Subject: [ts-mag:00159] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 150号】
    Date: Fri, 14 May 2004 21:21:02 +0900
    From: Taichi FURUHASHI

OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users      2004/05/14
Keywords: OpenGIS,TNTmips,Hatch,CLASSPARM,edit,server,ObjectCopy


オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン

第150号「  白 黒 印 刷 に は ハ ッ チ ン グ ! !  」
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                       株式会社 オープンGIS




やっぱりモノクロが重要なんです。


世の中どんどんと、色が鮮やかになってきまして
カラープリンターも普通に使えるようになってきましたが、
逆に色に頼りすぎているなんてことありませんか?

そんな自分の戒めのために、今週はあえて白黒の世界にこだわってみます!


●


例えば、10段階の色分けされた図を、白黒コピーで印刷したときを想像
してみてください。コピーされたものから10段階を見分けることは、相
当慣れた人でないと難しいかと思います。

そこで重要なテクニックが「網掛け」です。

「ハッチ」とか「ハッチング」という場合もありますが、よく新聞や漫画
で見かける、細かい線で淡い色を表現したあの表現です。TNTmips でも、
例えばポリゴンの属性を色分けする場合に、カラーだけではなくて、この
「網掛け」を行うことができます。今週はこの網掛けテクニックをご紹介
致しましょう!


メルマガ読む時間はないけど、サンプルデータが欲しいという方は、こち
らから古橋オリジナルのハッチパターンをダウンロードしてください。
http://www.opengis.co.jp/img/faq/hatch/HATCHsample.rvc  [300KB]


●


では早速「網掛け」パターンを作成してみましょう。まず網掛けパターン
はどのように保存されるかについて簡単に説明します。TNTmips の色分け
や網掛けパターンは、RVCファイルのベクタオブジェクトの下の階層に
まとめて保存するのが一般的です。

階層構造的には、

 (上位) RVC/ベクタ/スタイル/パターン (下位)

となります。まずは、このうちの「スタイル/パターン」部分を作ってみ
ましょう。



【1】ハッチスタイルの作り方

▽メインメニューより [編集] >> [スタイル...] を実行。

 <スタイルエディタ> ウィンドウが登場しましたら、左上の [ポイント]
 から [ポリゴン] ボタンに切り替え。

 


▽[新規スタイル] ボタンを必要なハッチの種類の回数だけクリック。

 


▽各スタイルの名前を好きな名前に変更

 


▽塗りつぶしの種類: を [ハッチパターン] に切り替え

 


▽塗りつぶしの種類: 欄の右にある [新規パターン]をクリック。これで
 新しいハッチパターンを1つ作成します。

▽<ハッチパターンエディタ> ウィンドウで [新規シンプルハッチ要素]
 ボタンをクリック。

 


▽あとは、角度や間隔(スペーシング)、線の太さなどを調整。

 


▽[ファイル] >> [別名保存...] メニューで名前を入力して [OK] ボタン
 をクリック。

 <ハッチパターンエディタ> ウィンドウは、[ファイル] >> [閉じる]
 でクローズします。

▽作成したハッチパターン名が現れるので選択。

 


□上のスタイルを切り替えて、同じようにパターンを作成していきます。


ある程度作業がすすんだら <スタイルエディタ> ウィンドウのメニュー
から、[ファイル] >> [別名保存...] 保存をしておきましょう。但し、
スタイルオブジェクトの保存する位置は、ベクタオブジェクトの下の
階層か、別RVCファイルで単独保存をオススメします。詳しくはメル
マガ第101号 http://www.opengis.co.jp/htm/kako_mail/mail_mag_101.htm
をご覧ください。

こちらで10区分の網掛けスタイルデータを作成しました。
↓ここからダウンロードできます。
http://www.opengis.co.jp/img/faq/hatch/HATCHsample.rvc  [300KB]



【2】ハッチの割り振り方

あとは、通常の属性色づけとほとんど同じ作業です。が、予め先ほど作成
した「網掛け」スタイルオブジェクトをメンテナンスツールでベクタの下
へコピーしておくと作業が楽なんです。

▽メインメニューより [サポート] >> [メンテナンス] >> [プロジェクト
 ファイル...] 機能を実行して、先ほど作成しましたスタイルオブジェク
 トを網掛けしたいベクタオブジェクトの下の階層へコピーします。

 


▽メインメニューより [表示] >> [空間データ...]  [2次元グループの
 新規作成] を起動して、網掛けしたいポリゴンデータを表示します。

 <ベクタレイヤコントロール> ウィンドウを表示して、[ポリゴン] タブ
 のスタイル: 欄を [属性を使用] に切り替え、[指定] ボタンを押します。

 <属性によるスタイルの割り当て> ウィンドウで「利用可能なスタイル」
 側で網掛けスタイルを選択し、右向き矢印マークをクリックして、「割
 り当て済みスタイル」側へ当てはめていきます。

 


▽割り当て完了後 [OK] ボタンを押し、割り当てテーブル名を入力します。

▽<ベクタレイヤコントロール> ウィンドウも [OK] を押して閉じますが、
 ポリゴンを塗りつぶし:欄は、[2Dと3Dを有効にする] に切り替えて
 あることだけは確認してください。もし違うようであれば切り替えてく
 ださい。

 


□これで、このような網掛け模様が表示されたかと思います。





●


最後に出力結果を比べてみましょう!

いったい何を比較するのかといいますと、「TNTmips から直接印刷したも
の」と、「一度PDF形式で出力してから印刷したもの」です。せっかく
網掛けしたのだから、より美しく印刷したい! と思いますよね。

比べてみると、綺麗さはPDFに軍配が上がるようです。 TNTmips からは、
若干薄く印刷されて若干メリハリがない... けれど、PDFはコントラスト
がしっかり利いていて読み取りやすい!

というわけで、網掛け後はPDFファイルへ出力してから印刷することを
おすすめいたします!!!



こちらで作成しました、サンプルデータはここからダウンロードできます。
レイアウトオブジェクトを開いてみてください。

▽サンプルデータ(ハッチサンプルと共通)
http://www.opengis.co.jp/img/faq/hatch/HATCHsample.rvc [300KB]

▽PDFに変換したもの
http://www.opengis.co.jp/img/faq/hatch/HATCHsample.pdf [60KB]










今週の過去プチ・テクニック
"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
"
" 同じようでちょっと違う...
"
" 通常のラスタオブジェクトと分類結果のラスタオブジェクトは、一見
" 同じように見えますが、実はサブオブジェクトレベルで、少しだけ
" 違います。
"
" 分類結果のラスタオブジェクトには CLASSPARM という名前のサブオブ
" ジェクトがあります。このサブオブジェクトのあるなしで、
" [解析処理] >> [ラスタ] >> [解釈] >> [自動分類...] 機能での読み
" 出し許可が変わりますので、必要ならば分類結果のラスタから
" CLASSPARM サブオブジェクトをコピーして利用したりします!
"
" (メルマガ第54号を改良)
"
""""  隔 週 で 新 / 過 去 テ ク ニ ッ ク を 交 互 に 発 信  """"




New Things 最新情報
=================================================================
=
= TNTedit の紹介を更新【TNT製品の紹介】
= http://www.opengis.co.jp/htm/catalog/tntedit.htm
=
= TNTserver の構築例を追加【TNT製品の紹介】
= http://www.opengis.co.jp/htm/info/server.htm
=
= ドングル交換時の注意点を追加【価格表】
= http://www.opengis.co.jp/img/info/kakaku_list.pdf
=
= キーワードを更新しました!【OpenGIS検索サイト】
= http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi
=
=================================================================




■■■■■■ 今 年 も テ キ ス ト 販 売 中 !! ■■■■■■

昨年部数限定でご提供しました「リモートセンシングテキスト」の改訂版を
今年も作りました!! しかも、値段は安く、中身は濃くなりお買い得です!!

同時に、TNTlite の日本語解説セットも、オープンGIS 独自パッチや、
北海道地図さんの GISMAPTerrain サンプルデータと共にリリースしました。

詳しい内容はこちらをご覧ください。
http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm

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バグ・トラブル情報
???
???
??? TNTmips ver6.9 にて、重要なバグが見つかりました!
???
??? オブジェクトの管理を行う、
??? [サポート] >> [メンテナンス] >> [プロジェクトファイル...] 機能にて
??? ラスタやベクタのオブジェクトをコピーすると
???
??? Invalid parent object for creating sub object (Error code=-2288)
???
??? といったエラーや、
???
??? Invalid parent object for creating sub object (Error code=-2310)
???
??? が現れます。ウィンドウズでもマックでも症状は同じです。
???
???
??? すでに、マイクロイメージ社へは報告済みですが、対応策などわかり
??? ましたら、すぐにご報告いたします。
??? 現状では、オブジェクトのコピー時には ver6.8 をご利用ください。
???
??? お手数おかけいたしますがよろしくお願いいたします。
???
???
???
???





今週の話題 on メーリングリスト
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~ 今週は特にありませんでした。
~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 メーリングリストに参加されたい方は、
 info@opengis.co.jp までご連絡ください。
 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、
 ユーザーさまの間での情報交換の場として
 多くの方に利用されています。






■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■■

円高になりましたので、ver6.9 リリースを機に、価格を改定!!
全体的に安くなりました!

・TNTmips シングルライセンス 827,400円(税込)
・年間バージョンアップ(2回分) 136,500円(税込)
・年間テクニカルサポート 94,500円(税込)


普段より、元価格にあまり上乗せしていない分、
円相場に応じて価格が変動いたしますことを
ご理解よろしくお願いいたします。

わからない点などありましたら、
info@opengis.co.jp までご連絡ください。

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困ったときの問題解決フローチャート

▼STEP1「ウェブサイトで検索してみる」
▼STEP2「ウェブサイトにある情報を眺めてみる」
▼STEP3「ドキュメントを読んでみる」
▼STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
▼STEP5「テクニカルサポート」



STEP1 「ウェブ検索テクニック」
 ▽オープンGIS検索システム
 http://www.opengis.co.jp/htm/namazu.cgi
 ▽メールマガジン検索システム
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/namazu.cgi
 ▽マイクロイメージ検索サイト
 http://www.microimages.com/search/
 ▽Google 検索
 http://www.google.co.jp/
 とくに、and検索(キーワードの間に空白)、not検索(キーワードの前に
 - や not を入れる)、とは検索(キーワードの後ろに "とは" をつける)
 を使いこなすと、便利です!


STEP2 「ウェブサイトの有用な情報源」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「基本操作」
 http://www.opengis.co.jp/htm/basic/title.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メニュー解説(Flash)」
 http://www.opengis.co.jp/flash/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「SML スクリプトの解説」
 http://www.opengis.co.jp/sml/sml_index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「作業で必要となる情報を集約したポスター類」
 http://www.opengis.co.jp/htm/gallery/index.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「メルマガバックナンバー」
 http://www.opengis.co.jp/mail_mag/index.htm [日本語]


STEP3 「ドキュメントを読んでみる」
 ▽オープンGIS ウェブサイト「その他ドキュメント一覧ページ」
 http://www.opengis.co.jp/htm/documents.htm [日本語]
 ▽オープンGIS ウェブサイト「チュートリアルテキスト&リモセンテキスト」
 http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm [日本語]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「ワンポイントテクニック集」
 http://www.microimages.com/didyouknow/
 ▽マイクロイメージウェブサイト「TNT入門(Getting Started)」
 http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm [日本語]
 http://www.microimages.com/getstart/ [英文]
 ▽マイクロイメージウェブサイト「リファレンスマニュアル」
 http://www.microimages.com/refman/


STEP4「メーリングリストへ聞いてみる」
 メーリングリストに参加されたい方は、
 info@opengis.co.jp までご連絡ください。
 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、
 ユーザーさまの間での情報交換の場として
 多くの方に利用されています。


STEP5「テクニカルサポート」
 テクニカル・サポート・ユーザー専用 メールアドレス







############# このメールマガジンの配信について ################

このメールマガジンは、
年間テクニカル・サポートに加入されている、
ユーザーさまのみを対象としております。

基本的には、登録アカウント1つに対して
1ユーザーを配信対象としておりますが、
例えば、研究室の予算で加入された場合などは、
ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、
計2ユーザーを対象として配信させていただきます。

1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。
学生さん2名が同じくらい使用する場合は、
申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。



また、テクニカル・サポートの期限を半年以上過ぎてしまった場合は、
メールマガジンの配信を停止させていただきます。

メールマガジンが配信されなくなった時は、
サポート期限が半年過ぎたとお考えください。



転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、
お手数ですが、弊社までご連絡ください。



テクニカル・サポート活用案内
>サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。
>サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で対応。
>サービスその3:対応は最優先で行います。
>サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。
>サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。
>サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。
>サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できます。
>サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。
>サービスその9:現在計画中です...



「これで年間9万円は安い!!」と感じていただけるような
サービスを提供していきたいと考えております。

よろしくお願いいたします。




============ おことわり =============

※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、
 TNTmipsに関わる新しいニュースを、
 毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。

※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。

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