Subject: [ts-mag:00131] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 123号】
    Date: Sun, 02 Nov 2003 14:36:36 +0900
    From: Taichi FURUHASHI

OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users      2003/10/31
Keywords: OpenGIS,TNTmips,MacOSX,Panther,ShortCut,3DHyperCube,SML


オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン

第123号「  O S も 、 つ い に こ こ ま で 快 適 に . . .  」
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                       株式会社 オープンGIS


突然ですが、

▽ごちゃごちゃとした、こんな画面が、




▽いとも簡単に一覧表示されてきます!




この動き(画像だけでは伝わりにくいですが...)は、感動的です!!
難しい話はナシにして、今週は是非その雰囲気だけを味わってください。


●


いったいこれは何かといいますと、新しい MacOSX のこと。

今まで、速度的に Windows 版 TNTmips を越えるレベルまで達していなか
った感がありますが、先週 Apple 社よりリリースされました「パンサー」
と呼ばれる最新の MacOSX を利用することで、TNTmips の作業効率がぐぐ
ぐっと上がること間違いなしです。ついに Windows を超えたのでは???

「動作速度の向上」と「操作性の向上」。この2つが驚くほどに改善され
ているために、ついついこのようなメルマガを書いてしまいました。

しつこいようですが、今週はその中でも、最近新しくバージョンアップ
しました、Macintosh のOS「MacOSX v10.3 パンサー(Panther)」をご紹
介しましょう。

Windows ユーザーの方は、「関係ない」と思われるかもしれませんが、
TNTmips の場合、USB(HASP)キーであれば、Windows でも Macintosh で
も Linux でも、差し替えるだけで使い分けられますので、実は見逃せな
い情報です。どんなメリットがあるのか、ご覧いただければ幸いです。


●


まずは、具体的にどんなことができるようになったのか、ご紹介いたしま
しょう。



【1】こんなことができます。

a) 各ウィンドウの一覧 [エクスポゼ(Expose)機能]
この機能が、Panther の最大のウリではないでしょうか。どんなメリット
があるのかと言いますと、重なり合った沢山のウィンドウを1つのボタン
を押すだけで整理して、一覧表示してくれます。詳しい説明は、アップル
社のサイトをご覧いただき、早速TNTmips を使っている状態で試してみま
しょう。( http://www.apple.co.jp/macosx/features/expose/ )

▽まず、このように画面上には、TNTmips をはじめ沢山のウィンドウが
表示されています。手前に表示したいウィンドウがどこにあるかわかり
にくいですね。

 


▽そこで、まず、F9(ファンクション9)ボタンを押しますと、TNTmips
を含め、すべてのウィンドウが縮み、画面上に重ならないように配置
されます。TNTmips の各ウィンドウに混ざって、弊社のホームページが
右上に表示されているのがわかるかと思います。

 

あとは、目的のウィンドウをクリックするだけ。

 


▽また、TNTmips だけのウィンドウに限定して、一覧表示する場合は、
F10 キーを押します。そうしますと、先ほどは混ざっていた、ホームペ
ージの表示ウィンドウなど、TNTmips ソフトウェア以外のウィンドウは
ターゲットにならず、背景に隠れてしまいます。

 

こうすることで、より限定して、目的のウィンドウを捜すことができま
すね。ただ、注意点としまして、Spatial Data Editor などで登場する、
いくつかのサブウィンドウはこのエクスポゼ機能を使うと、一覧表示の
中には現れないものがあります。


▽例えば、Spatial Data Editor の Line/Polygon Edit Controls ウィン
ドウを表示している状態で...

 


▽F10 キーを押しますと、このように一覧としては、表示されません。
これらのウィンドウは、Group View ウィンドウとセットに扱われてしま
うために省略されます。

 


b) デスクトップの表示 [エクスポゼ(Expose)機能]
これもエクスポゼ機能のひとつですが、F11 キーを押すことで、表示し
ているすべてのウィンドウを隠し(といいましても、端のほうにチラっと
見えるのですが...)デスクトップを表示することができます。
 ただこの機能については、とくに TNTmips との関連性はないですし、
Windows でも [Windows]+[D] で既に実現されている機能なので、さらっ
と流させていただきます。

 


c)日本語ウィンドウタイトルが正しく表示 [X11 正式版リリース]
非常に細かいことなのですが、実は、新しい MacOSX 10.3 と TNTmips
との関係で、一番重要なことは、TNTmips の各ウィンドウやボタンの配
置などを制御しているものが「X11」というソフトウェアです。
 このソフトが新しくなったことで、エクスポゼの機能を TNTmips が利
用できるのです。描画速度や動作速度も体感的に早くなっていますし、
今回のバージョンアップによって、今まで表示されていなかった、日本語
ウィンドウタイトルも表示されるようになりました。

▽数値地図5m[標高] 変換SML もこのように、タイトルが表示されています。

 

これで、Macintosh での、日本語入力と、日本語表示に関しては、
ほとんど問題なくなりました。





【2】問題点と現状での対応策

ただ、新しい MacOSX10.3 に移行することで、いくつかの問題点が見つ
かっております。現時点での対応策についてまとめてみましたので、ご
参考いただければ幸いです。

a)TNTmips が起動しない
TNTmips を実行しても、エラーメッセージがでて起動しない場合は、ま
ず、新しい X11(1.0 - XFree86 4.3.0)へアップグレードしてみてくだ
さい。通常の OS アップグレードの場合、X11 は対象になりませんので、
カスタム選択をするか、MacOSX10.3 インストール CD-ROM の3枚目に
入っています、X11 のインストーラを実行する必要があります。

▽詳しくは Apple 社サイトをご覧ください[オンラインチュートリアル]
 http://www.apple.co.jp/articles/tutorial/panther/vol2_2_2.html

b)X11 のインストール場所が変わってしまった。
いままでの X11(Beta3)は、インストール先がアプリケーション・フォル
ダの中(/Applications/X11.app )でしたが、新しい X11(1.0)は、アプリ
ケーション・フォルダのさらに下にあるユーティリティ・フォルダの中
(/Applications/Utilities/X11.app)へ変更されました。そこで TNTmips
を実行する際に連動するはずの X11 が起動できずエラーが発生する場合
があります。そんなときは、先に、X11 アイコンをダブルクリックして
実行した後に TNTmips を実行してください。


c)ウィンドウが縦方向に小さく表示される
TNTmips の実行時に、Message ウィンドウや Verify ウィンドウが登場
しますが、そのウィンドウの縦方向がつぶれてしまい、文字が読み取れ
なかったりボタンが押せない現象が確認されております。




大変お手数ですが、修正されるまでは、X11 のウィンドウメニューより
[Window]-[Zoom Window] を選択しまして、つぶれてしまったウィンド
ウを最大化してボタンを押してください。



この現象が修正されましたら、すぐにメルマガにてご報告いたします。


d)日本語入力ができなくなった
MacOSX 版 X11 では、そのままでは日本語入力が利用できませんが、
TNTmips には日本語入力ソフト Canna を同封しておりますので、そち
らをインストールし、[Shift] + [スペース] キーを同時押しすること
で日本語入力モードに切り替わります。但し、新しい X11 へアップグ
レードした場合に、この日本語入力機能が使えなくなる現象が確認され
ております。そんなときは、再度、TNTmips のインンストール CD-ROM
から canna のインストーラを実行し、アップグレードを行ってください
( TNTProducts 6.8 / 2)Install this X Server / Japanese Input
Method / canna.pkg )


●


以上、今週は新しい MacOSX で、TNTmips がどれだけ便利になったかを
まとめてみました。是非とも OS を自由自在に扱い、TNTmips の利用効
率をぐぐぐぐっと上げてください。





今週の新プチ・テクニック
"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
"
" せっかくですので、簡単なウィンドウ切り替えのショートカットも
" ご紹介しましょう。
"
" エクスポゼも便利なのですが、各 TNTmips のウィンドウを順に切り
" 替えるショートカットもあります。
"
" [コマンド(アップル)] + [→] と、 [コマンド(アップル)] + [←]
"
"
"
" 少し動作は異なりますが、Windows でのウィンドウ切り替えは、
" [Alt] + [TAB] が便利ですね。
"
" TNTmips は、ウィンドウがたくさん登場してきますので、それぞれの
" OS に特有のショートカットを憶えておくと、作業効率があがります。
"
"
""""  隔 週 で 新 / 過 去 テ ク ニ ッ ク を 交 互 に 発 信  """"




New Things 最新情報
=================================================================
=
= ハイパー機能の「ハイパーキューブ表示エラー」を修正【修正パッチ】
= http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm
=
=================================================================




■■■■■■ 今 年 も テ キ ス ト 販 売 中 !! ■■■■■■

昨年部数限定でご提供しました「リモートセンシングテキスト」の改訂版を
今年も作りました!! しかも、値段は安く、中身は濃くなりお買い得です!!

同時に、TNTlite の日本語解説セットも、オープンGIS 独自パッチや、
北海道地図さんの GISMAPTerrain サンプルデータと共にリリースしました。

詳しい内容はこちらをご覧ください。
http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm

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バグ・トラブル情報
???
???
??? ハイパーキューブ表示をすると、プロセスが落ちてしまう...
???
??? ハイパースペクトル解析のデータ表示方法として利用されます
??? 3D Hyper Cube Display 機能。この機能を MacOSX にて実行すると
??? TNTmips が落ちるバグがありました。
???
??? 具体的には、
???
??? ▼MacOSX 版 TNTmips のメインメニューより[Process] -[Raster]
??? -[Hyperspectral...] を実行して、Hyperspectral Analysis ウィン
??? ドウで、ハイパー画像データを読み込みます。
???
??? ■その後、メニューより [Image]-[3D Hyper Cube Display...] を
??? 実行すると、プロセスが落ちます。
???
???
??? 最新の修正パッチにてこの現象が治っておりますので、大変お手数
??? ですが、こちらのサイトよりパッチをダウンロードし充てていただ
??? けますでしょうか。
??? http://www.microimages.com/freestuf/tntpatch/
???
??? また、詳しいパッチの充て方につきましては、こちらのサイトをご
??? 参照ください。
??? http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm
???
???
???
???





今週の話題 on メーリングリスト
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~
~ ユーザーさまより、SML スクリプトの便利な作成方法を
~ ご紹介いただきました。
~
~
~ 通常、SML スクリプトは、テキストファイルとして作成いたしますの
~ で、メモ帳や秀丸といった、一般的なテキストエディタを用いること
~ が多々あります。
~
~ TextPad( http://japan.textpad.com/ ) というソフトも、そんなテキ
~ ストエディタの一つで、TextPad 自体はシェアウェアソフトです。
~
~ TNTmips の開発元であるマイクロイメージ社のサイトにて、このText
~ Pad 用の定義ファイルを公開( http://www.microimages.com/gvim/ )
~ されておりますので、そこから TextPad 用の SML configファイルを
~ ダウンロードして解凍(ファイル名:sml.syn  サイズ:26KB)
~
~ 後の設定につきましては、こちらのサイトをご覧ください。
~ http://japan.textpad.com/add-ons/syna2g.html#instructions
~
~ これで、単純なスペルミス等が防止できるかと思います。
~
~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 メーリングリストに参加されたい方は、
 info@opengis.co.jp までご連絡ください。
 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、
 ユーザーさまの間での情報交換の場として
 多くの方に利用されています。






■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■■

・TNTmips シングルライセンス 840,000円(税別・送料別)
・年間バージョンアップ(2回分) 140,000円(税別)
・年間テクニカルサポート 90,000円(税別)


普段より、元価格にあまり上乗せしていない分、
円相場に応じて価格が変動いたしますことを
ご理解よろしくお願いいたします。

わからない点などありましたら、
info@opengis.co.jp までご連絡ください。

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############# このメールマガジンの配信について ################

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年間テクニカル・サポートに加入されている、
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学生さん2名が同じくらい使用する場合は、
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転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、
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>サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。
>サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で対応。
>サービスその3:対応は最優先で行います。
>サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。
>サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。
>サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。
>サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できます。
>サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。
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サービスを提供していきたいと考えております。

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