Subject: [ts-mag:00021] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 226号】
Date: Mon, 21 Nov 2005 00:30:16 +0900
From: WAZA Toshihiko

OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users     2005/11/18
Keywords:OpenGIS,TNTmips,MailMagazine,Manifold,3D,RasterProperty


オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン

第226号「  マ ニ フ ォ ー ル ド ( 1 ) 」
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                       株式会社 オープンGIS



今回は、TNTmips V7.0(2004:70)の新機能であるマニフォールド
(Manifold)を改めてご紹介いたします。

マニフォールドを使うと、これまで平面図だけの鳥瞰図に地下の断面図
などを付けて3次元で可視化することができます。具体的なイメージを
持っていただくため、5万分の1の地質図に付いている断面図をマニフ
ォールドで処理して、3次元鳥瞰図表示をしてみました。







「マニフォールド」という言葉をグーグル(http://www.google.co.jp) 
で検索してみると、自動車の排気口やバルブなどのCAD部品が検索さ
れます。平面を加工して立体的な形状を作ること(あるいは、出来た図形)
をマニフォールドと呼んでいるようです。ちなみに数学の分野では、マ
ニフォールドは「多様体」と訳されています。


マニフォールドを使うと、上で紹介した地質図断面の3次元表現のほか、
複数の断面図を組み合わせたフェンスダイアグラムや地下坑内図なども
作成できます。面白い例としては、航空機の離着陸ゾーンの可視化など
もあります。これらを説明したマイクロイメージ社の資料をご紹介しま
す。

■「マニフォールドを使った3次元地質の可視化」
http://www.opengis.co.jp/img/verinfo/ManGeolSec.pdf

■「複数のマニフォールドによる3次元地下モデル」
http://www.opengis.co.jp/img/verinfo/3MineManfld.pdf

■「3次元表示におけるマニフォールド」
http://www.opengis.co.jp/img/verinfo/Manifold.pdf

こんなきれいな絵を作ってみたいですね。


・・・


地質図を例にして、このような3次元表現を行うための処理フローを示
します。




図中、(A)と(B)は通常の3次元鳥瞰図を作成する際によく使われる処
理フローです。今回のマニフォールドの処理は、この図の左の(C)の部
分です。使用するメニューは「編集」>「ジオリファレンス」メニューで
すが、従来の平面的な(X, Y)座標の座標付けではなく、高さ方向の座標
(Z)を断面図に与えます。航空写真のオルソ補正の際もコントロールポイ
ントにZ座標を与えますが、マニフォールドの処理では、マニフォール
ド用の特別のウィンドウが開き、作業を行います。実際の処理では、マ
スクを作成するなど、結構細々とした作業もあります。

具体的には、来週から順を追って解説したいと思います。お楽しみに。
解説を待てない方は、マニフォールドの作成に関する資料がありますの
で、ご覧ください。

□「マニフォールドのジオリファレンス」
http://www.opengis.co.jp/img/verinfo/4ManGeoref.pdf

□「マニフォールド三角網の編集」
http://www.opengis.co.jp/img/verinfo/7EditManTri.pdf

□「断面マニフォールドオブジェクトの作成」
http://www.opengis.co.jp/img/verinfo/5CrossMan.pdf

□「マニフォールドオブジェクトの編集」
http://www.opengis.co.jp/img/verinfo/6EditManfld.pdf







エラー・バグ・トラブル
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メールマガジン【第 206号】(2005/06/24付)で報告しました「ポリゴン
によるラスタの集計」のエラーが修正されました。

The software engineer responsible for fixing the following TNT 
product errors you reported (06/16/05) has notified me that they 
were fixed:

1) PAT8077E Boundary Cells settings "include if partially inside" 
and "exclude if partially outside"  generate same polygon 
histogram table.
2) PAT8080E Polygon histograms generated using different settings 
have inconsistent results

●2005:71 2005年11月15日以降のパッチをお使いください。
http://www.microimages.com/freestuf/tntpatch/71patch.htm

<エラー内容>
「境界のセル」の4つのオプション、
	1.部分的に内側なら含む(デフォルト)
	2.面積の大きい方を含む
	3.比例配分計算
	4.部分的に飛び出していたら除外
において、計算結果に以下のような問題がありました。
●上記1による面積"POLYHISTO.Area"は、4の場合より大きくなるはず
なのに、ほぼ等しい。[エラー番号:PAT8077]
●2による面積は1より小さくなるはずなのに、大きいポリゴンがある。
●3による面積は1より少なくなるはずなのに、大きいポリゴンがある。
ともに、[エラー番号:PAT8080]

今回のエラー修正については、チェック後、改めて報告させていただき
ます。

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また今回の修正に伴い、「ラスタの集計」メニューに改変がありました
のでお知らせします(2005:71)。

これまで「解析処理」>「ベクタ」>「属性」>「ラスタの集計...」メニ
ューにありました[ベクタ]と[カテゴリラスタ]パネルが分離されました。
[ベクタ] はそのままの場所ですが、[カテゴリラスタ] の方は、「解析
処理」>「ラスタ」>「解釈」>「Statistics by Category Raster」に移
動しました。また[ベクタ] パネルにおいて、従来の「境界のセル」オプ
ションで、上記2の「面積の大きい方を含む(Include if largest 
portion)」がなくなり、「セルの中心が内側であれば含む(Include if 
center inside)」が新しく出来ました。また作成される集計テーブルか
らArea(面積)フィールドがなくなりました。

●2005:71 2005年11月15日以降のパッチをお使いください。
http://www.microimages.com/freestuf/tntpatch/71patch.htm

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また上記処理で、16bitのカテゴリラスタがこれまで選択できませんでし
たが、選択できるようになりました。[エラー番号:PAT7992E]

The software engineer responsible for fixing the following TNT 
product error you reported (06/08/05) has notified me that it was 
fixed:

PAT7992E Get "Raster data type not usable for this process" 
message when use 16-bit category raster

●2005:71 2005年11月15日以降のパッチをお使いください。
http://www.microimages.com/freestuf/tntpatch/71patch.htm

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◆◇ お 知 ら せ ◆◇
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メールマガジン【222号】(10月23日号)および【223号】(10月30日号)で、
V7.1 TNT製品のDVDでの発送が中止になりましたとお知らせしました
が、その後11月3日よりマイクロイメージ社からリリースメモ、CDでの
発送が開始されましたので、お知らせします。

■出荷をアナウンスするページ(マイクロイメージ社)
2005:71 Hardcopy Release
http://www.microimages.com/announce/200571HardcopyRelease.htm

ただしメディアについてはV7.0でアナウンスしたDVDではなく、従来
形のCDでの発送になっております。

今回の経緯を再度説明いたします。本年6月にダウンロードによるV7.1の
リリースが開始されました。10月になってもリリースメモ、メディアで
の発送が始まりませんので、マイクロイメージ社に確認の催促をしまし
たが、発送日などに関して確定した回答が無く、印刷コストの話もあり
ましたので、発送中止と判断し、中止のご案内を流させていただいた次
第です。

送られてきたカラープレートなどはTNT製品の新しい機能を理解する
のに大変役立つと思いますので、最終的にこれまでのように発送されて
来まして良かったと思っております。V7.1の発送に関しまして、混乱が
ありましたことを改めてお詫び申し上げます。

V7.1を購入されて、リリースメモやCDが届いていない方がおられまし
たら、輪座までご連絡ください。確認いたします。

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今週の話題 / メーリングリスト
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V7.1 TNT製品出荷について、訂正のお知らせを流させていただきました。


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 メーリングリストに参加されたい方は、
 info@opengis.co.jp までご連絡ください。

 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、
 ユーザーさまの間での情報交換の場として
 利用されています。





■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■

現在の Ver 7.1 の価格は 

・TNTmips シングルライセンス 827,400円(送料・税込)
・TNTedit シングルライセンス 499,800円(送料・税込)
・TNTview シングルライセンス  76,650円(送料・税込)

・TNTmips 年間バージョンアップ(2回分) 136,500円(税込)
・年間テクニカルサポート 94,500円(税込)


最近円安が進んでいます。TNT製品はドル価格に対して、為替レート
に20円の幅を足して設定しております。さらに円安が続いた場合、TN
T製品の価格(バージョンアップ含む)を値上げする予定です。

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困ったときの問題解決フローチャート

▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」
▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」
▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」
▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
▼STEP5「テクニカルサポート」



STEP1 「ウェブ検索テクニック」
 ▽オープンGIS検索システム
 http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi
 ▽メールマガジン検索システム
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi
 ▽マイクロイメージ検索サイト
 http://www.microimages.com/search/
 ▽Google 検索
 http://www.google.co.jp/
 とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に
 - や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける)
 を使いこなすと、便利です!


STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」
 http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」
 http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」
 http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」
 http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語]


STEP3 「ドキュメントを読んでみる」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」
 http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト&リモセンテキスト」
 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」
 http://www.microimages.com/didyouknow/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」
 http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語]
 http://www.microimages.com/getstart/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」
 http://www.microimages.com/refman/



STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
 メーリングリストに参加されたい方は、
 info@opengis.co.jp までご連絡ください。
 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみになります。


STEP5「テクニカルサポート」
 テクニカル・サポート・ユーザー専用 メールアドレス





############# このメールマガジンの配信について ################

このメールマガジンは、
年間テクニカル・サポートに加入されている、
ユーザーさまのみを対象としております。

基本的には、登録アカウント1つに対して
1ユーザーを配信対象としておりますが、
例えば、研究室の予算で加入された場合などは、
ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、
計2ユーザーを対象として配信させていただきます。

1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。
学生さん2名が同じくらい使用する場合は、
申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。



また、テクニカル・サポートの期限を3ヶ月以上過ぎてしまった場合は、
メールマガジンの配信を停止させていただきます。

メールマガジンが配信されなくなった時は、
サポート期限が3ヶ月過ぎたとお考えください。



転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、
お手数ですが、弊社までご連絡ください。



テクニカル・サポート活用案内
>サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。
>サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で対応。
>サービスその3:対応は最優先で行います。
>サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。
>サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。
>サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。
>サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 500MB まで利用できます。
>サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。
>サービスその9:現在計画中です...





============ おことわり =============

※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、
 TNTmipsに関わる新しいニュースを、
 毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。

※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。

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