Subject: [ts-mag:00176] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 166号】
    Date: Fri, 03 Sep 2004 21:00:47 +0900
    From: Taichi FURUHASHI

OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users      2004/09/03
Keywords: OpenGIS,TNTmips,Attributes,Group,Layout,JPRS,GSI_bound


オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン

第166号「  属 性 転 写 で ラ ク を し よ う ! !  」
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                       株式会社 オープンGIS





日本は島国です。

本州に住んでいると、島に住んでいる感覚を失いがちですが、外国から
みると本州も四国も北海道も、みんな小さな島です。人の住んでいる島
から無人島、はたまたコンクリートで守られている沈みかけそうな島ま
で、無数の島々の集合体が日本という国です。

不用意に日本の島の数はいくつあるかを考えると、正直きりがなさそう
ですね。まずは数えやすそうな少し大きめな島の条件をきっちり定義し
てカウントしていくしかなさそうです。おそらく日本で一番島情報を網
羅している『SHIMADAS(シマダス)』(発行:日本離島センター)
によると、今年刊行された改訂版の掲載島数が1,000島を超えているので、
日本の島の数は少なくとも1,000島以上はあるのでしょう。実際にはその
2倍も3倍も、いやおそらく10倍は軽く超える数の島があるはずです。
 例えば、小笠原の父島周辺を見ても、このように数え切れないほどの
島が点在しています。

 


仮に島の調査をするといっても、この一つ一つの島をすべて対象とした
ら至難の技です。むしろ、対象の島をいくつか絞り込んだ方が使いやす
いですね。

そんなわけで、今週はたくさんの島ポリゴンから、対象となる島だけを
絞り込むテクニックについてご紹介いたします。


●


まず、手元にあるデータは次の2つです。

 (1)父島とその周辺にある島の海岸線ポリゴンベクタ
 (2)代表的な島(父島/烏帽子岩/巽岩)の中心ポイントベクタと属性

 ポリゴンの上にポイントを表示するとこんな状態です。

 


 ポイント属性テーブルはこんな感じ(通し番号と名前を入力してあります)。

 


この3つの島以外のポリゴンはすべて対象外にしたい!!


いろいろな方法がありますが、今回はせっかくポイントの属性があります
ので、これをポリゴンへ転写する方法を使ってみましょう。属性さえ転写
されれば、あとは属性テーブル側からの選択で簡単に対象ポリゴンと対象
外ポリゴンに振り分けることができます。



具体的な作業に移っていきましょう。

▽メインメニューより [解析処理]>[ベクタ]>[属性]>[属性の転写...]
 を実行。

 <ベクタ属性を転送>ウィンドウの |ベクタ| タブにて [ソース...] ボ
 タンをクリックし、ポイントベクタを指定します。

▽同様に、[保存先...] ボタンをクリックして、ポリゴンベクタを指定し
 ます。

 


■あとは、[実行] ボタンを押すと転写処理が始まります。処理結果が
 表示されますので、内容を確認しましょう。

 


これで、属性の転写は完了です。


正しく転写されているかどうかも確認してみましょう。
試しにポリゴンのラベルとして名前を表示すると...

 

ちゃんと、属性がアタッチされていますね。


●


属性さえ付いてしまえば、あとはアイディア次第!

例えば、属性のあるポリゴンだけを [編集]>[空間データ...] 機能で
選択して、コピー&ペーストすると、対象ポリゴンだけのレイヤが作成
できますし、逆に [複数選択の反転] を行って対象外ポリゴンを選択し、
一度に消してしまってもいいですね。 はたまた、表示上見えなくする
のであれば、[表示]>[空間データ...] 機能でおなじみの <ベクタレイ
ヤコントロール> ウィンドウを開き、ポリゴンの選択を [属性を仕様]
に切り替えてもGOOD!

 


これだけで、対象外のポリゴンが消え、表示がとてもシンプルになります。

 


最初の状態と比べてみてください。

 



今回はポイント属性をポリゴンへ転写しましたが、もちろんポイント以外
にも、たくさんの属性の転写方法があります。興味をもたれましたら是非
いろいろと試してみてください。

形だけでは判断できない情報も、属性があればなんとかなるんです。








今週の新プチ・テクニック
"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
"
" 2次元表示と3次元表示は自由に切り替えられるんです!
"
" メインメニューからいつものように [表示]>[空間データ...] と辿
" りますと、<空間データの表示> ウィンドウで2次元で表示するか、
" 3次元で表示するか一瞬悩みます。実はどちらを選択しても、後から
" 3次元ウィンドウを追加したり、2次元ウィンドウを追加したりと
" 切り替えることができます。
"
" 切り替え方法は簡単!
"
" <グループコントロール>ウィンドウのメニューから、 [グループ]>
" [2次元表示ウィンドウを開く] や [3次元表示ウィンドウを開く]
" を選択することで、表示ウィンドウを次々と追加。
" 逆に不要なウィンドウはどんどん消してしまいましょう。
"
" 同じように、画面用レイアウトモードと印刷用レイアウトモードも
" 最初の起動時はどちらかを選択しますが、<レイアウトコントール>
" ウィンドウメニューの [レイアウト]>[オプション...]で、レイア
" ウトモードを切り替えればやっぱり変更可能です。
"
""""  隔 週 で 新 / 過 去 テ ク ニ ッ ク を 交 互 に 発 信  """"




New Things 最新情報
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= 日本写真測量学会学術講演会に出展します! 【企業展示】
= http://jsprs.iis.u-tokyo.ac.jp/04fall/
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= 第160号「値を変えずに、モザイクしたい!!」 【メルマガ】
= http://www.opengis.co.jp/htm/kako_mail/mail_mag_160.htm
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昨年部数限定でご提供しました「リモートセンシングテキスト」の改訂版を
今年も作りました!! しかも、値段は安く、中身は濃くなりお買い得です!!

同時に、TNTlite の日本語解説セットも、オープンGIS 独自パッチや、
北海道地図さんの GISMAPTerrain サンプルデータと共にリリースしました。

詳しい内容はこちらをご覧ください。
http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm

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バグ・トラブル情報
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??? インポート途中でエラーが...
???
???
??? 数値地図25000 [行政界・海岸線] データのインポートSMLを
??? http://www.opengis.co.jp/htm/basic/gsi_bound.htm
??? 実行すると、エラーメッセージが出て止まってしまう現象が確認さ
??? れました。調べてみましたところ、TNTmips の ver6.8 とver6.9で
??? 実行した場合には、途中のマージ処理でエラーが発生するようです。
???
??? 大変ご迷惑をおかけいたしますが、数値地図25000 [行政界・海岸線]
??? のインポートSMLをご利用の場合は、現在のところ TNTmips ver6.7
??? にて実行していただけますでしょうか。
???
??? 早急に、ver6.8 以降でも実行ができるよう、SMLを改良いたします。
???
??? お手数おかけいたしますがよろしくお願いいたします。
???
???
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今週の話題 on メーリングリスト
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~ 今週は特にありませんでした。
~
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 メーリングリストに参加されたい方は、
 info@opengis.co.jp までご連絡ください。
 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、
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円高になりましたので、ver6.9 リリースを機に、価格を改定!!
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・TNTmips シングルライセンス 827,400円(税込)
・年間バージョンアップ(2回分) 136,500円(税込)
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普段より、元価格にあまり上乗せしていない分、
円相場に応じて価格が変動いたしますことを
ご理解よろしくお願いいたします。

わからない点などありましたら、
info@opengis.co.jp までご連絡ください。

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困ったときの問題解決フローチャート

▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」
▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」
▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」
▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
▼STEP5「テクニカルサポート」



STEP1 「ウェブ検索テクニック」
 ▽オープンGIS検索システム
 http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi
 ▽メールマガジン検索システム
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi
 ▽マイクロイメージ検索サイト
 http://www.microimages.com/search/
 ▽Google 検索
 http://www.google.co.jp/
 とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に
 - や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける)
 を使いこなすと、便利です!


STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」
 http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」
 http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」
 http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」
 http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語]


STEP3 「ドキュメントを読んでみる」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」
 http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト&リモセンテキスト」
 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」
 http://www.microimages.com/didyouknow/
 ▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」
 http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語]
 http://www.microimages.com/getstart/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」
 http://www.microimages.com/refman/


STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
 メーリングリストに参加されたい方は、
 info@opengis.co.jp までご連絡ください。
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STEP5「テクニカルサポート」
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年間テクニカル・サポートに加入されている、
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例えば、研究室の予算で加入された場合などは、
ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、
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1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。
学生さん2名が同じくらい使用する場合は、
申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。



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サポート期限が半年過ぎたとお考えください。



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>サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。
>サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で対応。
>サービスその3:対応は最優先で行います。
>サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。
>サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。
>サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。
>サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できます。
>サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。
>サービスその9:現在計画中です...



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