Subject: [ts-mag:00041] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 36号】
    Date: Fri, 22 Feb 2002 10:00:13 +0900
    From: Taichi FURUHASHI

OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users       2002/2/22
Keywords: OpenGIS,TNTmips,Geoformula,.gsf,topo200k,getstarted


オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン

第36号「 条 件 式 か ら 串 刺 し 演 算 ま で . . . 」
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                       株式会社 オープンGIS



まったく GIS と関係ありませんが、
今日は 2002年2月22日 と2並びの日。

意味もなくちょっとうれしくなってしまいますね。
でも、メルマガの内容はまったく関係ありませんが...



さて、普段ちょっとした計算式を使ってデータを加工したいとか、
細かな条件式を書いてグループ分けしたいことありますよね。

かといってプログラミングまではやりたくないし、
でもでも、メニュー操作では限界があるし...

このジレンマはいつも悩ましいものです。



そんなときに便利なのが「ジオフォーミュラ機能」
計算式以外は、ほとんどメニュー操作で出来てしまう優れもの。

これさえあれば NDVI などのバンド間演算はもちろん、条件分けも変化
抽出も自由自在。 ピクセルサイズすら気にする必要がありません。

さらに ラスタ も ベクタ も CAD、TIN も、すべてのオブジェクトを組み
合わせて使用できますので、複合尺度解析とでもいうのでしょうか、
Multi-criteria Analysis としてエイヤッと串刺し演算も可能です。


つまり、プログラミングの"自由度"とメニュー操作の"簡易性"、そんな
2つの操作を良いとこ取りをしたような機能が「ジオフォーミュラ」な
のです。(少しだけ2にこだわってみました)



具体的な用途としては、例えば
 ◆降水量のラスタデータ
 ◆河川からの距離バッファポリゴン
 ◆土壌ポリゴン
という3種類のデータがあるとします。
これらのデータをそれぞれ選択して、各データごとに数値や得点付けを
行い、処理を行うための式を数行記述するだけで、新たな農地を選定す
る際の最適条件などを演算してくれるのです。




と、少し複雑な例をご紹介しましたが、今回は簡単な例として IF 文を
用いた条件式を実行してみましょう。

ここに、0 〜 255 の幅(8bit unsigned)を持った標高データがあります。





( サンプルデータは data/litedata/cb_data/cb_tm.rvc ELEVATION )


この標高データを高さごとに、
       0m を 0
   1〜100m を 1
 101〜150m を 2
 151〜200m を 3
 201〜255m を 4
というように、5分類して数字を割り振るわけです。

この処理は、通常のメニュー操作だけで簡単に行うことができません。
しかし、ジオフォーミュラを使えばラクラクです。


○まず下のサイトより simple_divide_v10.gsf ファイルをダウンロード
 して 一時フォルダ( 例えば C:\temp など)に保存しましょう。
http://www.opengis.co.jp/sml/sml_basic/raster/simple_divide_v10.gsf
 拡張子が変更されないように注意してください。


●では早速 TNTmips のメインメニューより、
 Process/Geofomura... をクリックして Geoformula を起動しましょう。




●次に3つの選択肢の中から Open an existing formula を選択して...




●先ほどダウンロードした simple_divide_v10.gsf を開きます。



(ここでエラーがでたら、バグ・トラブル情報を参照してください)


●Select Object ウィンドウが現れますので標高データを選択します。




●ここまでよろしいですか。 あとは、Script のタブへ移動して、条件
 式が次のように記述されているか確認してみてください。



#### ここから条件式
if ( A == 0 ) 0 else
if (( A > 0 ) and ( A <= 100 )) 1 else
if (( A > 100 ) and ( A <= 150 )) 2 else
if (( A > 150 ) and ( A <= 200 )) 3 else 4
#### ここまで条件式


●出力データは Output タブへ移って Raster Type を 4bit-integer に
 Match Reference チェックをオンにして、標高ラスタを再度選択しま
 しょう。




●最後に File/Run... メニューを選択すると、出力先ラスタを選択して
 処理が始まります。といってもあっという間に完了すると思いますが。




実際に出力されたデータを確認してみてください。単なる色分けではなく、
数値として置き換えられていることに気づかれると思います。






いかがですか。
今回はこちらで用意した .gsf ファイルを使ってみましたが、もちろん
入力データ・係数・計算式などを自分で作成して、.gsf 形式で保存する
ことが可能です。

使用頻度の高い計算式は、.gsf ファイルとしてとっておくと、
便利かもしれません。





今週のプチ・テクニック
"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
" 
" すでに、用意された計算式を利用したい...
" 
" そんなときは、
" マイクロイメージ社の GeoFormula Exchange サイトがおすすめ!!
" http://www.microimages.com/freestuf/geoformulas.htm
" ドキュメントで紹介されている計算式がほとんど公開されています。
" 
" 
" 一方で、自分の作った計算式をみんなに使って欲しい...
" 
" そんなときは、
" マイクロイメージ社の GeoFormula Exchange サイトがおすすめ!!
" http://www.microimages.com/gsf/submit.htm
" あなたの幸せがみんなの幸せ :-)
" 
" 
"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""




New Things 最新情報
=================================================================
= 
= 数値地図200000 地図画像 インポート
= http://www.opengis.co.jp/htm/basic/topo200k.htm
= 
= TNTmips でインポート/エクスポート可能なデータフォーマットリスト
= http://www.opengis.co.jp/htm/basic/import_export.htm
= 
= TNT入門 翻訳テキスト一覧に
= TNTsim 関連の英語版 PDF を追加しました。
= http://www.opengis.co.jp/htm/getstart/getstart.htm
= 
=================================================================




バグ・トラブル情報
??? 
??? 
??? ジオフォーミュラ機能で設定した計算式は
??? .gsf というテキストファイルとして保存しておき、
??? またいつでも使用することが出来ます。
??? 
??? しかし、この .gsf ファイルを
??? 日本語フォルダ(例えば デスクトップなど)内に保存しておくと
??? .gsf ファイルを開けない場合があることがあります。
??? 
??? このようなときは、
??? 日本語名の付いていないフォルダに .gsf ファイルを置いておくこ
??? とで解決します。
??? 
??? 日本語関連のトラブルがようやく減ってきた矢先のバグで
??? 申し訳ありませんが、しばらく .gsf ファイルの保存場所だけは、
??? 日本語フォルダを使用しないようお願いいたします。
??? 
??? 米国マイクロイメージ社へは早急に修正するよう依頼いたしました。
??? 
??? 
??? 




今週の話題 on メーリングリスト
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~ 今週はとくにありませんでした。
~ 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 メーリングリストに参加されたい方は、
 info@opengis.co.jp までご連絡ください。
 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、
 ユーザーさまの間での情報交換の場として
 多くの方に利用されています。




☆☆☆ バ ー ジ ョ ン ア ッ プ が 年2回 と な り ま し た ☆☆☆

いままでの年3回バージョンアップから年2回に変更されました。
同時に、年間バージョンアップ契約も、150,000円で2回分となりました。

前倒しで購入されていた分に関しましては、3回としてカウントされます
が、今後申し込まれた方は、2回分としてカウントされます。

また、今まで新規購入の際に1回分のフリーアップグレード・サービスが
ありましたが、こちらのサービスもなくなりました。

新規購入された場合、そのバージョンのみの対応となります。


わからない点などありましたら、
info@opengis.co.jp までご連絡ください。

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■■■■■■■ 料 金 改 定 し ま し た ! ! ■■■■■■■

最近の円安に合わせまして、料金を改定を行いました。

今まで、日本語解説書・動作チェック・手数料などを含めまして、
1ドル = 140円(120円 + 20円) 換算で行っておりましたが、
1ドル = 150円(130円 + 20円) 換算へ変更いたしました。


例えば、TNTmips シングルライセンスの場合、

旧価格 840,000円 から 新価格 900,000円 となります。


普段より、元価格にあまり上乗せしていない分、
円相場に応じて価格が変動いたしますことを
ご理解よろしくお願いいたします。

わからない点などありましたら、
info@opengis.co.jp までご連絡ください。

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ユーザーさまのみを対象としております。

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