Subject: [ts-mag:00077] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 282号】
    Date: Tue, 16 Jan 2007 09:14:01 +0900
    From: WAZA Toshihiko

OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users     2007/01/12
Keywords: OpenGIS,TNTmips, Raster, Function, GeoFormula, GeoTag

オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン

第282号「    ラ  ス  タ  の  関  数  計  算    」
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                       株式会社 オープンGIS



「ラスタの自然対数を求めたいが、どうすればいいか」といったご質問
をユーザ様からよくいただきます。

こういうときは、ジオフォーミュラが便利です。


・・・


▽「スクリプト」から「串刺し演算機能(ジオフォーミュラ)...」(V72)
を選びます。




▼「どの方法で始めますか?」と聞かれますので、そのまま一番上の「
ウィザードによる新規フォーミュラの作成」から始めます。




▼ 自然対数を計算するラスタオブジェクトを選びます。




▼ 計算式の種類を選びます。ここではラスタを数値で出力しますから
「数値の結果付き」の方を選びます。




▼ ウィザードはこれで終わりです。[終了] ボタンを押します。





▽ [スクリプト] パネルが出ます。




▼ まず計算式を選びましょう。「挿入」メニューから「関数/機能...」
を選びます。




▼ [関数グループ...] ボタンを押して「数学(Math)」を選びます。




▼ リストから自然対数を選びます。[挿入] ボタンを押して、閉じます。




▼ パネルに関数が挿入されました。


 


▽ 次に変数を選びます。マウスカーソルが()の中にあることを確認して、
「挿入」メニューから「シンボル...」を選びます。




▼ タイプから"数値"を選び、選んだラスタ名に_Valueが付いた変数を選
びます。[挿入] ボタンを押します。()の中に変数が入ります。


 

"数値"の_Value ではなく、"ラスタ"を使っても構いません。


 

計算式が出来ました。ラスタの各セルについて同じ計算をする場合は、
これでOKです。ラインとカラムでループを回す操作まで逐一書く必要
はありません。

▼ [出力] タブパネルを選びます。ラスタの種類は "32ビット浮動小数
点" がいいです。出力ラスタを入力ラスタと同じにするには、"リファレ
ンスに合わせる"ボタンを押し、入力ラスタを選びます。


 

▼ 以上で終わりです。実行します。途中、出力ラスタを指定します。


 

なお、作成したスクリプトを保存できるようになっていますが、現在は
エラーのようでうまく保存しません。


 

(後でチェックしたところ、「ファイル」>「保存」では問題ありません
でした。失礼しました。)


・・・


今回のような「ラスタの関数計算」は、ジオフォーミュラの最も簡単な
使い方です。

スクリプトを組む面倒はありますが、ラスタ、ベクタを問わず、複数の
オブジェクトを組み合わせて、空間的な演算をしたいとき、ジオフォー
ミュラはその本領を発揮します。







□■Tips□■
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☆ 10 の3乗(べき or 指数)は、1,000 です。

逆に、1,000 の対数(常用対数)は 3です。

  3 = log(1,000)

10 を何乗すると、1,000 になるか、という数字が対数です。

★ 自然対数は、10 の代わりに、e を使用します。

 e = 2.718281828459045 (TNTmips)
 e = 2.71828183 (Google)

"10" や"e" のことを、底(てい)といいます。

☆ 一般に、常用対数は log、 自然対数は ln と書くことが多いです。

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★エラー・バグ・トラブル
+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +

●メルマガ【第268号】で報告しました「単写真によるオルソ画像の作成
を行うと、画像が欠ける」エラーはまだ直っていません。マイクロイメ
ージは修正の優先順位を"high"にしました。

【エラー番号】crr11808E - Orthorectification: Output raster is 
cut off

+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +





□■ V73 最 新 情 報 □■
===============================================================

GPS の日付や時刻から位置を計算する新しいSML クラスが、2007年1月10
日付けのDV2007:73 から実装されました。新しいクラスは、デジカメ写
真にGPSの位置情報を与えるGPSPhoto.sml でも使用されていますが、デ
ジカメの写真以外、日付や時刻をもった情報であれば何でも応用が可能
です。

ウェブ上のサンプルSMLスクリプト集には、この新しいクラスの使い方を
紹介するSMLがあります(たとえば、gpsdbase.sml)。前述の画像に位置情
報を与えるSMLも、最近、新しいクラスを使って書き直されました
(GPSPhoto2.sml)。

V73 から、TNTmips のジオタグ機能(GPS の位置情報を日付や時刻を仲介
として付与する機能)が標準機能としてメニューに組み込まれます(たと
えば「ツール」>「位置情報の付いた画像データベースの作成」)。前述
の GPSPhoto.sml もSML からTNTmips の標準メニューになります。

位置情報が付いた画像データは、サムネールをデータチップとして表示
することができます。詳しくは下の新しいV73 のパンフレットをご覧く
ださい。

 http://www.microimages.com/documentation/cplates/73ViewImgTable.pdf

 http://www.microimages.com/documentation/cplates/73Geotag.pdf

 http://www.microimages.com/documentation/cplates/73PinmapPhoto.pdf


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★ DV73の使用制限
===============================================================

V72 製品版を購入されているユーザは、DV(開発版)73 を製品版(データ
サイズ制限なし)として使用できます。30日間で使用期限が切れますが、
パッチを更新することでさらに30日間ずつ延長使用が可能です。

RV73 として公式リリースされた後も継続して使用するためには、ライセ
ンスの購入が必要です。

DV 版のダウンロードはこちらからどうぞ:
 http://www.microimages.com/freestuf/tntpatch/DV73.htm

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□■ お知らせ □■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

『TNT製品の年間バージョンアップが年1回になります』

2007年2月15日から、TNT製品の年間バージョンアップの回数が、これ
までの年2回から年1回に変わります。料金は変わりません。

これは、複数プラットフォームのサポート、開発・テストに伴う負荷、
ウェブサーバ製品の開発などのため、年2回の定期的なリリースを維持
するのが難しくなったためです。

2007年2月15日迄のご注文に対しては、最新バージョン(V72)をお持ちの
ユーザは、これまでと同じ金額で V73 とV74 の2回分が提供されます。

年間バージョンアップを購入するには、2月15日以前、以降に関わらず、
最新バージョンV72にあげる必要があります。

かなり先のバージョンまで購入されているユーザは、今回の変更に関わ
らず、購入された回数分のバージョンが使用可能です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━





■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■

◆ 現在の V2006:72 の価格

・TNTmips シングルライセンス 890,400円(送料・税込)
・TNTedit シングルライセンス 537,600円(送料・税込)
・TNTview シングルライセンス  81,900円(送料・税込)

・TNTmips 年間バージョンアップ(2回分) 147,000円(税込)
・OpenGIS 年間テクニカルサポート       94,500円(税込)

・V2005:71 --> V2006:72へのアップグレード   88,200円(税込)
・V2004:70 --> V2006:72へのアップグレード  132,300円(税込)
・V2003:69 --> V2006:72へのアップグレード  169,050円(税込)


◇ HASP-USB キーへの交換		19,950円(税込)
 http://www.opengis.co.jp/htm/catalog/tntinfo/tntinfo_fixed_license.htm
※交換に際して、お持ちのTNT製品が最近のバージョンである必要があり
ます。


◆『TNTlite日本語解説セット』V72版 好評販売中!!
	(プログラム及びサンプルデータCD付き)

	<目次>
	1.空間データの表示
		2次元データの表示
		3次元鳥瞰図の作成
	2.衛星データの取り込み
	3.ジオリファレンス
		地図画像への座標情報付与
		衛星画像への座標情報付与
	4.GPSデータの取り込み
	5.標高データの解析
		陰影図の作成
		断面図の作成
		勾配・斜面方位の演算

 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm

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困ったときの問題解決フローチャート

▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」
▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」
▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」
▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
▼STEP5「テクニカルサポート」



STEP1 「ウェブ検索テクニック」
 ▽オープンGIS検索システム
 http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi
 ▽メールマガジン検索システム
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi
 ▽マイクロイメージ検索サイト
 http://www.microimages.com/search/
 ▽Google 検索
 http://www.google.co.jp/
 とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に
 - や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける)
 を使いこなすと、便利です!


STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」
 http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」
 http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」
 http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」
 http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語]


STEP3 「ドキュメントを読んでみる」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」
 http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト&リモセンテキスト」
 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」
 http://www.microimages.com/didyouknow/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」
 http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語]
 http://www.microimages.com/getstart/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」
 http://www.microimages.com/refman/


STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
 メーリングリストに参加されたい方は、
 info@opengis.co.jp までご連絡ください。
 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみになります。


STEP5「テクニカルサポート」
 テクニカルサポート・ユーザー専用 メールアドレス





############# このメールマガジンの配信について ################

このメールマガジンは、
年間テクニカル・サポートに加入されている、
ユーザーさまのみを対象としております。

基本的には、登録アカウント1つに対して
1ユーザーを配信対象としておりますが、
例えば、研究室の予算で加入された場合などは、
ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、
計2ユーザーを対象として配信させていただきます。

1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。
学生さん2名が同じくらい使用する場合は、
申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。


また、テクニカル・サポートの期限を3ヶ月以上過ぎてしまった場合は、
メールマガジンの配信を停止させていただきます。

メールマガジンが配信されなくなった時は、
サポート期限が3ヶ月過ぎたとお考えください。



転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、
お手数ですが、弊社までご連絡ください。



テクニカル・サポート活用案内
>サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。
>サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で対応。
>サービスその3:対応は最優先で行います。
>サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。
>サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。
>サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。
>サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できます。
>サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。
>サービスその9:FTP サイトを 500MB に拡張しました...
>サービスその10:現在計画中です...


テクニカル・サポート・ユーザー専用 メールアドレス


テクニカル・サポート・ユーザー専用 FTPアカウント(最大容量500Mbyte)


●テクニカルサポート用にスカイプのIDを用意しました。
テスト利用のためオフライン時は、申し訳ありませんが使用できません。





============ おことわり =============

※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、
 TNTmipsに関わる新しいニュースを、
 毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。

※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。

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