Subject: [ts-mag:00043] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 38号】
    Date: Fri, 08 Mar 2002 10:00:40 +0900
    From: Taichi FURUHASHI

OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users        2002/3/8
Keywords: OpenGIS,TNTmips,Shape,Direct use,HGF,SML,Scale/Offset


オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン

第38号「 " 直 接 使 え る " っ て ど こ ま で な の ? 」
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                       株式会社 オープンGIS




GIS に限らず、
カタログでの表現は曖昧なことが多いですね。

○○ライクな... とか、○○に準拠!! など、
あやふやな言葉が飛び交うことがままあります。


特にわかりずらいのが "使える" という表現。

画像の "表示" ができるだけでも "使える" といいますし、データを
"作る" ことができても "使える" と表現できます。そして本来の GIS
の目的である "解析" ができるという意味でも...


この "見る" "作る" "解析する" のどれに当てはまっても "使える" と
いう言葉であいまいにしてしまう点、十分注意しなければと考えております。


さて、TNTmips でも、そんなあいまいな表現をしていないだろうか...
そう考えまして、真っ先にあがるのが ver6.6 より新機能として追加さ
れました、"直接使用(Direct Use)"という言葉です。

TNT 製品 V6.60 新機能紹介はこちら...
http://www.opengis.co.jp/htm/verinfo/v660.htm


★


原文を見ると、前半では、"表示" も "編集" も "解析" もできると紹介
しつつも、途中から、元々のデータには変更を加えないといったように、
編集が出来ないような記述がされており、編集ができるのかできないのか
非常に曖昧のままなのです。


そこで、

 ・ESRIシェープファイル(図形とテーブル)
 ・MapInfoのTABファイル(図形とテーブル)
 ・ER-MapperのECWファイル(Enhanced Compressed Wavelet)
 ・Lizard TechのMrSIDファイル(wavelet compressed)
 ・TIFF/GeoTIFFファイル(全タイプ)

これらのデータがどれだけ "直接使える" のか調べてみました。


結論としては、確かに Display や Edit、Process メニューの中のいくつ
かでは使うことができましたが、TNTmips のすべての機能で使用すること
はできません。


細かくチェックしてみたところ、

●Display 機能: 表示,コントラスト変更,色の変更,印刷などが可能
 <<< ESRIシェープ・MapInfo TAB ファイルは CAD として認識 >>>

●Edit 機能: リファレンスとして使用、データベース編集などが可能
 <<< Elements(ラインやポリゴンなど)を編集することはできない >>>

●Process 機能: Convert,Export,多くの Raster 解析処理,
  CAD 解析処理の Merge,Standard Atributes が可能
 <<< Geoformula や その他の一部の解析機能で使用できない >>>
 <<< CAD データを直接ベクタ解析には使用できない >>>

といった状況を確認いたしました。



具体的に可能な作業としては、例えば...

 ◇土地利用 tiff 画像データをそのまま ラスタ-ベクタ変換して土地
  利用ポリゴンを作成

 ◇シェープファイルを背景にして新しいベクトルデータの作成

 ◇シェープファイルのデータベース(dbf)を直接変更する

 ◇tiff 画像から直接 Extract したり 画像分類 をする



逆にできない作業としては、例えば...

 ◆シェープファイルに直接ラインを追加したり、削除する

 ◆Goeformula で串刺し演算に MapInfo TAB ファイルを直接使用

 ◆tiff 画像にジオリファレンスを与える(不安定)

といったことがあげられます。



今後は、更に ERDAS.IMG 形式, NITF2.x 形式, CADRG 形式 などにも
対応する予定のようですが、単に対応フォーマットを増やすだけでは
なく、直接使用できる処理についても機能拡張していく必要があると
思います。






今週のプチ・テクニック
"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
"
" Spatial Data Editor (メインメニューより Edit/Spatial Data...)
" にてライン入力時に、既存のライン上で右クリックすると、
"
" Edit,Snap,Spline,Redraw 処理へ素早く切り替えることが出来ます
"
" この中に、Delete メニューも加わると、かなり便利なのですが...
"
"
"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""




New Things 最新情報
=================================================================
=
= HGF形式 インポート SML を改良しました
= http://www.opengis.co.jp/htm/basic/hgf_import.htm
= (くわしくは下の バグ・トラブル情報 を...)
=
=
= スクリプト言語 SML 解説を整理してみました。
= http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm
=
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バグ・トラブル情報
???
???
??? Mac で HGF ファイルをインポートされる方はご注意ください。
???
??? HGF 形式 10m DEM を TNTmips で読み込むためのインポートSML に
??? Mac で実行する際にディレクトリ名を間違えてしまうバグが見つか
??? りました。
???
??? 早速、SML を修正しましたので、Mac で HGF ファイルをインポート
??? される方は下記のアドレスより hgf_import_v11.sml をダウンロード
??? していただけますでしょうか
???
??? http://www.opengis.co.jp/htm/basic/hgf_import.htm
???
??? お手数おかけいたしますが、よろしくお願いいたします。
???
???
???
???




今週の話題 on メーリングリスト
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~
~ ラスタデータを10で割り、小数点以下を四捨五入したいときは?
~ という質問がありました。
~
~ 多くの方がメインメニューより
~ Process/Raster/Combine/Predefined を選択するのがよいとの
~ アドバイスがされ、一件落着のようです。
~
~
~ 具体的なパラメータ等の設定ですが、
~
~ Type: Algebraic   Operation: Scale/Offset
~
~ Parameters
~  Scale Factor: 0.1
~  Pre-Scale Offset: 0
~  Post-Scale Offset: 0
~
~ 出力形式を integer とすると、
~ ラスタの値を10分の1にして小数点以下を四捨五入した値が出力さ
~ れます。
~
~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 メーリングリストに参加されたい方は、
 info@opengis.co.jp までご連絡ください。
 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、
 ユーザーさまの間での情報交換の場として
 多くの方に利用されています。




☆☆☆ バ ー ジ ョ ン ア ッ プ が 年2回 と な り ま し た ☆☆☆

いままでの年3回バージョンアップから年2回に変更されました。
同時に、年間バージョンアップ契約も、150,000円で2回分となりました。

前倒しで購入されていた分に関しましては、3回としてカウントされます
が、今後申し込まれた方は、2回分としてカウントされます。

また、今まで新規購入の際に1回分のフリーアップグレード・サービスが
ありましたが、こちらのサービスもなくなりました。

新規購入された場合、そのバージョンのみの対応となります。


わからない点などありましたら、
info@opengis.co.jp までご連絡ください。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆




■■■■■■■ 料 金 改 定 し ま し た ! ! ■■■■■■■

最近の円安に合わせまして、料金を改定を行いました。

今まで、日本語解説書・動作チェック・手数料などを含めまして、
1ドル = 140円(120円 + 20円) 換算で行っておりましたが、
1ドル = 150円(130円 + 20円) 換算へ変更いたしました。


例えば、TNTmips シングルライセンスの場合、

旧価格 840,000円 から 新価格 900,000円 となります。


普段より、元価格にあまり上乗せしていない分、
円相場に応じて価格が変動いたしますことを
ご理解よろしくお願いいたします。

わからない点などありましたら、
info@opengis.co.jp までご連絡ください。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■




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このメールマガジンは、
年間テクニカル・サポートに加入されている、
ユーザーさまのみを対象としております。

基本的には、登録アカウント1つに対して
1ユーザーを配信対象としておりますが、
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ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、
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1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。
学生さん2名が同じくらい使用する場合は、
申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。



また、テクニカル・サポートの期限を半年以上過ぎてしまった場合は、
メールマガジンの配信を停止させていただきます。

メールマガジンが配信されなくなった時は、
サポート期限が半年過ぎたとお考えください。



転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、
お手数ですが、弊社までご連絡ください。



テクニカル・サポート活用案内
>サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。
>サービスその2:TNTmipsに関するどんな質問にも対応します。
>サービスその3:対応は最優先で行います。
>サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。
>サービスその5:電話・電子メールも、もちろん最優先で対応いたします。
>サービスその6:週に1回メールマガジンを配信します。
>サービスその7:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。
>サービスその8:現在計画中です...



「これで年間9万円は安い!!」と感じていただけるような
サービスを提供していきたいと考えております。

よろしくお願いいたします。




============ おことわり =============

※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、
 TNTmipsに関わる新しいニュースを、
 毎週金曜日の朝に、皆さまへご提供させていただきます。

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