熊本地震(2016)を時期的に挟む標高データ
(Datum ワークステーション)
標高データの差を計算
使用データ
- 今回の範囲:2次メッシュコードで493027
- A) 10m DEM (2016年10月作成;地震前の標高データ; JGD2000)。
- B) 5m DEM (地理院サイトからダウンロードした最新の5m DEM データ; JGD2024)
表示
- 標高の差 B-A を計算してマッピング。
- 黄色がほぼ差ゼロのエリア、赤っぽいエリアは差がプラス(隆起)、緑・青系はマイナス(沈降)。


- この分布は本当であろうか?
今後考えられる案
- 地理院の10年前の SAR の解析結果などを見て、10年前の熊本地震が影響範囲を確定する。
その範囲のメッシュコードの地震前後の DEM データを再度集める。
差分を計算して、地殻変動などの調査結果と合うのか調べる。 - 地震前の10m DEM を元に、PatchJGD プログラムを使って水平位置補正(JGD2000->JGD2011)、標高補正(JGD2011->JGD2024)を行ってみる。
今回使った5m DEM に近いものが計算で得られるのであろうか?
5m DEM と 10m DEM の起伏の比較
5m DEM (基盤地図情報5mメッシュ標高) と 10m DEM (同10mメッシュ標高)の起伏について比較してみた。
(a) 平坦部の DEM データの比較
- 5m DEMでは、陰影図の中に階段状の構造があることが分かる。

- 同じ場所を10m DEMで見ると、解像度が2倍違うだけなのに、階段状構造がぼけて、明瞭でない。

- 測線に沿って両者の地形断面を比較した。
青が5m DEM の場合の断面図で、緑が10m DEM の場合。階段状の構造が5m DEM では明瞭に分かる。
- 5m DEM の起伏陰影図と測線。(測線の□のある方向が断面図の左側)

- 10m DEM の起伏陰影図と測線。(測線の□のある方向が断面図の左側)

- (特徴1) これらの図からも分かるように、DEM ラスターを生成する手法が両解像度で違っているようだ。10m DEM の方は陰影図に三角形のパターンが見える。元々不規則に分布する点を結んで三角形(TIN)を作り、三角形の斜面を利用してラスターデータを補間している。地表面を三角形で近似しているため、段差などの細かな構造がぼかされている。
- (特徴2) また、このような製法の違いが起因していると思われるが、一般的に、5m DEM より 10m DEM の方が大方数メートル、標高値が大きい。
(b) 山間部の DEM データの比較
- 測線に沿って両者の地形断面を比較。(青:5m DEM、緑:10m DEM)

- 5m DEMの起伏陰影図と測線(測線の+のある方向が断面図の左側)

- 10m DEMの起伏陰影図と測線

- (特徴3) 5m DEM の方が谷地形が深くまでえぐられている。これも、10m DEM が平坦部同様、主に三角形で地表面を覆って面を補完する方法によってラスター処理が行われていることが原因と思われる。
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