Subject: [ts-mag:00036] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 241号】
    Date: Mon, 13 Mar 2006 08:33:36 +0900
    rom: WAZA Toshihiko

OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users     2006/03/10
Keywords: OpenGIS,TNTmips,Measure,Distance,POLYSTATS,TIN,JPG2000


オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン

第241号「  ポ リ ゴ ン の 距 離 (1) 」
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                       株式会社 オープンGIS



今週は、ポリゴンの距離を求める方法についてご紹介します。


まずは汎用的なツールのご紹介から。

A)ジオツールボックスを利用する方法

▼ データを表示して、表示ウィンドウのツールバーにある[ジオツール
ボックス(測定/スケッチ)] ボタンを押します。


 

▼ [定規(ルーラー)] ボタンを押して、




▼ 測りたい距離をマウスでドラッグします。[計測] タブに距離が表示
されます。




▽ 違う場所を測る場合には [消去(クリア)] ボタンを押して、ラインを
消します。





以上はモニター上でポリゴンにものさしをあてて距離を求める方法です。
次にご紹介するのは、複数のポリゴン間の距離を求める方法です。なお
この方法で求める距離は、ポリゴンの重心間の距離になります。


B)TINを利用する方法

TINは、点の分布において最も近くにあるポイントを探し出し、三角
形で結びます。ポリゴンデータは重心の座標を持ちますので、それを利
用します。

▼「編集」>「空間データ」を選び、空間データエディタを起動します。

▼ ポリゴンベクタを開きます。




▼ [操作ツール] ボタンを押し、「標準属性の更新」を実行します。
「バリデート(トポロジの更新)」でも標準属性は更新されます。




▼ [詳細を表示] ボタンなどを押して、ポリゴンの標準属性テーブル
"POLYSTATS"(= POLYgon STATisticS;ポリゴン統計)を表示します。




▼ CentXとCentYが各ポリゴンの重心の座標です。




▽ ちなみに「単独レコード表示に切り替え」ると、全項目が一覧表示で
きます。







・・・

重心になっているか確認します。テーブルの座標を使って点表示するに
は、『データベースピンマップの機能』を使用します。

▼「リファレンス」メニューから「データベースピンマップレイヤの追
加...」を選びます。※ツールバー(ボタン)にはありません。




▼ 現在編集用に開いているのと同じベクタの"ポリゴンデータベース"を
選択します。「ピンマップレイヤコントロール」ウィンドウが現れます。



「テーブル」は "POLYSTATS" を選びます。

▼ [ポイント] タブに移り、[X...] 、[Y...] ボタンを押し、それぞれ
CentX, CentY を選びます。[投影法...] には 必ずベクタと同じ座標系
を選びます。




▼ [シンボル] タブに移り、表示するスタイルを適当に決めます。




▽ [ OK ] ボタンを押して閉じます。重心が表示されました。





・・・


来週は、
データベース(テーブル)をベクタ(ポイント)に変換し、さらにTINに
変換します。









□■Tips□■
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表示しているオブジェクトの投影法を調べるには、

[操作ツール] から「範囲...」を選びます。



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エラー・バグ・トラブル
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メルマガ 【第 238号】で報告しました、MacOS X 版(V71)において、標
準属性の更新が正しく行なわれないエラーが修正されました。
【エラー番号】PAT9931E

先週3月8日以降のパッチをダウンロードしてお使い下さい。
http://www.microimages.com/freestuf/tntpatch/71patch.htm


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先週のメルマガで報告しました、JPEG2000で圧縮した画像にジオリファ
レンス処理を行うと、表示が遅くなるエラーが修正されました。
【エラー番号】DMD10083E

先週3月8日以降のパッチをダウンロードしてお使い下さい。
http://www.microimages.com/freestuf/tntpatch/71patch.htm

弊社で確認しましたが、データによってまだ現象が出るようです。その
際は、申し訳ありませんが、以下の方法でピラミッドの再作成をお願い
します。

○「解析処理」>「ラスタ」>「抜き出し...」で、抜き出しの範囲を指定
しないでラスタの抜き出しを行う。ピラミッドが再作成されます。

○「解析処理」>「ラスタ」>「ユーティリティ」>「ピラミッド...」を
使う場合は、その前に「サポート」>「メンテナンス」>「プロジェクト
ファイル(.RVC)...」メニューでピラミッドのサブオブジェクトをあらか
じめ削除します。

(削除前)




(削除後、ピラミッド再作成)




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☆今週の新機能要望★
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以下は、今週の新機能要望リストです。

新機能要求番号は、毎週水曜日(日本時間木曜)にデータベースに登録さ
れます。
http://www.microimages.com/support/features/

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先週【第 240号】のメルマガで、
ベクタの組み合わせ(オーバーレイ)演算の「置き換え」で、ポイントが
落ちてしまう件:

マイクロイメージに確認したところ、エラーではなく、仕様とのことで
す。

It is not an error.  The Replace operation is designed to copy 
polygon elements from the operator to a copy of the source.  It 
is not meant to copy points.  It also removes source elements 
inside operator polygons.

実装の難易度は不明ですが、新機能要望になりました。
【新機能要求番号】crr10137N
Replace: add ability to copy point elements from operater

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【新機能要求番号】crr10118N
調和級数解析をツールバーエディタの使用可能な処理で選べるようにす
る。

Main MenuToolbars: add Harmonic Series Analysis to Available
Processes in the Toolbar Editor

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【新機能要求番号】drb10143N
ポリゴンスタイルのカラー(RGB値)を表形式で対話的に表示、編集する機
能。

Add ability to View/Modify styles in a spreadsheet form

【新機能要求番号】drb10144N
ポリゴンスタイルのカラー(RGB値)をSMLでバッチ的に編集する機能。

Add ability to edit style objects in SML

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【新機能要求番号】DMD10158N
空間データエディタで保存の後、パックを行う。

Spatial Edit: Pack RVC files after saving objects

----------------------------------------------------------------

【新機能要求番号】crr9919N
自動分類の最尤法で、使用した最小尤度%を分類したクラスラスタに保
存する。

Automatic Classification, Maximum Likelihood method: save Minimum 
Likelibood Percentage for next session

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◆◇ 最新ニュース ◆◇
..................................................................

◆ TNT製品バージョン2006:72 の正式リリース(ダウンロードによる)は、
今週3月15日を予定しています。
http://www.microimages.com/
..................................................................

◇ 3月1日にマックインテル版TNTmips がマイクロイメージ社のサイト
にアップされました。
http://www.microimages.com/freestuf/tntpatch/DV72.htm
..................................................................

◆ V71までの購入ユーザを対象に、先週くらいからマイクロイメージ社
からV72へのバージョンアップの御見積書が送付されています。書類のタ
イトルはPro Forma Invoice であり、見積書という意味です。請求書(単
にInvoice)ではありませんので、ご安心ください。

内容は、年間バージョンアップ(Annual Maintenance;年2回分のバージ
ョンアップ)$1,000と、V71からV72へのバージョンアップ$600の2種類で
す。前者は V72 がこの3月にリリースされる前まで有効な見積書であり、
リリース後は使用できなくなります。V72リリース後は、$600の方でご注
文ください。

弊社経由で購入される場合、現在の為替レートに20円足して、各々
140,000円および 84,000円(税別)の金額になります。

..................................................................





■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■


現在の Ver 7.1 の価格

・TNTmips シングルライセンス 890,400円(送料・税込)
・TNTedit シングルライセンス 537,600円(送料・税込)
・TNTview シングルライセンス  81,900円(送料・税込)

・TNTmips 年間バージョンアップ(2回分) 147,000円(税込)
・OpenGIS 年間テクニカルサポート       94,500円(税込)


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■





困ったときの問題解決フローチャート

▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」
▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」
▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」
▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
▼STEP5「テクニカルサポート」



STEP1 「ウェブ検索テクニック」
 ▽オープンGIS検索システム
 http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi
 ▽メールマガジン検索システム
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi
 ▽マイクロイメージ検索サイト
 http://www.microimages.com/search/
 ▽Google 検索
 http://www.google.co.jp/
 とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に
 - や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける)
 を使いこなすと、便利です!


STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」
 http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」
 http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」
 http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」
 http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語]


STEP3 「ドキュメントを読んでみる」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」
 http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト&リモセンテキスト」
 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」
 http://www.microimages.com/didyouknow/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」
 http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語]
 http://www.microimages.com/getstart/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」
 http://www.microimages.com/refman/


STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
 メーリングリストに参加されたい方は、
 info@opengis.co.jp までご連絡ください。
 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみになります。


STEP5「テクニカルサポート」
 テクニカルサポート・ユーザー専用 メールアドレス





############# このメールマガジンの配信について ################

このメールマガジンは、
年間テクニカル・サポートに加入されている、
ユーザーさまのみを対象としております。

基本的には、登録アカウント1つに対して
1ユーザーを配信対象としておりますが、
例えば、研究室の予算で加入された場合などは、
ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、
計2ユーザーを対象として配信させていただきます。

1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。
学生さん2名が同じくらい使用する場合は、
申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。


また、テクニカル・サポートの期限を3ヶ月以上過ぎてしまった場合は、
メールマガジンの配信を停止させていただきます。

メールマガジンが配信されなくなった時は、
サポート期限が3ヶ月過ぎたとお考えください。



転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、
お手数ですが、弊社までご連絡ください。



テクニカル・サポート活用案内
>サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。
>サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で対応。
>サービスその3:対応は最優先で行います。
>サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。
>サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。
>サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。
>サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できます。
>サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。
>サービスその9:FTP サイトを 500MB に拡張しました...
>サービスその10:現在計画中です...


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テクニカル・サポート・ユーザー専用 FTPアカウント(最大容量500Mbyte)


●テクニカルサポート用にスカイプのIDを用意しました。
テスト利用のためオフライン時は、申し訳ありませんが使用できません。





============ おことわり =============

※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、
 TNTmipsに関わる新しいニュースを、
 毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。

※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。

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