Subject: [ts-mag:00119] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 111号】
    Date: Fri, 08 Aug 2003 21:30:43 +0900
    From: Taichi FURUHASHI

OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users       2003/8/8
Keywords: OpenGIS,TNTmips,MeshPolygon,XML,Name,Download,2Gbytes


オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン

第111号「  標 準 地 域 メ ッ シ ュ を さ ら に 細 か く ...  」
#################################################################
                       株式会社 オープンGIS




TNTmips ver6.7 以前をお使いの方、ごめんなさい。

冒頭から、いきなり謝らせていただきますが、今週のメルマガが役に立つ
のは、最新バージョンである ver6.8 以降の TNTmips をお使いの方のみ
となってしまいます。

ですが、最新版ではこんなことができるのかとご覧いただければ、たとえ
ver6.7 以前の TNTmips をお持ちの方でも、面白い内容かと思います。
といいますのも、今週は久々に新作 SML が登場いたします。

その名も 「4次メッシュ作成 SML」


●


そもそも、4次メッシュって何? と思われるかもしれませんが、正確に
は「標準地域メッシュ」という名称で、日本国内を決まった大きさのメッ
シュに区切り、番号付けをしていきましょう、というルールでして JIS
規格としてもきちんと採用されています。
http://www.opengis.co.jp/htm/basic/mesh_polygon.htm


まず、1番大きいものが「1次メッシュ」(約70km×90km)と呼ばれ、1/20万
図幅の地勢図と同じ範囲です。それぞれに4桁のコードが割り振られて、
例えば「東京」図幅の場合は 5339 というコードで扱われます。



 ▽ダウンロードはこちら... [約0.1MB]
 (http://www.opengis.co.jp/img/faq/mesh_polygon/1st_mesh.zip)

次に大きいのが「2次メッシュ」(約10km×10km)。1/2.5万図幅の地形図
と範囲が一致し、4桁の1次メッシュコードに加え、2桁のコードで表現
します。



 ▽ダウンロードはこちら... [約2MB]
 (http://www.opengis.co.jp/img/faq/mesh_polygon/2nd_mesh.zip)

そして、通常一番小さいメッシュが「3次メッシュ」(約1km×1km)。
多くの統計データや地図データは、この3次メッシュを基本の単位とし
ながら、様々な利用を行ってきました。



 ▽SML のダウンロードはこちらから... [0.1MB]
 (http://www.opengis.co.jp/sml/make_3rd_Mesh_v10.sml)



しかし、最近は必要とする情報が増え、取得できるデータの精度も向上
してきたために、「3次メッシュ」(約1km×1km)を更に4等分した、
「4次メッシュ」(約500m×500m)データも徐々に普及してきました。



そこで、今回4次メッシュを作成する SML が新たに作成されたという
わけです。


●


操作方法は、3次メッシュ作成 SML とほとんど同じですが、使いやすく
いくつか改良しました点で、どうしても ver6.8 以降でないと、動作いた
しません。一体何を改良したのかといいますと、プログラムの中に XML
の記述を埋め込んであります。今回の XML は、途中測地系を選ぶところ
で使用しておりますが、ウィンドウの細かなデザインを定義するために、
ver6.7 以前のユーザーさまには申し訳ないと思いつつ、XML 記述を採用
いたしました。

では、話が長くなってしまいましたが、具体的な SML の操作方法をどう
ぞご覧ください。

4次メッシュ作成 SML のダウンロードはこちらです [約0.1MB]
http://www.opengis.co.jp/sml/sml_basic/vector/make_4th_Mesh_v10.sml




▽メインメニューより Process/SML/Run... を実行。




▽ダウンロードしました、make_4th_Mesh_v10.sml を選択して OK。




▽「4次メッシュ作成 SML」というタイトルのボタンウィンドウが現れま
したら、一番左端のボタンを押しますと、処理が始まります。




▽まず最初は、1次メッシュコードを聞いてきます。対象となるメッシュ
コードを4桁の数値で入力してください。入力できましたら OK ボタンを
クリックします。




▽「測地系の選択」ウィンドウが現れましたら、使用する測地系を4つの
中から選んでください。目的に応じて選ぶ測地系は異なりますが、最近は
世界測地系(JGD2000)を利用される場合が多いようです。選びましたら、
OK ボタンを押します。この部分に、今回 XML を利用いたしました。




▽最後に、作成されるポリゴンデータの保存先を指定します。
保存先のディレクトリへ移動し、右上の New File ボタンや New Object
ボタンを押して、保存するベクタオブジェクトの名前を入力しましょう。




▽OK を押すと処理が始まります。しばらくは、この Process ウィンドウ
を眺めていましょう。




■処理が終わりますと、このような Finished!! メッセージが現れます。




●


おつかれさまでした。
これで、4次メッシュのポリゴンベクタが出力されたはずです。
早速、データが正しく作成されたか、確認してみましょう。

[確認1] 例えば、Display/Spatial Data... 機能にて、このように3次
メッシュと重ねてみると...



左下が1、右下が2、左上が3、右上が4というコードが割り振られて
いるのがわかりますでしょうか?


[確認2] 属性テーブルも正しく作成されているか表示してみましょう。




[確認3] 座標系をチェックしたい場合は、Extents 情報が便利です。





こうなりますと、今までの「3次メッシュ作成 SML」も早く、同じ操作
に統一して欲しいという要望が出てくるかと思います。

近日中には、SML や1次メッシュ/2次メッシュのデータも更新いたしま
すので、ちょくちょく WEB サイトのほうもチェックしてみてくださいね。

標準地域メッシュ解説サイト
http://www.opengis.co.jp/htm/basic/mesh_polygon.htm







今週の過去プチ・テクニック
"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
"
" このレイヤは何のデータ?
"
" Display/Spatial Data... 機能でデータを表示している際に、名前が
" わからなくなってしまうことがあります。
"  特にデフォルト設定ですと、各データのメモ書きに相当するディス
" クリプションが表示されて、肝心のオブジェクト名が現れない...
"
" そんなときは、今表示している横長の Spatial Data Display アイコン
" メニューから Setup/View Options を選択しましょう。
"  あとは、Layer タブへ移動して Default Layer Name: を Object
" Name もしくは File and Object Name に切り替えましょう。
"
" これで次からは、オブジェクト名がしっかり表示されて一目瞭然です。
"
" ●
"
" さらにさらに、便利な機能としてはこちらもお試しください。
"
" レイヤの名前の上でマウスカーソルを止めると、ふわっとそのレイヤ
" の情報が現れます。この方法だとすぐにチェックできますね。
"
" 
"
"
""""  隔 週 で 新 / 過 去 テ ク ニ ッ ク を 交 互 に 発 信  """"




New Things 最新情報
=================================================================
=
= ダウンロードサイトができました 【Download】
= http://www.opengis.co.jp/htm/download.htm
=
= GIS学会研究発表大会に出展します 【企業展示】
= http://wwwsoc.nii.ac.jp/gisa2/docs/taikai-j.html
=
= 2Gbyte 以上の Linux ファイルへのアクセス対応 【修正パッチ】
= http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm#THIRD
=
= 右クリックメニューの属性入力エラー修正 【修正パッチ】
= http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm#THIRD
=
= CAD 属性の塗りつぶしエラー修正 【修正パッチ】
= http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm#THIRD
=
= ラスタ切り出し時のTrim off エラー修正 【修正パッチ】
= http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm#THIRD
=
= 「ラスタ地理データのモザイク処理」更新 【TNT入門】
= http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm
=
= 250m バッファ作成時のエラー修正 【修正パッチ】
= http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm#THIRD
=
=================================================================




■■■■■■ 今 年 も テ キ ス ト 販 売 中 !! ■■■■■■

昨年部数限定でご提供しました「リモートセンシングテキスト」の改訂版を
今年も作りました!! しかも、値段は安く、中身は濃くなりお買い得です!!

同時に、TNTlite の日本語解説セットも、オープンGIS 独自パッチや、
北海道地図さんの GISMAPTerrain サンプルデータと共にリリースしました。

詳しい内容はこちらをご覧ください。
http://www.opengis.co.jp/htm/info/book.htm

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■





バグ・トラブル情報
???
???
??? 先週、Linux 版 TNTmips のインストール方法についてご紹介いたし
??? ましたが、この Linux 版 TNTmips にて、ファイルサイズが 2Gbytes
??? 以上もある大きな RVC ファイルへアクセスしようとすると、なぜか
??? 存在するはずの RVC ファイルを開くことができなくなってしまう
??? 現象がありました。
???
??? 通常は、その OS が許す最大のファイルサイズまで利用可能のはず
??? なのになぜ?
???
???
??? 米国マイクロイメージ社へ報告しましたところ、30Jul03 以降の
??? 修正パッチを充てることで、2Gbytes を越える RVC ファイルに対し
??? てアクセスできるようになりました。
???
??? 大変お手数ですが、もし、2Gbyte 以上の大きい RVC ファイルを
??? Linux 上にてご利用されたい方は、次のサイトより修正パッチを
??? ダウンロードし、充てていただけますでしょうか。
???
??? マイクロイメージ社 修正パッチダウンロードサイト
??? http://www.microimages.com/freestuf/tntpatch/
???
???
??? また、現状では、4Gbytes を越える RVC ファイルに対しては、
??? 同じようにアクセスできないようです。この点に付きましても、
??? 修正がされ次第、メルマガにてご報告いたします。
???
??? よろしくお願いいたします。
???
???
???




今週の話題 on メーリングリスト
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~ 今週は特にありませんでした。
~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 メーリングリストに参加されたい方は、
 info@opengis.co.jp までご連絡ください。
 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、
 ユーザーさまの間での情報交換の場として
 多くの方に利用されています。






■■■■■■■ 現 在 の T N T m i p s の 価 格 ■■■■■■■

・TNTmips シングルライセンス 840,000円(税別・送料別)
・年間バージョンアップ(2回分) 140,000円(税別)
・年間テクニカルサポート 90,000円(税別)

普段より、元価格にあまり上乗せしていない分、
円相場に応じて価格が変動いたしますことを
ご理解よろしくお願いいたします。

わからない点などありましたら、
info@opengis.co.jp までご連絡ください。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■






############# このメールマガジンの配信について ################

このメールマガジンは、
年間テクニカル・サポートに加入されている、
ユーザーさまのみを対象としております。

基本的には、登録アカウント1つに対して
1ユーザーを配信対象としておりますが、
例えば、研究室の予算で加入された場合などは、
ご購入いただいた指導教官と、実際に TNTmips で作業を行う学生1名の、
計2ユーザーを対象として配信させていただきます。

1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。
学生さん2名が同じくらい使用する場合は、
申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。



また、テクニカル・サポートの期限を半年以上過ぎてしまった場合は、
メールマガジンの配信を停止させていただきます。

メールマガジンが配信されなくなった時は、
サポート期限が半年過ぎたとお考えください。



転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、
お手数ですが、弊社までご連絡ください。



テクニカル・サポート活用案内
>サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。
>サービスその2:TNTmips に関するどんな質問にも TEL/e-mail/FAX で対応。
>サービスその3:対応は最優先で行います。
>サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。
>サービスその5:週に1回メールマガジンを配信します。
>サービスその6:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。
>サービスその7:サポート対応で FTP サイトを 20MB まで利用できます。
>サービスその8:メルマガ・バックナンバー・サイトも利用できます。
>サービスその9:現在計画中です...



「これで年間9万円は安い!!」と感じていただけるような
サービスを提供していきたいと考えております。

よろしくお願いいたします。




============ おことわり =============

※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、
 TNTmipsに関わる新しいニュースを、
 毎週金曜日に、皆さまへご提供させていただきます。

※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。

================================