Subject: [ts-mag:00032] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 237号】
    Date: Sun, 12 Feb 2006 11:26:13 +0900
    From: WAZA Toshihiko

OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users     2006/02/10
Keywords:OpenGIS,TNTmips,MeshData,CSV,Import,Database,SML,Relate


オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン

第237号「 国 土 数 値 情 報 メ ッ シ ュ デ ー タ を 読 む(1)」
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                       株式会社 オープンGIS



CSVファイル(カンマ区切りのテキストファイル)の読み込みは、GI
S処理の基本です。これまでも何回かご紹介してきましたが、今回は、
CSVファイルを使って国土数値情報のなかのメッシュデータを読み込
んでみます。

読み込み先のデータ形式として、ラスタ、ベクタの2種類の形式があり
ますが、項目数が多い場合は属性テーブルとして一括して取り込むのが
便利です。


具体的には、

1)国土数値情報メッシュデータをエクセルなどで開き、『CSVファ
イル』で保存します。それをTNTmips のデータベーステーブルとしてイ
ンポート(入力)します。

2)3次メッシュ生成『SML』を使って、メッシュポリゴンを作成し
ます。

3)『メッシュコード』をキーとして、取り込んだ国土数値情報のテー
ブルの各レコードを各メッシュにリンクします。


やることは以上です。イメージが頭に浮かべば、終わったも同然。

では順を追って説明します。


・・・


0)国土数値情報の入手

▼ 国土数値情報ダウンロードサービスを利用しました。
http://nlftp.mlit.go.jp/ksj/

▼ [ 国土数値情報ダウンロードサービスへ ] ボタンを押します。




▼ データの種類の説明。メッシュ以外に点、線、面、表データがあります。




▼ 今回は自然の中の「気候値メッシュ」データを使いました。




▼ 地域を選択します。今回は「群馬」を選びました。




▼ ファイルの選択の画面です。「日本測地系」とあります。




▼ ダウンロードして、解凍します。



txtファイルがデータです。htmファイルはレコードの説明です。


1)CSVファイルへ変換

▼ テキストファイルの内容を見ます。メモ帳(Notepad)やワードパッド
で開きます。




▽ 添付の G02-62M.htm ファイルを見ると、1行目はデータではありま
せん。




▼ CSVファイルにするため、表計算ソフトを起動して開きます。ここ
ではエクセルを使いました。




「固定長フィールドのデータ」が選ばれています。2行目から取り込め
ます。[次へ] ボタンを押します。

▽ 項目の区切りを自動認識しています。




▼ 先ほどの G02-62M.htm ファイルを参照して、項目の区切り位置を修
正します。




(修正後) 今回は1次,2次,3次メッシュコードを1つのコードにまとめ
ました。




▼ 念のため「データ形式」を合わせておきましょう。最初の「M」を文
字列にします。




▽ 読み込まれました。全レコード数、項目数を確認します。




▼ ちょっと大変ですが、コピー等工夫して1行目に項目名を追加します。




▼ CSVファイルとして保存します。



(注意)データに漢字がある場合は、"  "に注意しましょう。


2)インポート

▼「解析処理」から「入力(インポート)...」を選びます。

▼ [Dtatabase Table] ボタン、[CSV] を押します。



[Next...] ボタンを押します。


▼1月以降の 降水量が3桁と認識されていますが、この時期はどのレコ
ードも3桁より大きくならないからでしょう。




▼ [入力(インポート)...] ボタンを押します。インポートが開始します。
RVCファイル名 > オブジェクト名 > テーブル名 を与えます。

取り込んだテーブルを確認します。


▼「編集」>「属性データベース...」を選びます。




▼ テーブルが見えます。




▼ テーブルの上でダブルクリックして、開きます。念のため原本と比較
して正しく取り込まれたか確認しましょう。




来週は、この地域の3次メッシュポリゴンを作成して、テーブルとリン
クします。最終的なイメージをお見せします。



これは「9月の平均気温」を5段階で色分け表示したものです。







□■Tips□■
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流水解析で、よく流路(Flow Path)と盆地(Basin)の数を同じにしたいと
いうご質問をいただきます。

流路と盆地の数を同じにするには、[流路と盆地] パネルで、[谷ポリゴ
ンを分ける]トグルをオンにして、枝(Branch)と盆地(Basin)の数を同じ
にして実行します。




ここで枝と盆地の数を大きくすると、流域が大きくなります。




OutletとInletを大きくすると、流路の数が増えます。

オンラインマニュアルのProcessの章の533-535ページ(特に534ページの
Note)に説明がありますので、ご参照ください。

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エラー・バグ・トラブル
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【エラー番号】PAT9168E
MacOS X V70, 71 32bit版のジオリファレンス処理で、編集(Edit)モー
ドにすると、ヘアカーソルが左に寄る現象が修正されました。
http://www.microimages.com/support/features/querynow.cgi?refs=PAT9168E&do_filters=0

2005年12月16日以降のパッチをご使用ください。お待たせしました。
 
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◆◇ 最新ニュース ◆◇
..................................................................

◆ TNT製品バージョン2006:72 は、3月上旬にダウンロードによる正式
リリースを予定しています。また本日以降の新規注文は、TNTserver 
2006:72 を除き、2005:71 で納品されますが、2006:72 がリリース後、
無料提供されます。

◇ マイクロイメージ社は、教育用ライセンス(SAL)の価格体系(台数
割引)を変更しました。変更内容については、マイクロイメージ社よりS
ALの全ユーザにFAXにて通知されます。詳細はお問い合わせくださ
い。

..................................................................





■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■


現在の Ver 7.1 の価格

・TNTmips シングルライセンス 890,400円(送料・税込)
・TNTedit シングルライセンス 537,600円(送料・税込)
・TNTview シングルライセンス  81,900円(送料・税込)

・TNTmips 年間バージョンアップ(2回分) 147,000円(税込)
・OpenGIS 年間テクニカルサポート       94,500円(税込)


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困ったときの問題解決フローチャート

▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」
▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」
▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」
▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
▼STEP5「テクニカルサポート」



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 ▽オープンGIS検索システム
 http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi
 ▽メールマガジン検索システム
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi
 ▽マイクロイメージ検索サイト
 http://www.microimages.com/search/
 ▽Google 検索
 http://www.google.co.jp/
 とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に
 - や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける)
 を使いこなすと、便利です!


STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」
 http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」
 http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」
 http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」
 http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語]


STEP3 「ドキュメントを読んでみる」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」
 http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト&リモセンテキスト」
 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」
 http://www.microimages.com/didyouknow/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」
 http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語]
 http://www.microimages.com/getstart/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」
 http://www.microimages.com/refman/


STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
 メーリングリストに参加されたい方は、
 info@opengis.co.jp までご連絡ください。
 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみになります。


STEP5「テクニカルサポート」
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年間テクニカル・サポートに加入されている、
ユーザーさまのみを対象としております。

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