Subject: [ts-mag:00057] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 262号】
    Date: Mon, 14 Aug 2006 07:55:45 +0900
    From: WAZA Toshihiko

OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users     2006/08/11
Keywords: OpenGIS,TNTmips, V72,Display Manager,Watershed,SunCalc

オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン

第262号「 表 示 マ ネ ー ジ ャ は 1 つ で O K 」
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                       株式会社 オープンGIS



V72 になって TNTmips の表示環境が変わりました。V71 のイメージで
V72 を操作すると、思わぬトラブルに会うことがあります。


・・・


V72 で表示する場合、

▼「メイン」から「表示...」メニューを選びます。




▼「表示マネージャ」ウィンドウが現れます。




表示マネージャウィンドウの[新規作成] ボタンを押すと、

1.2次元表示...
2.3次元表示...
3.画面用レイアウトの新規作成
4.印刷用レイアウトの新規作成

などが選択できます。

これは、V71の「空間データの表示」アイコンバーの各アイコンボタンと
同じです。






・・・


V72 で2次元表示をしてみましょう。

▼ 表示マネージャから[新規作成] ボタン>「2次元表示...」メニュー
を選びます。

▼「オブジェクトを選択」ウィンドウが出ます。この選択ウィンドウは
単一オブジェクトの選択しか対応していませんので、画像のRGB表示
をしたい時はここでは[スキップ] あるいは[キャンセル] をします。

▼ 表示マネージャには、"表示グループ1"ができます。"表示グループ
1"に対応した"表示ウィンドウ"に選択したオブジェクトが表示されます。




▼ オブジェクトを追加したいときは、[オブジェクトの追加...] ボタン
やその隣の[ラスタの追加...] ボタンを使います。




▼ オブジェクトをタイプ別に選択したいときは、メニューから選ぶと便
利です。




このように V72 では、V71 の「空間データの表示」アイコンバーと、そ
の後の「コントロールウィンドウ」を合体させたものが、「表示マネー
ジャ」になっています。


・・・


もう1つ表示グループを追加したい時は、

▼ 同様に表示マネージャから[新規作成] ボタンを押して「2次元表示
...」を選びます。表示マネージャをもう1つ出す必要はありませんので、
注意してください。




▼ "表示グループ1"の下に"表示グループ2"が出来ました。選択したば
かりのグループやオブジェクトは"太字"で強調表示され、"アクティブ
"(選択対象)であることを示します。また、"表示グループ2"に対応した
表示ウィンドウが表示されます。




同じ表示マネージャに属していれば、表示ウィンドウ間の連動(ジオロッ
ク)が有効になります。表示マネージャが違うとジオロックは働きません。


・・・


さらに印刷用レイアウトを追加したいときも、同じです。[新規作成] ボ
タンから「印刷用レイアウトの新規作成」を選びます。




▼ 表示マネージャの一番下に"ページレイアウト"が出来ました。"ペー
ジレイアウト"がアクティブだと、"表示グループ"の時はかすれていた"
スケールバー"や"凡例"などが選択可能になります。




今回の例では、1つの表示マネージャで、2つの表示グループと1つの
ページレイアウトをコントロールしています。


・・・


終わりに

● V71 では、表示ウィンドウに対応して1つずつコントロールウィンド
ウがあります。

● V72 では、1つの表示マネージャで複数のグループやレイアウトをコ
ントロールします。

● 異なる表示マネージャ間では、ジオロックは効きません。







□■Tips□■
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先週ご紹介した『TNTエクスプローラ』(Windows)が何かの拍子に動か
なくなることがあります。そのときの対処法です。

- TNTmips V72 では、「操作ツール」>「システム」>「詳細設定...」の
[プロジェクト(.RVC)ファイル] タブにある"Integrate TNT file access 
into Windows Explorer"(TNTファイルアクセスをWindows Explorer に統
合) ボタンが『TNTエクスプローラ』を制御しています。



オフであればオンにして、TNTmips を終了します。

- その後、Windows を再起動します。

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エラー・バグ・トラブル・新機能
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● ArcInfoカバレッジのインポートの際、Info/arc.dir ファイルがない
と、読み込みは行われますが、エラーメッセージが出ます。

【エラー番号】btc11419E - Import Vector: Arc-Coverage - Get 
'Specified file does not exist C:\...\info\arc.dir'

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● ArcInfoカバレッジのインポートの際、カバレッジの中のアノテーシ
ョン(注記)はインポートしません。(元々サポートしていない機能なので、
エラーというわけでもありません。将来、新機能要求に変わるかも。)

【エラー番号】crr11417E - Import Vector from Arc-Coverage: 
annotation data isn't imported

アノテーションのインポートにはシェープ形式を使ってみてください。

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● 先週、「流水解析の高速化処理の実装のため、浮動小数点のDEM ラス
タが使用できなくなっている(V72)」と報告しましたが、今週使用できる
ようになりました。2006/8/9付けのV72のパッチをお使いください。

【新機能要求番号】DMD11319N - Raster Depression Filling: Add 
support for floating point elevation rasters

ただし、浮動小数点ラスタの処理については、従来から「凹みを完全に
埋めることが出来ない」というエラーがありました。

【エラー番号】DMD11435E - Depressions of given floating point 
raster are not filled completely

今回さらに、V72 での高速化処理の新規導入のため、V72 とV71 の結果
が若干違ってきています。

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● 流水解析処理で処理できるDEM ラスタの最大サイズは、これまで
30,000x30,000(30Kx30K)ピクセルでした。マイクロイメージ社の最近の
報告によると、DV 2006:73では100Kx50K(ピクセル) のラスタまで処理で
きるようになったとのことです。そのときの処理時間は70時間弱とのこ
とです。

my latest version DV 2006:73 watershed run was 100Kx50K, and is 
completed successfully in less than 70 hours.

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● 先週「ラスタをポイントベクタに変換するSMLを V72で実行すると、
処理が終わらない」という報告をしましたが、修正しました。以下のV72 
専用のSML をお使いください。

 http://www.opengis.co.jp/sml/sml_basic/raster/raster2points_v20B.sml

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□■ニュース□■
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■ ユーザさまより、『太陽高度、方位、大気外全天日射量ラスタを計算
するSML』が寄せられました。
 http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm

緯度経度でジオリファレンスしたラスタの範囲に対して、任意の年月日
時刻での太陽高度などをラスタとして出力します。

(2006年8月3日12.00時の太陽方位と高度コンター(ラスタから作成)の計
算例)




■『細長い図形に対して長軸と短軸を計算するSML』を公開しました。
 http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm

■ ALOS AVNIR-2 のサンプルプロダクトのインポートを行いました。
 http://www.eorc.jaxa.jp/ALOS/doc/jsproduct.htm

インポートの方法は、近日中にホームページ等に公開します。

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■ GPS付きデジタルカメラ(続報)

◎ SONY VAIO UX50 (メルマガ259号の続報)
 http://www.jp.sonystyle.com/Product/Vaio/U/ux50.html

BlueTooth 接続で GPS(オプション)が使用可能。前に30万、後ろに130万
画素のカメラを備えています。カタログによると、撮影した写真データ
に位置情報を自動記録できるとありました。失礼しました。


◎ GPS携帯
雑誌「MacPeople」9月号(p62)に、au のEZ ナビウォーク対応機種がGPS
内蔵の携帯電話として紹介されていました。GPS情報を写真のExif情報に
埋め込むとのこと。画素数は1-2メガピクセル。


◎ SONY Cyber-shot
 http://www.sony.jp/products/Consumer/Peripheral/GPS/GPS-CS1K/spec.html

ソニーは、新機種2モデル「DSC-T10」,「DSC-W50」のほか、Cyber-shot 
シリーズ向け小型のGPS ユニット「GPS-CS1K」(税込み15,540円)を9月1
日に発売する予定。接続は USB2.0。GPS ユニットと画像に記録されてい
る撮影時間を基に、同梱の地図ソフトで画像に位置情報を埋め込むとの
ことです。


☆ ここへ来て、ソニーが低価格デジカメのGPS対応を一気に進めてき
ました。

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■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■

◆ 現在の V2006:72 の価格

・TNTmips シングルライセンス 890,400円(送料・税込)
・TNTedit シングルライセンス 537,600円(送料・税込)
・TNTview シングルライセンス  81,900円(送料・税込)

・TNTmips 年間バージョンアップ(2回分) 147,000円(税込)
・OpenGIS 年間テクニカルサポート       94,500円(税込)

・V2005:71 --> V2006:72へのアップグレード   88,200円(税込)
・V2004:70 --> V2006:72へのアップグレード  132,300円(税込)
・V2003:69 --> V2006:72へのアップグレード  169,050円(税込)


◆『TNTlite日本語解説セット』V72版 好評販売中!!
	(プログラム及びサンプルデータCD付き)

	<目次>
	1.空間データの表示
		2次元データの表示
		3次元鳥瞰図の作成
	2.衛星データの取り込み
	3.ジオリファレンス
		地図画像への座標情報付与
		衛星画像への座標情報付与
	4.GPSデータの取り込み
	5.標高データの解析
		陰影図の作成
		断面図の作成
		勾配・斜面方位の演算

 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm

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困ったときの問題解決フローチャート

▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」
▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」
▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」
▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
▼STEP5「テクニカルサポート」



STEP1 「ウェブ検索テクニック」
 ▽オープンGIS検索システム
 http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi
 ▽メールマガジン検索システム
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi
 ▽マイクロイメージ検索サイト
 http://www.microimages.com/search/
 ▽Google 検索
 http://www.google.co.jp/
 とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に
 - や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける)
 を使いこなすと、便利です!


STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」
 http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」
 http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」
 http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」
 http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語]


STEP3 「ドキュメントを読んでみる」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」
 http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト&リモセンテキスト」
 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」
 http://www.microimages.com/didyouknow/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」
 http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語]
 http://www.microimages.com/getstart/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」
 http://www.microimages.com/refman/


STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
 メーリングリストに参加されたい方は、
 info@opengis.co.jp までご連絡ください。
 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみになります。


STEP5「テクニカルサポート」
 テクニカルサポート・ユーザー専用 メールアドレス





############# このメールマガジンの配信について ################

このメールマガジンは、
年間テクニカル・サポートに加入されている、
ユーザーさまのみを対象としております。

基本的には、登録アカウント1つに対して
1ユーザーを配信対象としておりますが、
例えば、研究室の予算で加入された場合などは、
ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、
計2ユーザーを対象として配信させていただきます。

1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。
学生さん2名が同じくらい使用する場合は、
申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。


また、テクニカル・サポートの期限を3ヶ月以上過ぎてしまった場合は、
メールマガジンの配信を停止させていただきます。

メールマガジンが配信されなくなった時は、
サポート期限が3ヶ月過ぎたとお考えください。



転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、
お手数ですが、弊社までご連絡ください。



テクニカル・サポート活用案内
>サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。
>サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で対応。
>サービスその3:対応は最優先で行います。
>サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。
>サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。
>サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。
>サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できます。
>サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。
>サービスその9:FTP サイトを 500MB に拡張しました...
>サービスその10:現在計画中です...


テクニカル・サポート・ユーザー専用 メールアドレス


テクニカル・サポート・ユーザー専用 FTPアカウント(最大容量500Mbyte)


●テクニカルサポート用にスカイプのIDを用意しました。
テスト利用のためオフライン時は、申し訳ありませんが使用できません。





============ おことわり =============

※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、
 TNTmipsに関わる新しいニュースを、
 毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。

※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。

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