Subject: [ts-mag:00133] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 125号】
    Date: Fri, 14 Nov 2003 22:27:34 +0900
    From: Taichi FURUHASHI

OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users      2003/11/14
Keywords: OpenGIS,TNTmips,DDI,ListFile,SML,XML,Check,HGF,Mosaic


オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン

第125号「  細 密 数 値 も 、つ い に 一 括 処 理 O K ! !  」
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                       株式会社 オープンGIS




大変お待たせいたしました。


はやくはやく、と言われながら、なかなか機能を追加していなかった、
細密数値情報インポータを、ようやく改良いたしました。

最大の改良点は「データ一括読み込み機能」です。

今までは、一つ一つのファイルを選択しておりましたが、このインポータ
を使いますと、CD-ROM まるごとインポートも苦ではありません。




インポートSML から2年経ち、なぜこんなに時間がかかってしまったのか
と言い訳させていただきますと... ついつい、あの機能もこの機能も欲
張ってしまい、中途半端になっていたことが原因です。が、一方で今年は、
できるだけインポートSML の自動化に力を入れており、数値地図の地図
画像をはじめ、50m 標高や 5m標高などのインポータを、以下に効率よく、
沢山のファイルを読み込むか... に取り組んでおりました。

さらに欲は高まり、できるだけ汎用性の高い形で、複数データを一括処
理することはできないかと、試行錯誤を行った結果が細密数値情報イン
ポータで実現されて、今回のリリースと相成りました。

●


そもそも、細密数値情報って何? という方もいらっしゃると思います
が、国土地理院が提供しています、首都圏・中部圏・近畿圏の高解像度
土地利用データのこと。

くわしくはこちらのサイトをご覧ください。
http://www.opengis.co.jp/htm/basic/ddi10m.htm


長々と文章ばかりでは面白くありませんので、さっそく新しいインポータ
の雰囲気を見てみてください。

▽インポートSML ver2.0 のダウンロードはこちら...
http://www.opengis.co.jp/sml/ddi10m_v20.sml  [約0.1MB]


この SML の特徴は次の3点。

        [特徴1]:一括処理の機能が充実
        [特徴2]:操作性が向上
        [特徴3]:投影法や測地系の設定も自動化

早速「細密数値情報 CD-ROM」をセットし、実行してみましょう。
(但し、申し訳ありませんが、MacOSX には対応しておりません)


▽メインメニューより [Process]-[SML]-[Run...] を選びます。

 


▽Select Files ウィンドウが現れますので、ダウンロードした
 ddi10m_v20.sml ファイルを選択して [OK] ボタンを押します。

 


▽ボタンが4つ登場しますが、一番左側の歯車マークを押しましょう。

 


▽ファイルのタブへ移動して、今回は3つのトグルボタンのうち、真ん中
 の「フォルダ内のすべて...」を選択します。

 


▽選択すると、フォルダ選択ボタンだけが点灯しますので、これを押し、
 対象のフォルダ(例えば、CD-ROMドライブ:\LUDATA など)をセットします。

 


▽最後に出力先の指定ですが、下にあります Output: 欄の保存先フォルダ
 も同様にフォルダ選択ボタンを押して、どこかお好きな場所を指定しま
 す。 注意点は、ここでファイルを指定するのではなく、フォルダを選
 択するということ。

 


▽あとは、OK ボタンを押すと、自動的にインポート処理が始まります。


■処理が終わりますと、このようにメッセージが現れます。





あとは、変換したデータを表示してみましょう。
モザイクする前ですと、このように各図幅ごとに、コントラスト調整が
自動的に行われてしまいます。




が、モザイク処理(メインメニューより [Process]-[Raster]-[Mosaic...])
を行うと、色の割り当ても非常に簡単です。

例えば、近畿圏のデータをモザイクして色づけするとこうなります。





●


最後に、このインポータの注意点をいくつか...

今回、操作性を良くするために、XML による、ウィンドウ制御を行って
おります。ただ、まだ技術的に未熟のため、不可解なボタンの動きや、
最大の問題点である、MacOSX への未対応などが、解決すべき事がありま
す。徐々に修正していきたいと思います。

注意点1:MacOSX や Linux/UNIX には、現状では対応しておりません。
注意点2:ボタンの挙動が、若干おかしいです。



ただし、今後の改良点もいくつか検討中です。

改良点1:カラーマップの埋め込み
改良点2:ラスタの圧縮機能
改良点3:処理中の進行状況説明などなど


まだまだまだまだ、勉強が必要のようです..







今週の新プチ・テクニック
"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
"
" この書き方って問題あるのかなぁ...
"
" SML スクリプトを記述するときの便利な機能として、正しい表記が
" どうかをチェックしてくれる、その名も Check 機能があります。
"
"
" SML のメニューより [Syntax]-[Check...]を選択。
"
" 文字列や数値の宣言、はたまた行末のセミコロン(;)まで、厳しく
" 確認してきますが、頭が混乱してきたときなどに便利です。
"
" また、このチェックの厳しさも、一番最初の行に挿入される
" $warnings 3  # Set warning level 3
" の最後の数値で切り替えることができます。
"
" この数字の意味... それは
" 3 が一番厳しくて、1が一番やさしいチェックとのことです。
"
"
""""  隔 週 で 新 / 過 去 テ ク ニ ッ ク を 交 互 に 発 信  """"




New Things 最新情報
=================================================================
=
= 細密数値情報の一括インポータ機能追加!! 【TNTmips の基本操作】
= http://www.opengis.co.jp/htm/basic/ddi10m.htm
=
= HGF インポータを改良しました。【TNTmips の基本操作】
= http://www.opengis.co.jp/htm/basic/hgf_import.htm
=
=================================================================




■■■■■■ 今 年 も テ キ ス ト 販 売 中 !! ■■■■■■

昨年部数限定でご提供しました「リモートセンシングテキスト」の改訂版を
今年も作りました!! しかも、値段は安く、中身は濃くなりお買い得です!!

同時に、TNTlite の日本語解説セットも、オープンGIS 独自パッチや、
北海道地図さんの GISMAPTerrain サンプルデータと共にリリースしました。

詳しい内容はこちらをご覧ください。
http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm

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バグ・トラブル情報
???
???
??? 標高データ等をモザイクすると、出力結果に縦スジ模様が...
???
???
??? 一瞬バグかな? と思ってしまいますが、あわてずに出力するラスタ
??? のライン数やカラム数を確認してみてください。 例えば、数値地図
??? 50m[標高]の場合、1図幅が 200ライン 200カラムで構成されており
??? ます。 この図幅を縦横2つずつ、合計4図幅をモザイクすると、出
??? されるラスタは 400ライン、400カラムとなります。
???
??? 但し、TNTmips が自動的に設定する値に、若干のズレが含まれる場
??? 合があるのです。どういう時かといいますと、Mosaic ウィンドウの
??? Output タブにあります、Raster Size 欄の Lines: と Columns:の
??? 値が、先ほど例でいう 400ライン、400カラムではなく、401ライン、
??? 402カラムになってしまう...
???
??? このように、端数が振れる場合がまれにありますので、モザイクを
??? 行う際には、念のため出力するライン数カラム数が予想通りの値か
??? どうかを十分ご確認ください。
???
??? 間に余分なカラムやラインが追加されますと、ニアレストネイバー
??? 法による空間内挿では、隣とまったく同じ組み合わせが発生して
??? しまいます。
???
???
???





今週の話題 on メーリングリスト
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~
~ ユーザさまより、TNTmips の開発元である、米国マイクロイメージ社
~ の WEB サイトで「こんな SML を見つけた!!」とのご報告がありました。
~
~ 見つけられたのは、解像度の粗いカラーの衛星画像と解像度の細かい
~ モノクロ画像と組み合わせて、擬似カラー高解像度画像を計算する
~ パンシャープンSML(pansharpcomp.sml)
~ http://www.microimages.com/freestuf/smlscripts.htm
~
~ 高性能なマシンで実行したところ、8km 四方の QuickBird 画像を処理
~ するのに約20分掛かったとの貴重な報告もいただきました。
~
~ この SML、ウィンドウデザインを XML で定義している点でも、非常に
~ 参考になるスクリプトです。
~
~
~ v6.9 でのメニュー化は... 今のところ未定です。
~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
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 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、
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■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■■

・TNTmips シングルライセンス 840,000円(税別・送料別)
・年間バージョンアップ(2回分) 140,000円(税別)
・年間テクニカルサポート 90,000円(税別)


普段より、元価格にあまり上乗せしていない分、
円相場に応じて価格が変動いたしますことを
ご理解よろしくお願いいたします。

わからない点などありましたら、
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>サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。
>サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で対応。
>サービスその3:対応は最優先で行います。
>サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。
>サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。
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>サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できます。
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>サービスその9:現在計画中です...



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