Subject: [ts-mag:00125] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 330号】
    Date: Thu, 06 Mar 2008 15:23:24 +0900
    From: WAZA Toshihiko


OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users     2008/02/29
Keywords: OpenGIS,TNTmips,Equirectangular Projection, Geographic

オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン

第330号「 球 面 と 方 眼 投 影 」
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                       株式会社 オープンGIS



2ヶ月ぶりのメルマガです。失礼をいたしました。

今週は、「方眼投影」について説明します。

「方眼投影」とは、「方眼用紙」への投影のことです。


・・・


最近、TNTmips の無料のフライトシミュレータ・ソフトであるTNTsim3D
を調べています。TNTsim3D では、空の画像を3次元景観の背景として利
用することができます。

 http://www.opengis.co.jp/techguidej/70AddSky_J.pdf

使用できるデータ形式は、魚眼カメラで撮影した円形の空(スカイドーム)
を、今回の「方眼投影」を使って、たてよこの画像に変形したものです。


実際に空の画像を見てみましょう。サンプルのデータは、皆さんのパソ
コンにインストールされています。

Windows のCディスクのProgram Files のMicroImages/TNT_73(他のバー
ジョンでもよい)のフォルダにある "TNTsim3D.sky" です。

拡張子"sky"を"rvc" に変えると、中に16個の空の画像が入っています。
 

これは、その中の1つです。昼間の空模様です。アメリカの空でしょう
ね。
 


この画像のラスタサイズは、512行×2048列です。1:4です。画像の横
方向は、空の半球の東西南北の方角をあらわしています。したがって、
0から360度の範囲をとります。また、縦方向は、一番下が水平方向
の0度、一番上が真上を見上げたときの角度90度です。

このように、方角や見上げる角度を縦、横方向にして、等間隔の目盛り
で投影する方式を「方眼投影」あるいは「方眼図法」というそうです。
 

英語では、"Equi-rectangular Projection" といいます。"rectangular"
は長方形の形容詞で、それが"Equi(等しい)"なので、正方形、すなわち、
"方眼"と訳されています。


"Equi-rectangular Projection" = 「方眼投影」


・・・


TNTmips で緯度経度(Geographic)のデータを表示すると、グループ設定
の投影法が、"Equi-rectangular" になっていることがあります。
 

これは、緯度を縦軸、経度を横軸にして、方眼投影で表示しているんだ
ぞ、ということを言っています。

ちなみに、メルカトル図法も、緯度、経度をそれぞれ縦軸、横軸にした
投影法です。
 http://atlas.cdx.jp/projection/prj13.htm

方眼図法と似ていますが、メルカトルでは高緯度地域で緯線の間隔が広
くなっていますので、方眼図法とは違います。


本来は、球面上の位置をあらわす緯度と経度。緯度を縦軸、経度を横軸
にとった「方眼図法」。

あらためて言われると何かと思いますが、小学生の頃から慣れ親しんで
きたデータ表現の1つでしたね。







◆◇ 新製品情報 ◆◇
..................................................................

TNT 製品の新バージョン 2008:74 は、今月(3月)リリースされる予定で
す。

現在、新規ご注文されますと、納品は v73 になりますが、v74 に無料で
バージョンアップされます。

2008:74 の主な機能は、こちらをご覧ください。
 http://www.microimages.com/documentation/CP7401.htm

..................................................................

最近の円高傾向により、TNT 製品の価格(新規ライセンス、バージョンア
ップ)を値下げいたしました。
 http://www.opengis.co.jp/img/info/kakaku_list.pdf

..................................................................





エラー・バグ・トラブル
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以下のエラーが修正されております。ご迷惑をおかけしました。


○メルマガ【第315号】で報告しました、
ラスタのXYZ出力において、Zの後のコンマは不要なので削除してほ
しい。

【機能要求番号】crr14684E - Export raster to TEXT - XYZ: an
extra comma is appended to each line in output


○同様に、メルマガ【第315号】で報告しました、
v73の「各種図形」>「計算」>「Sample Points...」メニューで、
発生したポイントを保存できませんでした。

【エラー番号】crr14702E - Vector Sample Point Generation: Get 'No
file name specified ...' message when run


○メルマガ【第316号】で報告しました、
グリッドの生成において、三角形や四角形に対して面積(Area)がかすれ
て入力できない。

【エラー番号】crr14717E - Grid Generation: Area is dimmed for
Triangle and Rectangle cell shape


○同様に、メルマガ【第316号】で報告しました、
グリッドの生成において、範囲(By Extents)を選ぶと、クラッシュする。

【エラー番号】crr14718E - Grid Generation: Crash when choose 'By
Extents' option


○同様に、メルマガ【第316号】で報告しました、
しきい値リージョンの作成において、高度なオプションを使用すると、
リージョンが保存されない。

【エラー番号】crr14731E - Region Generation: Threshold: region
object is empty


○同様に、メルマガ【第316号】で報告しました、
DBASE ファイルからポイントデータをインポートすると、経度が桁落
ちしてしまう。

【エラー番号】crr14746E: Import Vector from DBASE: points lose
precision on import


○メルマガ【第317号】で報告しました、
画像分割のSML "OBJECT.sml"がv73で実行できない。

【エラー番号】crr14791E - SML Functions/Classes: Get "Program
error" when call ComputeRasterProperties() in OBJECT.sml script


○メルマガ【第321号】で報告しました、
画像の自動分類で、作成したトレーニングセットの保存ウィンドウが
出てこない。

【エラー番号】crr14980E - Raster Classification: Can't save
manually created training set raster


○メルマガ【第328号】で報告しました、
コントラストを利用して標高ラスタを表示する場合、凡例の色が正し
く表示されない場合があります。問題が出るのは、コントラストの出力
範囲(デフォルトは 0-255)を、たとえば0-120のように狭めた場合です。
ラスタの表示は、カラーマップの中の50-100の色を使って表示されます
が、カラースケールの凡例は0-120ではなく、カラーマップ全体(0-255)
の色が表示されてしまいます。マイクロイメージはエラー認識しており
ます。

【エラー番号】crr15211E - Display, Continuous Color Scale Legend:
cell value labels in wrong place if contrast enhancement reduces
output range.


以上、エラー修正報告でした。

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□■Feature Management Database の利用□■
===============================================================

「エラー番号」や「機能要求番号」は、マイクロイメージ社のフィーチ
ャ・マネージメント・データベース(Feature Management Database)に登
録されています。
 http://www.microimages.com/support/features/

状況を確認するには、番号を入力して、
 

ステータスをチェックします。
 

===============================================================





■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■

・TNTmips シングルライセンス 	827,400円(送料・税込)
・TNTedit シングルライセンス 	499,800円(送料・税込)
・TNTview シングルライセンス  	 76,650円(送料・税込)

・TNTmips 年間バージョンアップ(年1回分) 136,500円(税込)
・OpenGIS 年間テクニカルサポート         94,500円(税込)


◇ HASP-USB キーへの交換		16,800円(税込)
http://www.opengis.co.jp/htm/catalog/tntinfo/tntinfo_fixed_licens
e.htm

※交換に際して、お持ちのTNT製品が最近のバージョンである必要があり
ます。


◆ 特別アカデミックライセンス(SAL)のご紹介
 http://www.opengis.co.jp/img/info/SAL_price.pdf

<買取>と<レンタル>の2種類があります。


◇『TNTlite日本語解説セット』V72版 好評販売中!!
	(プログラム及びサンプルデータCD付き)

	<目次>
	1.空間データの表示
		2次元データの表示
		3次元鳥瞰図の作成
	2.衛星データの取り込み
	3.ジオリファレンス
		地図画像への座標情報付与
		衛星画像への座標情報付与
	4.GPSデータの取り込み
	5.標高データの解析
		陰影図の作成
		断面図の作成
		勾配・斜面方位の演算

 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm

☆ 新たな項目を追加して、V73 用に改訂中

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困ったときの問題解決フローチャート

▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」
▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」
▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」
▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
▼STEP5「テクニカルサポート」



STEP1 「ウェブ検索テクニック」
 ▽オープンGIS検索システム
 http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi
 ▽メールマガジン検索システム
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi
 ▽マイクロイメージ検索サイト
 http://www.microimages.com/search/
 ▽Google 検索
 http://www.google.co.jp/
 とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に
 - や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける)
 を使いこなすと、便利です!


STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」
 http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」
 http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」
 http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」
 http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語]


STEP3 「ドキュメントを読んでみる」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」
 http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト&リモセンテキスト」
 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」
 http://www.microimages.com/didyouknow/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」
 http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語]
 http://www.microimages.com/getstart/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」
 http://www.microimages.com/refman/


STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
 メーリングリストに参加されたい方は、
 info@opengis.co.jp までご連絡ください。
 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみになります。


STEP5「テクニカルサポート」
 テクニカルサポート・ユーザー専用 メールアドレス





############# このメールマガジンの配信について ################

このメールマガジンは、
年間テクニカル・サポートに加入されている、
ユーザーさまのみを対象としております。

基本的には、登録アカウント1つに対して
1ユーザーを配信対象としておりますが、
例えば、研究室の予算で加入された場合などは、
ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、
計2ユーザーを対象として配信させていただきます。

1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。
学生さん2名が同じくらい使用する場合は、
申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。


また、テクニカル・サポートの期限を3ヶ月以上過ぎてしまった場合は、
メールマガジンの配信を停止させていただきます。

メールマガジンが配信されなくなった時は、
サポート期限が3ヶ月過ぎたとお考えください。


転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、
お手数ですが、弊社までご連絡ください。




テクニカル・サポート活用案内
>サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。
>サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で
対応。
>サービスその3:対応は最優先で行います。
>サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。
>サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。
>サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを
進呈。
>サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 5 GB まで利用できま
す。
>サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。
>サービスその9:FTP サイトを 5 GB に拡張しました...
>サービスその10:現在計画中です...


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●テクニカルサポート用にスカイプのIDを用意しました。
テスト利用のためオフライン時は、申し訳ありませんが使用できません。





============ おことわり =============

※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、
 TNTmipsに関わる新しいニュースを、
 毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。

※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。

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