析が始まりました。
(時系列を足しているところ)
(Google Earth に結果を表示している)
・・・
トレーニングは通常2日間ですが、今回は3日目に総務省の電波検査項目
について確認しました。CW 波の出力の方法や、空中線電力の大きさをチ
ェックしました。
(機材の梱包) かなりしっかりとした梱包です。
・・・
翌日ベルンから帰途につきました。
2015/8/8(土)ベルン発 8:30 LH5267(ルフトハンザ・ドイツ航空)
2015/8/8(土)ミュンヘン(乗換) LH0714(ルフトハンザ・ドイツ航空)
2015/8/9(日)羽田着 9:55
ミュンヘンでの乗り換えの待ち時間は6時間でした。
旅行の間、日本はこの夏最高の暑さだったそうです。
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sales@opengis.co.jp
(筆跡:輪座,2016.1.29)
(株)オープンGIS