Subject: [ts-mag:00043] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 248号】
    Date: Mon, 01 May 2006 08:01:26 +0900
    From: WAZA Toshihiko

OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users     2006/04/28
Keywords: OpenGIS,TNTmips,NullCell, NullMask, MyDocument,SDF2500


オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン

第248号「  ヌ ル セ ル と ヌ ル マ ス ク (1) 」
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                       株式会社 オープンGIS



ヌルセルを設定しようとしたら、いつもの設定の窓がない。このような
経験をされたことはありませんか?

これはV71から導入された『ヌルマスク』が原因です。

ヌル(Null)とは、データの含まれない状態を指します。


・・・


ヌルマスクとはどういうものか、説明用のラスタを使ってご紹介します。




白地のラスタに0,1,2の数字を描きました。DN値(デジタルナンバ
ー。セルの値)は、白地が255, 0,1,2が文字どおり、0, 1, 2 の値
にしました。ラスタの背景の色はグレイです。

▽ このラスタをポリゴンで切り出します。




V72では「ラスタ」の「抜き出し...」メニューを使います。




▽ 結果です。




切り取られた場所のDN値は、0 になっています。透明設定を解除する
ため、ラスタレイヤコントロールウィンドウを開いて[ヌルセルの透明化]
ボタンをオフにします。







ここで気が付くのは、三角形の部分は透明なのに、ラスタ内の数字0は
DN値が 0 であるにもかかわらず、ヌルに設定されていない点です。こ
れは従来のヌル値の考えでは説明がつきません。

これは切り出しによって、次のようなマスクが新たに出来たと考えれば
理解できます。




▽ 実際、プロジェクトファイルの管理メニューを使えば、(V72)




切り出したラスタのサブオブジェクトには"ヌルマスク"というオブジェ
クトが存在しています。




▽ また、切り出したオブジェクトを選んで[編集...] ボタンを押すと、




いつものヌル値を設定するフィールドも見当たりません。





・・・


従来のヌル値を設定するフィールドに戻すには、ヌルマスクを削除しま
す。




こうすると、ヌル値を設定するフィールドが現れます。




[ヌル値を持つ] ボックスにチェックを入れ、"0"と入れます。




ラスタレイヤコントロールウィンドウで[ヌルセルの透明化] をオンにし
て表示すると、文字0も透明表示されました。




0 がヌルになったので、カラーマップが1つずれました。


・・・


ヌルマスクは、ラスタの切り出しやモザイクなど、ラスタの形状が変わ
る処理において自動的に作られます(V71以降)。

来週はゴールデンウィークでお休みにさせていただきます。
さ来週は、ヌルマスクを削除したり、ヌル値を追加したり変更するコマ
ンドについてご紹介します。



ヌルマスク資料
●ラスタのヌルセルの管理(Managing Raster Null Cells)
http://www.microimages.com/documentation/cplates/71SetNull.pdf







□■Tips□■
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「マイドキュメント」フォルダには、MicroImagesというフォルダがあり
ます。この中には、空間データエディタで編集したオブジェクトのバッ
クアップファイルや処理ログが格納されています。これらのファイルは
次第に増えていきますので、C-ドライブの容量が不足するようでしたら、
心がけて削除するようにしましょう。何百MBにもなる場合もあります。

(メルマガ【第200号】にて既出)

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エラー・バグ・トラブル
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【第222号】で「世界測地系版」の数値地図2500(空間データ基盤)の
読み込みエラーの修正について報告しました。

その際まだ問題があり、四隅にある座標情報のうち左下と右上の2点の
座標しか読んでいないため、隣り合う図郭が10cmほどずれました。



【エラー番号】DMD9602E - SDF: Imported data is shifted 10 cm on 
ground scale

これまではSMLで対処していただいていましたが、
http://www.opengis.co.jp/sml/sml_basic/vector/sdf_georef_v13.sml

2006年3月22日以降のパッチ(2005:71)により、四隅の座標を正しく読み
込むようになりました。ただし測地系が"WGS84"になっていますので「座
標参照系の変更...」コマンドにより"JGD2000"に変更をお願いします。

+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +





◆◇ ご 案 内 ◆◇
..................................................................

★ TNT製品 RV2006:72 のダウンロードは以下のサイトから行えます。
http://www.microimages.com/freestuf/tntpatch/v72release.htm

☆ V2006:72 の新機能リストが公開されました。
http://www.microimages.com/featupd/v72.htm

☆ V2006:72 のカラープレートはこちらです。
http://www.microimages.com/announce/RV200672.htm

..................................................................

V72 を注文された方で、メディアで必要な方は、info@opengis.co.jp
までご連絡ください。弊社で FullバージョンをCD-R に焼いてお送りし
ます。

..................................................................





■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■


現在の 2006:72 の価格

・TNTmips シングルライセンス 890,400円(送料・税込)
・TNTedit シングルライセンス 537,600円(送料・税込)
・TNTview シングルライセンス  81,900円(送料・税込)

・TNTmips 年間バージョンアップ(2回分) 147,000円(税込)
・OpenGIS 年間テクニカルサポート       94,500円(税込)

・2005:71 --> 2006:72へのアップグレード   88,200円(税込)
・2004:70 --> 2006:72へのアップグレード  132,300円(税込)
・2003:69 --> 2006:72へのアップグレード  169,050円(税込)


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困ったときの問題解決フローチャート

▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」
▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」
▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」
▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
▼STEP5「テクニカルサポート」



STEP1 「ウェブ検索テクニック」
 ▽オープンGIS検索システム
 http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi
 ▽メールマガジン検索システム
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi
 ▽マイクロイメージ検索サイト
 http://www.microimages.com/search/
 ▽Google 検索
 http://www.google.co.jp/
 とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に
 - や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける)
 を使いこなすと、便利です!


STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」
 http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」
 http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」
 http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」
 http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語]


STEP3 「ドキュメントを読んでみる」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」
 http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト&リモセンテキスト」
 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」
 http://www.microimages.com/didyouknow/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」
 http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語]
 http://www.microimages.com/getstart/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」
 http://www.microimages.com/refman/


STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
 メーリングリストに参加されたい方は、
 info@opengis.co.jp までご連絡ください。
 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみになります。


STEP5「テクニカルサポート」
 テクニカルサポート・ユーザー専用 メールアドレス





############# このメールマガジンの配信について ################

このメールマガジンは、
年間テクニカル・サポートに加入されている、
ユーザーさまのみを対象としております。

基本的には、登録アカウント1つに対して
1ユーザーを配信対象としておりますが、
例えば、研究室の予算で加入された場合などは、
ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、
計2ユーザーを対象として配信させていただきます。

1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。
学生さん2名が同じくらい使用する場合は、
申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。


また、テクニカル・サポートの期限を3ヶ月以上過ぎてしまった場合は、
メールマガジンの配信を停止させていただきます。

メールマガジンが配信されなくなった時は、
サポート期限が3ヶ月過ぎたとお考えください。



転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、
お手数ですが、弊社までご連絡ください。



テクニカル・サポート活用案内
>サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。
>サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で対応。
>サービスその3:対応は最優先で行います。
>サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。
>サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。
>サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。
>サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できます。
>サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。
>サービスその9:FTP サイトを 500MB に拡張しました...
>サービスその10:現在計画中です...


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テスト利用のためオフライン時は、申し訳ありませんが使用できません。







============ おことわり =============

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 TNTmipsに関わる新しいニュースを、
 毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。

※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。

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