Subject: [ts-mag:00028] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 233号】
Date: Mon, 16 Jan 2006 08:40:44 +0900
From: WAZA Toshihiko

OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users     2006/01/13
Keywords:OpenGIS,TNTmips,MailMagazine,Natural Join,SVG,Intel Mac


オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン

第233号「  テ ー ブ ル の 自 然 結 合  」
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                       株式会社 オープンGIS



例えば、円(ベクタ)が3つあって、重なっているとします。


 

それぞれの円には区別のため、A, B, C という属性が付いています。重
複した部分には、図のように複数の属性が付いています。例えば、真ん
中の3円の共通部分にはA, B, C の3個の属性がアタッチされています。


  

話が脇道にそれますが、このような図形と属性の1:N の関係はデータ
ベースの考え方としては大切ですが、1:1の方が初めてGISを使う人に
とっては分かりやすいかもしれません。しかし1:N という関係を持て
ることで、例えば森林計画図などの林班属性の経年変化などにも対応で
きるのではないかと思います。

ちなみに、ポリゴンにアタッチしている属性レコード数を高さとみなし
て3次元表示するとこのようになります。


 


・・・


さて、メルマガ【第222号】『土地利用図の集計(1)』でやったように、
これらの円を使って、先ほどから背景に示している土地利用を模したメ
ッシュデータ(ベクタ)を切り抜きました。


 

各メッシュには図のように円の識別子(A, B, C)と模擬土地利用コード(1
から7)が付いています。


 
また各メッシュ毎に面積(POLYSTATS.Area)も計算されています。


さてここで、円A, B, C 毎に各土地利用コード(1から7) の面積を求める
にはどうしたらいいでしょうか、というのが今回の問題です。

答えは『テーブルの結合演算』を使うです。これらの3個のテーブルを
1つに結合します。テーブル結合のこのような使い方を私も最近知りま
した。


・・・


▼ ポリゴン行の[テーブル/フォームの作成] ボタンを押して「リレーシ
ョンの修正...」メニューを選びます。


 

▼「データベースエディタ」ウィンドウが現れますので「ファイル」メ
ニューから「テーブルの演算...」(Combine Tables...)を選びます。
「テーブルの計算」ウィンドウが出ます。


 

▼ [テーブル1...] ボタンを押して、結合した際左側に来るテーブルを
選びます。ここでは、円の識別子を含むテーブルを選びます。


  

▼ 次に[テーブル2...] ボタンを押して、右側に来るテーブルを選びま
す。ここでは、模擬土地利用コードを含むテーブルを選びます。

▼ 操作:から「自然に結合」(Natural Join)を選びます。


   
(日本語訳が分かりにくいこともあって、今回は英語のオリジナルメニュ
ーも付けました。)

▼ 要素の割り当て:から「両方のソースにレコードがアタッチされてい
る場合」を選びます。


 
(正しくは「両方のソースのレコードが図形にアタッチしている場合」で
す。)

▼ 以上のようにセットしたら[ OK ] ボタンを押します。


 

▼ 結合の結果は別テーブルに出力されますので、新規テーブル名を与え
ます。




▽ ポリゴンとのリンクを介して、円の識別子と土地利用コードが1つの
テーブルに結合されます。



 
▼ 次に、このテーブルを"テーブル1"、面積を含むPOLYSTATSテーブルを
"テーブル2"にして再度、自然結合を行います。




▽ 集計するため、全レコードをdBASE IIIファイルで別名保存します。
表計算ソフトで不要な項目を削除して、集計した結果は以下のとおりで
す(小数点2桁)。




元々各円の半径は500(m)でしたので、各円の面積は約785,000(m2)になり
ます。これは上の表の各円の集計面積と同じになっています。


・・・


レコードと図形との関係を仲介として、2個のテーブルの結合をしまし
た。他にも演算の種類がありますが、それはもう少し勉強してからご紹
介しましょう。







□■Tips□■
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直接ジオリファレンスした画像ファイルを使って、印刷用レイアウトで
「SVG形式にレンダリング」すると、画像の周囲が黒くなることがありま
す。これは画像が用紙に対して傾いているためです。画像をTNTmipsにイ
ンポートすれば黒くなることはないようです。

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エラー・バグ・トラブル
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V7.1の表示ウィンドウで、位置レポートの表示を緯度経度にした場合、
緯度の秒の小数桁が1桁になります。2005年1月11日以降のパッチを適用
すると3桁に戻ります。これはデフォルトのフォントのサイズが悪さを
していたとのことです。

(パッチ適用前)




(パッチ適用後)




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◆◇ 最新ニュース ◆◇
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出荷は2月からのようですが、Intel版マックが先週お目見えしました。
http://www.apple.com/jp/

気になるTNT製品の動作ですが、早速マイクロイメージ社に確認したとこ
ろ、将来的にサポートはするが、当面はTNT製品を動かすために購入する
のはやめた方がいいだろうとのことでした。サポートするにはまだ一杯
やることがあるとのことです。アプリケーションの対応以外にも、
Windows XPの64bit版のようにライセンスキーのドライバー等の問題もあ
るかもしれません。

アップルのホームページを見ると、既存のPowerPC用のアプリケーション
は、RossetaというMacOS Xに搭載される変換技術によってIntel用に変換
されて実行されるそうです。
http://www.apple.com/jp/rosetta/

Rossetaは変換(エミュレーション)なので、処理速度はPowerPCで動かす
のにくらべて当然遅くなります。「Universal」マークに対応するのを楽
しみに待ちましょう。

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■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■


平成17年11月21日付けでTNT製品の価格を改定致しました。

現在の Ver 7.1 の価格は 

・TNTmips シングルライセンス 890,400円(送料・税込)
・TNTedit シングルライセンス 537,600円(送料・税込)
・TNTview シングルライセンス  81,900円(送料・税込)

・TNTmips 年間バージョンアップ(2回分) 147,000円(税込)
・年間テクニカルサポート 94,500円(税込)


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困ったときの問題解決フローチャート

▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」
▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」
▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」
▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
▼STEP5「テクニカルサポート」



STEP1 「ウェブ検索テクニック」
 ▽オープンGIS検索システム
 http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi
 ▽メールマガジン検索システム
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi
 ▽マイクロイメージ検索サイト
 http://www.microimages.com/search/
 ▽Google 検索
 http://www.google.co.jp/
 とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に
 - や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける)
 を使いこなすと、便利です!


STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」
 http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」
 http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」
 http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」
 http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語]


STEP3 「ドキュメントを読んでみる」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」
 http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト&リモセンテキスト」
 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」
 http://www.microimages.com/didyouknow/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」
 http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語]
 http://www.microimages.com/getstart/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」
 http://www.microimages.com/refman/


STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
 メーリングリストに参加されたい方は、
 info@opengis.co.jp までご連絡ください。
 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみになります。


STEP5「テクニカルサポート」
 テクニカルサポート・ユーザー専用 メールアドレス





############# このメールマガジンの配信について ################

このメールマガジンは、
年間テクニカル・サポートに加入されている、
ユーザーさまのみを対象としております。

基本的には、登録アカウント1つに対して
1ユーザーを配信対象としておりますが、
例えば、研究室の予算で加入された場合などは、
ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、
計2ユーザーを対象として配信させていただきます。

1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。
学生さん2名が同じくらい使用する場合は、
申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。


また、テクニカル・サポートの期限を3ヶ月以上過ぎてしまった場合は、
メールマガジンの配信を停止させていただきます。

メールマガジンが配信されなくなった時は、
サポート期限が3ヶ月過ぎたとお考えください。



転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、
お手数ですが、弊社までご連絡ください。



テクニカル・サポート活用案内
>サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。
>サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で対応。
>サービスその3:対応は最優先で行います。
>サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。
>サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。
>サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。
>サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できます。
>サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。
>サービスその9:FTP サイトを 500MB に拡張しました...
>サービスその10:現在計画中です...


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●テクニカルサポート用にスカイプのIDを用意しました。
テスト利用のためオフライン時は、申し訳ありませんが使用できません。





============ おことわり =============

※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、
 TNTmipsに関わる新しいニュースを、
 毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。

※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。

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