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林の中してきたのですが...
し ん り ん の な か で そ く り ょ う し て き た の で す が . . .

 
単独測位の GPS ほど粗くはないけど、
トータルステーションほど正確でなくても良い...

そんなときに、手軽に距離・面積・角度を測れるハンディタイプのレーザー測距機器というものがあります。

今回は、株式会社ティンバーテック さん の LaserST(入力端末) と LaserAce 300(レーザー測距機器) を使って TNTmips へデータを取り込んでみました。




株式会社ティンバーテック



This Information was checked by Windows XP (TNTmips 6.5/6.6)
●1. 使った機器
今回使用した構成
●2. インポートしてみる
データを TNTmips へ取り込む
●3. X-Y の向きに注意
測量の XY と GIS の XY の違い





 

 使 用 し た 機 器


 野外の調査で重要なことは、どのくらいの大きさで、どのような機器を使用したのかです  今回は特に機動性を重視してみました



▼どのくらいの大きさ?

いっても、その研究によって必要な精度は異なります。  とくに野外調査の場合、少ない人数でいかに効率よく測量を行うかが非常に重要となってきます。

わけで、まずは今回使用した機器の大きさがどのくらいなのかご紹介しましょう。 下の写真は、ハンディタイプのレーザー測距機器本体・データ入力端末・一脚・反射板・ノートパソコン(もちろん TNTmips インストール済み)がすべてザックの中に収納されている状態です。

に入らなかったものの、十分一人で担げる大きさであることがわかると思います。  これならば、機動性も十分。


 



▼使用機器紹介

双眼鏡のようなものが、今回使用したハンディタイプのレーザー測距機器。  片方の眼からレーザーを発射し、片方の眼で反射したレーザーを読み取るので双眼なのです。

は、株式会社ティンバーテックさんの レーザー測距機器 LaserAce 300(コンパスユニット) と データ入力端末&ソフト PSION & LaserST 。 それに専用反射板の PFR-240 という組み合わせです。 

レーザー測距機器 LaserAce 300 解説ページ
データ入力端末&ソフト PSION & LaserST 解説ページ




▼計測風景

どのようなかたちで計測するかというと、一人が反射板を持ち、一人が一脚に固定した測距機器をセットして、ターゲットである反射板へレーザーを撃つ。 この繰り返しです。

けで、斜距離・方位角・鉛直角が自動的にデータ入力端末へ転送され、属性データを入力すると、現場でリアルタイムに属性を持ったポイント・データが作成できるのです。






 

 T N T m i p s へ イ ン ポ ー ト


 データ入力が終わりましたら専用ソフトウェアでデータを保存し TNTmips へインポートしてみましょう  簡単な利用方法としては3つの手法があります



▼テキスト形式でImport

たデータは、LaserST のオリジナル・コンバーターを使用してカンマ区切りのテキストファイル( CSV 形式)に変換することができます。 MS-EXCEL で見ると、このような中身です。

 


の中身 (とくに順番) を確認したあとで、TNTmips の Process/Import-Export 機能を用いて TEXT 形式でインポートを行います。 具体的な作業方法は下の解説ページへジャンプしてください。
テキストデータのインポート方法はこちら


インポートがされましたら、Display 機能を用いて表示してみましょう。

 


報も同時にインポートできますので、このように属性を利用した表現も可能となります。

 




▼シェープファイル形式でImport

、株式会社ティンバーテックさんがオプションで販売しておりますシェープコンバーターを用いて、測定データを ArcView のシェープファイルへ変換する方法があります。 こちらの場合もチェックしてみました。

はシェープコンバーター操作画面 (画像提供 株式会社ティンバーテック)

 


プファイルであれば、TNTmips でも Process/Import-Export 機能を用いてインポートすることが可能です。 


うに属性テーブルごと正しくインポートされております。

 



▼シェープファイルを直接開く (TNTmips ver6.6 以降)

、TNTmips の ver6.6 より シェープファイルを TNTmips の オリジナルフォーマットである RVC 形式に変換しなくても表示することが可能になりましたので、こちらをご紹介します。

ArcView のデータ形式は、TNTmips や ArcInfo などのライン・ポリゴン・ノード集合体としてのトポロジー構造を持ったデータではなく、それぞれ、ポリゴンやラインが分かれているいわば CAD 的なデータ構造です。 そこで、TNTmips ではシェープファイル形式のデータを CAD データとして認識しますので、データを開く際は "Add CAD" ボタンを使用しますのでご注意ください。

 


、いつものようにデータを選択すれば OK。

 


具合を確認するには、この方法が一番簡単です。 ただ、このデータを用いて解析を行う場合には、やはりベクタデータとして一度 RVC 形式へ変更する上述の2つの方法をお勧めいたします。

 





 

 X 軸 - Y 軸 の 向 き に 注 意 ! !


 一度に、多くのことを紹介しましたが、なかなかすんなりと作業がすすまない場合があります  ここではそんな引っかかりそうな点に注目してみます



▼うまく表示しないときは座標系が怪しい

使用した機器では、日本独自の測地系である平面直角座標系を使用して簡易測量を行いました。 ただ、TNTmips は ver6.5 までこの座標系を標準装備しておりません。 この場合は、弊社で作成しました projsys.usr というパラメータファイルをダウンロードして平面直角座標系が使用できるよう設定する必要があります。

いダウンロード・設定方法については下のリンク先をご覧ください。
平面直角(19)座標系 解説ページ




▼こんな場合は X-Y を間違えている

間違えやすいことの一つとして、X座標とY座標を反転してしまうことです。

当たり前のこと... とお思いかもしれませんが、これが意外と間違えてしまいます。 とくに平面直角座標系の場合、座標値そのものに親しみがないため気づきにくいということがあります。

一例として、こんな表示になってしまったとき...

 

、何も表示されていないのではなく、2つデータのどちらかが、XY軸を反転してインポートしてしまったために、まったく違う場所へプロットされたという典型的なパターンです。


んな場合もあります。

 

合は、単にインポート時のX軸Y軸を間違えただけでなく、スタート地点のX軸Y軸も間違えたため、反転の反転が生じ不思議なプロットがされてしまいました。



▼測量と GIS の違い

んなにも簡単に間違えてしまうのか...?

、GIS の世界の X軸Y軸が向く方向と、測量の世界での X軸Y軸が向く方向が逆転しているからです。 

普段からやられている方ならば当たり前のことかもしれませんが、たとえ平面直角座標系であっても、X軸は北方向、Y軸は東方向と扱われるため、GIS とのデータ交換では注意が必要です。


 



▼なぜ X が北なのか...?

、なぜ測量の世界では Xが北なのか?

ティンバーテックさんによると

「北方向を0度で、時計回りに正の角度として考えるとき
 北をX、東をYとすると数学的に理解しやすいからではないでしょうか」

というお答え。
なるほど、確かに...

勉強になりました。


この解説ページは、
斎藤 馨(東大・自然環境コース) 様 ・ 株式会社ティンバーテック 様の
協力により作成いたしました。



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2001.12.4 更新

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