Subject: [ts-mag:00041] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 246号】
    Date: Mon, 17 Apr 2006 07:22:27 +0900
    From: WAZA Toshihiko

OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users     2006/04/14
Keywords: OpenGIS,TNTmips,Link Error,Style Object, EXIF,JPG,WAVE


オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン

第246号「  リ ン ク エ ラ ー の 対 処 法   」
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                       株式会社 オープンGIS



空間データエディタで、ベクタを編集用に開こうとすると「リンクされ
たファイルの位置を決定できません」というメッセージが出る時があり
ます。




これは、主にスタイルオブジェクトを見つけられないときに出るエラー
です。スタイルオブジェクトが格納されているRVCファイルを選択すると、
解決する場合があります。

しかしそれでも、次のようなエラーが出ることがあります。
「リンク先RVCオブジェクトにリンクできません!!」




今回は、このエラーの対処法について解説します。


・・・


まずは、スタイルオブジェクトの情報がどこにあるか、調べてみました。
サンプルデータとしては、TNTmips のサンプルデータの cb_soils.rvc / 
CBSOILS を使いました。このデータのポリゴンにはビットマップのスタ
イルが付いています。




▼「プロジェクト(RVC)ファイルのメンテナンス」ウィンドウを使います。




▼ サブオブジェクトのトップレベルにスタイルオブジェクトがあります。

 ....(1)


▼「スタイルエディタ」で開くと、ポリゴンのスタイルがあることが分
かります。




▼ 次に"PolygonDatabase" (日本語メニュー使用時は"ポリゴンデータベ
ース")の中を見ます。先頭のアイコンをクリックします。




▼ この中にはポリゴンの属性テーブルや、スタイル割り当てテーブルが
入っています。ここではスタイル割り当てテーブルである"ClassStyle" 
の中を見ます。




▼ この中にもスタイルオブジェクトのアイコンがあります。

 ....(2)


2箇所にスタイルオブジェクトの情報があることが分かりました。図解
すると、このようになります。




なお、"VectStyle" や"ClassStyle" などの名前は今回使用したCBSOILS
データの場合です。ユーザによって違う名前です。


・・・


さてエラーの原因は、古いバージョン(例えばV68)のTNTmipsで作成した
ベクタオブジェクトを新しいバージョン(V70以降)のTNTmipsで編集用に
開くときに起こるようです。経験的ですが、前述(2)のスタイルオブジェ
クトに原因があるようです。


[対処法]

▼「プロジェクト(RVC)ファイルのメンテナンス」ウィンドウを表示しま
す。



RVCファイルが黒や青、紫色で表示されています。

0)黒色のRVCファイル:問題ありません。

1)青色のRVCファイル:この色のRVCファイルは、この中のいずれかの
オブジェクトを空間データエディタで編集用に開くと、最初に述べた「
リンクできません」のエラーが出ます。

 ● 対処法は、ポリゴンにスタイルが付いている場合、前述(2)のスタ
イルオブジェクトである、"PolygonDatabase" テーブルの『スタイル割
り当てテーブル』の中のスタイルオブジェクトを「プロジェクト(RVC)フ
ァイルのメンテナンス」で削除します。




これで、空間データエディタで編集用に開けるようになります。後で再
度『スタイル割当てテーブル』の中を見ると、スタイルが再度出来上が
っています。自動的に更新されたという分けです。

2)紫色のRVCファイル:『スタイル割り当てテーブル』の中のスタイル
(2)を見ると、複数個あるのが分かります。




ベクタデータは編集用に開くことが出来ます。これらも一度全部削除す
ると、RVCファイルの色も黒に変わります。


・・・


正しいスタイルオブジェクトを間違って削除しないよう、念のためスタ
イルエディタで確認するか、データのバックアップをとってから削除す
るようにしましょう。

また、修正したオブジェクト(RVCファイル)をマックにコピーしたところ、
マックの空間データエディタ(V72)でも問題なく編集用に開くことができ
ました。







☆最近の新機能要望★
----------------------------------------------------------------

以下は、最近の新機能要望です。

新機能要求番号は、毎週水曜日(日本時間木曜)にデータベースに登録さ
れます。
http://www.microimages.com/support/features/


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【新機能要求番号】crr10452N
デジカメなどの撮影日時などを記録したEXIF 情報を含むJPGファイルを
インポートする機能の追加。

Database Import - Import JPG files to a database including 
embedded EXIF information

優先度:2
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【新機能要求番号】crr10453N
画像(JPG)や音声ファイル(WAVE)をデータベーステーブルに格納する機能
の追加。

Database Table Definition Window - Add ability to store files in 
a database table including image and sound file (JPG and WAVE 
respectively).

優先度:2
----------------------------------------------------------------






エラー・バグ・トラブル
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先週ご報告しました【エラー番号】crr10426E:マック版V72で「Display」
>「新規作成」>「印刷用レイアウトの新規作成」を選ぶと、ハングする
エラーが修正されました。

 System hangs when open Display / New / Page Layout

2006年4月13日以降のパッチをお使いください。(インテルマックおよび
G4で確認済みです)
http://www.microimages.com/freestuf/tntpatch/72patch.htm

ご迷惑をおかけしました。

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◆◇ 最新ニュース ◆◇
..................................................................

★ TNT製品 RV2006:72 のダウンロードは以下のサイトから行えます。
http://www.microimages.com/freestuf/tntpatch/v72release.htm 

☆ V2006:72 の新機能リストが公開されました。
http://www.microimages.com/featupd/v72.htm

☆ V2006:72 のカラープレートはこちらです。
http://www.microimages.com/announce/RV200672.htm

..................................................................

V72 を注文された方で、メディアで必要な方は、info@opengis.co.jp 
までご連絡ください。弊社で FullバージョンをCD-R に焼いてお送りし
ます。

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現在の 2006:72 の価格

・TNTmips シングルライセンス 890,400円(送料・税込)
・TNTedit シングルライセンス 537,600円(送料・税込)
・TNTview シングルライセンス  81,900円(送料・税込)

・TNTmips 年間バージョンアップ(2回分) 147,000円(税込)
・OpenGIS 年間テクニカルサポート       94,500円(税込)

・2005:71 --> 2006:72へのアップグレード   88,200円(税込)
・2004:70 --> 2006:72へのアップグレード  132,300円(税込)
・2003:69 --> 2006:72へのアップグレード  169,050円(税込)


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困ったときの問題解決フローチャート

▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」
▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」
▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」
▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
▼STEP5「テクニカルサポート」



STEP1 「ウェブ検索テクニック」
 ▽オープンGIS検索システム
 http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi
 ▽メールマガジン検索システム
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi
 ▽マイクロイメージ検索サイト
 http://www.microimages.com/search/
 ▽Google 検索
 http://www.google.co.jp/
 とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に
 - や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける)
 を使いこなすと、便利です!


STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」
 http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」
 http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」
 http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」
 http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語]


STEP3 「ドキュメントを読んでみる」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」
 http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト&リモセンテキスト」
 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」
 http://www.microimages.com/didyouknow/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」
 http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語]
 http://www.microimages.com/getstart/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」
 http://www.microimages.com/refman/


STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
 メーリングリストに参加されたい方は、
 info@opengis.co.jp までご連絡ください。
 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみになります。


STEP5「テクニカルサポート」
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年間テクニカル・サポートに加入されている、
ユーザーさまのみを対象としております。

基本的には、登録アカウント1つに対して
1ユーザーを配信対象としておりますが、
例えば、研究室の予算で加入された場合などは、
ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、
計2ユーザーを対象として配信させていただきます。

1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。
学生さん2名が同じくらい使用する場合は、
申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。


また、テクニカル・サポートの期限を3ヶ月以上過ぎてしまった場合は、
メールマガジンの配信を停止させていただきます。

メールマガジンが配信されなくなった時は、
サポート期限が3ヶ月過ぎたとお考えください。



転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、
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>サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で対応。
>サービスその3:対応は最優先で行います。
>サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。
>サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。
>サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。
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>サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。
>サービスその9:FTP サイトを 500MB に拡張しました...
>サービスその10:現在計画中です...


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テスト利用のためオフライン時は、申し訳ありませんが使用できません。





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