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【ガンマ SAR】アップグレードがリリースされました(18 Dec 2013)

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ガンマSAR干渉ソフトウエアご使用の皆さま、ご関係各位:

本メールは、ガンマ・ソフトウエアをご使用のユーザの皆様および過去
にお問い合わせのありました皆様にお送りさせていただいております。


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12月2日にGAMMAソフトウエアのアップグレードがリリースされました。

GammaSAR は年2回、大体7月と12月にアップグレードがリリースされま
す。

弊社には12月9日に案内のメールが来ております。保守期間が有効である
ユーザー様全員にガンマ社より直接メール連絡が届きます。

保守に加入されていて、アップグレードのご連絡がない方は、弊社まで
ご連絡ください。


★ GAMMAソフトウエア、価格改訂のお知らせ:

11月6日にGAMMAソフトウエアの価格を改訂させていただきました。

ALOS が途絶えたことも影響したのでしょうか、ガンマ社も価格をあまり
気にしていなかったようで、この1年間は、かなり割安な価格でござい
ました。その間に円安もかなり進み、この度 改訂するに至りました。


☆ 今回は、GAMMMA ソフトウエアのLinux 版とWindows 版を使って、ス
クリプトの処理速度を比較してみましたので、ご紹介します。

使用したパソコンのスペック:
 CPU: Core i7-2600K,メモリ:8GB,GeForce GT520

パソコン自体は去年の2月頃に購入したもので、OS とGammaSAR のインス
トールされたカートリッジ・ディスクを切り替えて計測しました。

使用したプログラムは、ガンマ社がデモ用に用意したスクリプトです。

コマンド投入から、いくつかウィンドウが出てきますが、最後のウィン
ドウが出終わった時点での時間を測りました。

(結果の表)

今回Ubuntuは、LTSバージョンの12.04ではなく、最新の13.10を使用しま
した。デモスクリプトの処理時間で見ると、Ubuntu は Windows 7 に比
べ、平均して4割程度、速いことが分かります。

原因としては、Windows では、Linux 環境を作るために Cygwin を使用
していますが、そのため処理に余計な時間がかかってしまっていると思
われます。


(実行画面の例, No14, Windows)


(実行画面の例, No14, Ubuntu)


この画面では、Windows もUbuntu も似たような画面になっていますが、
各処理結果を表示するウィンドウ(disrasコマンド)の出方がLinux と
Windows で違いました。

Linux 版では、表示ウィンドウがデスクトップ上に適当に位置を変えて
分散して出てくるのに対して、Windows 版では左上隅に重なって表示さ
れました。終了時間の把握にちょっと手こずりました。


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以下では、Gamma SAR に関して、これまでに皆さまにいただいたご質問
の一部をご紹介させていただきます。


●Gamma ソフトウエアを複数のコンピュータ、ユーザーで使用したい:

Gamma ソフトウエアは、アカデミック・ライセンスを除いて、1台のコ
ンピュータでの使用に限定されています(シングル・ライセンス)。

複数のコンピュータで同時使用される場合は、マルチユーザー・ライセ
ンスになります。金額的には、価格表に出ているシングル・ライセンス
の2台分の費用により、マルチユーザ・ライセンスになります(保守も含
めて2倍となります)。これにより、複数人による同時使用が許されます。


●モジュールの依存性について:

Gamma のモジュールについては「独立して実行可能なソフトウェア」の
記載があります。例えば、IPTAを使用する場合、入出力フォーマットを
合わせることで、他のモジュールが無くとも単体で解析が可能でしょう
か。
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ガンマ社に確認したところ、IPTA の実行には、ISP とDIFF&GEO が必要
とのことでした。つまり、IPTA 単体では使用できません。

To run the IPTA access to ISP/DIFF&GEO is necessary.
So it cannot be used as a standalone module.

Similarly DIFF&GEO requires also ISP.

また同様に、DIFF&GEOを使用するにあたっては ISP が必要となります。


●ALOS-2(PALSAR-2)対応情報:

今年度中に打ち上げが予定されている ALOS-2 に関しましては、前回の
メールでもご案内しましたが、その後も多くのユーザーの皆さまからお
問い合わせをいただいております。

対応にあたっては、PALSAR-2 の実際のデータが必要になります。ガンマ
社では、実際のデータが入手出来次第、対応作業を開始する予定です。

9月末に開催されたAPSAR2013 では、打ち上げが成功してから半年位は調
整に時間がかかるので、データ配布の開始は早くても来年の秋頃ではな
いかという話をお聞きしました。

新たな情報が入りましたら、随時お知らせします。


●前回のメールでもご紹介しましたが、ガンマ社では、干渉SARソフトウ
エア以外に、レーダーに関係したハードウエア機器も開発しております。

持ち運び可能なレーダ干渉計『 GPRI 』もその1つです。
Gamma GPRI

特徴としましては、他の地上設置型SAR 機器にくらべ、コンパクトであ
り、10km の遠距離から測定が出来ます。地殻変動や火山活動を遠方から
常時モニタリングする際に最適です。

最近では、長期観測に備えるため、GPRI 全体を覆うレーダードームも用
意しております:
レドーム

また、チューリッヒ工科大学(ETH)の要請で、ポーラリメトリ(偏波)に対
応した改良型 GPRI (アンテナの本数が多い)も開発しております。

(世界の大学ランキング: ETH)
http://www.timeshighereducation.co.uk/world-university-rankings/2013-14/subject-ranking/subject/engineering-and-IT


なお、GPRI の使用にあたっては、電波使用の観点から、総務省への申請、
許可が必要となります。

(参考資料)
『17GHz 帯地上設置型合成開口レーダーの周波数有効利用技術に関する
調査検討報告書(平成25年3月)』
http://www.soumu.go.jp/main_content/000217150.pdf

概要版:
http://www.soumu.go.jp/main_content/000217149.pdf


発信元:
株式会社オープンGIS、輪座