Subject: [ts-mag:00033] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 30号】
    Date: Fri, 11 Jan 2002 10:00:30 +0900
    From: Taichi FURUHASHI

OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users       2002/1/11
Keywords: OpenGIS,TNTmips,ETOPO5,Default Layer Name,Install Guide


オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン

第30号「 持 っ て て 損 は な い E T O P O 5  」
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                       株式会社 オープンGIS



みなさま、明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。



年末より、最新版 TNTmips ver6.6 がなんとかリリースされ、ドタバタと
しておりますが、バージョンアップに登録されている方は、もうお手元に
届きましたでしょうか?

とくに、今回よりインストール CD-ROM が Win用、Mac用、Linux/UNIX用と、
3種類に分かれましたが、Mac用CD-ROM が届いていないという報告が何件
か受けております。

USB キー(ドングル)をお使いの方で、Windows だけではなく Mac でも使用
したいという方がいらっしゃいましたら、Mac 用 CD-ROM が同封されてい
るか箱の中身をご確認のうえ、ご連絡いただければ
すぐにお送りいたしますのでよろしくお願いいたします。




さて、マイクロイメージ社のサイトをチェックしていたところ、最新版
リリースに埋もれそうな小さな記事として、ETOPO5 のデータ公開ページ
を見つけました。
http://www.microimages.com/freestuf/etopo5.htm


ETOPO5 とは何? とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、昔か
ら米国地球物理データセンター(NGDC)にて公開されている世界の標高デ
ータです。ちなみに「イー・トポ・ファイブ」と読む人が多いです。

ファイブというは、解像度を意味していて、1ピクセルが緯度経度5分
(おおまかに10×10km)の非常に粗いデータではあるのですが、全世界で
かつ海底地形のデータも含めてある点で非常に有用なデータです。
http://www.ngdc.noaa.gov/mgg/global/seltopo.html

とはいっても、場所によっては少し粗い10分解像度だったりもしますが、
全データサイズが 20MB 程度ですので、ETOPO2 や GTOPO30 といったよ
り詳細な全世界標高データと比べても、適度な大きさ・適度な解像度で
扱いやすいデータといえるでしょう。


まあ、ずっと説明だけではつまらないと思いますので、まずはどのよう
な雰囲気か見てみてください。TNTmips で絵を作ってみるととこんな感
じです。



【JPGファイル 約100KB 】


結構きれいだなあと思いませんか。日本だけを拡大すると、さすがに粗
いですが、例えばアジア周辺を拡大すると十分見ごたえがあります。



【JPGファイル 約100KB 】


少し詳しい解説をさせていただきますと、この ETOPO5 は海抜 約8000m
から水深 約10,000m まで1m 単位で標高値が記録されております。
データ深度は 16bit signed。全部で Columns: 4320  Lines: 2160 とい
うサイズ。TNTlite ではちょっと使えないサイズですね...

データ作成元ですが、米国にて公開されてはおりますが、元々のデータは、
米国国防省地図作成機関、オーストラリア鉱物資源局、ニュージーランド
科学産業研究部など様々な機関によって作成されたデータを組み合わせた
合作データです。



そんな世界の標高データである、ETOPO5 を、TNTmips で読める .RVC 形
式にマイクロイメージ社が変換して 1/7 より公開しているわけで...

早速ダウンロードしてチェックしてみたところ、なんとジオリファレンス
がされておりませんでした。

まったく、このままでは使う側にとって手間になってしまうので、早速ジ
オリファレンスを付け、さらにデータサイズを半分に圧縮して弊社の WEB
サイトに置きました。ですので、ダウンロードに時間も短く、ジオリファ
レンスも済んでいる弊社サイトよりダウンロードをお勧めいたします。

ETOPO5 RVC 形式ファイル(ジオリファレンス済)【ZIP圧縮ファイル 11MB 】
http://www.opengis.jp/img/faq/etopo5/etopo5.zip

どうぞ、世界地図を広げるかのように、TNTmips で眺めてみてください。




最後に今後の世界標高データについての話題ですが、hotwired JAPAN に
て、2000年2月に打ち上げられたスペースシャトル『エンデバー』号でレー
ダー干渉計システムによる地形計測が実施されましたが(空間解像度約30m)
このデータを公開するべきかどうかで米国内で議論されているとのニュー
スが載っております。
http://www.hotwired.co.jp/news/news/technology/story/20011217304.html

昨年の 9月11日以来、データ公開に対する姿勢が後退している現状と、
せっかくのデータを悪用しようとする者がいるという現実を悲しく思います。



参考までに ETOPO5 以外の世界標高データの情報サイトをご紹介します。
これらについては、また後日メルマガにてご紹介したいと思います。

ETOPO2
http://www.ngdc.noaa.gov/mgg/fliers/01mgg04.html (NGDC サイト)

GTOPO30
http://edcdaac.usgs.gov/gtopo30/gtopo30.html (米国USGS サイト)
http://www1.gsi.go.jp/gtopo30/gtopo30.html (国土地理院 ミラーサイト)





今週のプチ・テクニック
"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
" どのレイヤーがどのデータか対応がわかりにくい!!
"
" Display 機能でデータを表示しているときに、コントロールウィンド
" ウ側での表記はデフォルトが Desc(メモ欄)でとてもわかりづらいと
" 思われたことありませんか?
"
" どうせならオブジェクト名を表示して欲しい...
" そんなときは今表示している Display を閉じ、メインメニューより
" Display/Spatial Data を選択して、Spatial Data Display アイコン
" メニューの Setup/View Options を選択しましょう。
"
" あとは、Layer タブへ移動して Default Layer Name: を
" Object Name もしくは File and Object Name に切り替えましょう。
"
" これで再度、Display 機能を使ってみると、バッチリですね。
"
"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""




New Things 最新情報
=================================================================
=
= 前回のメルマガでご紹介いたしました、インストールガイドが完成し
= ました。まだ、多少サイズが大きいですが、ご勘弁ください。
= PDF 形式 2.5MB
= http://www.opengis.co.jp/htm/win_inst/mips66_install_guide.pdf
=
=================================================================




バグ・トラブル情報
???
??? 既に、マイクロイメージ社のサイトには、
??? リンクはされていないものの、ver6.6 のパッチデータが
??? ダウンロードできるようになっております。
??? ftp://patch.microimages.com/pub/outgoing/tntpatch660/
???
??? が、今のところ大きなトラブルはみつかっておりません。
???
??? お気づきの点などありましたら、
??? ご連絡よろしくお願いいたします。
???
???




今週の話題 on メーリングリスト
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~ TNTmis ver6.6 のインストール報告がユーザー様よりありました。
~ ユーザーの皆さんも慣れているからでしょうか、
~ 今のところ、新バージョンのリリースにも関わらずインストール・ト
~ ラブルはあまり報告されておりません。
~
~ 途中、ハードウェアキー(ドングル)がないとのメッセージがでてきま
~ したら License Configuration をいじるとうまくいったという報告
~ がありました。
~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 メーリングリストに参加されたい方は、
 info@opengis.co.jp までご連絡ください。
 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、
 ユーザーさまの間での情報交換の場として
 多くの方に利用されています。





■■■■■■■ 料 金 改 定 し ま し た ! ! ■■■■■■■

最近の円安に合わせまして、料金を改定を行いました。

今まで、日本語解説書・動作チェック・手数料などを含めまして、
1ドル = 140円(120円 + 20円) 換算で行っておりましたが、
1ドル = 150円(130円 + 20円) 換算へ変更いたしました。


例えば、TNTmips シングルライセンスの場合、

旧価格 840,000円 から 新価格 900,000円 となります。


普段より、元価格にあまり上乗せしていない分、
円相場に応じて価格が変動いたしますことを
ご理解よろしくお願いいたします。

わからない点などありましたら、
info@opengis.co.jp までご連絡ください。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■





############# このメールマガジンの配信について ################

このメールマガジンは、
年間テクニカル・サポートに加入されている、
ユーザーさまのみを対象としております。

基本的には、登録アカウント1つに対して
1ユーザーを配信対象としておりますが、
例えば、研究室の予算で加入された場合などは、
ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、
計2ユーザーを対象として配信させていただきます。

1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。
学生さん2名が同じくらい使用する場合は、
申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。



また、テクニカル・サポートの期限を半年以上過ぎてしまった場合は、
メールマガジンの配信を停止させていただきます。

メールマガジンが配信されなくなった時は、
サポート期限が半年過ぎたとお考えください。



転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、
お手数ですが、弊社までご連絡ください。



テクニカル・サポート活用案内
>サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。
>サービスその2:TNTmipsに関するどんな質問にも対応します。
>サービスその3:対応は最優先で行います。
>サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。
>サービスその5:電話・電子メールも、もちろん最優先で対応いたします。
>サービスその6:週に1回メールマガジンを配信します。
>サービスその7:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。
>サービスその8:現在計画中です...



「これで年間9万円は安い!!」と感じていただけるような
サービスを提供していきたいと考えております。

よろしくお願いいたします。




============ おことわり =============

※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、
 TNTmipsに関わる新しいニュースを、
 毎週金曜日の朝に、皆さまへご提供させていただきます。

※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。

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