Subject: [ts-mag:00026] OpenGIS Mail Magazine for T.S.U 【第 23号】
    Date: Fri, 16 Nov 2001 10:00:30 +0900
    From: Taichi FURUHASHI

OpenGIS Mail Magazine for Technical Support Users      2001/11/16
Keywords: OpenGIS,TNTmips,LaserAce,XY,FAQ,RVCSYS.DLL,MacOS10.1


オープンGIS
テクニカル・サポート専用メールマガジン

第23号「 測 量 の 世 界 は 北 が X、 東 が Y. . . 」
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                       株式会社 オープンGIS




11月14日は GISデー

GISに関する知識や経験、そして感動を共有するのが
GIS Day の目的だそうですが、

ちゃんと「 GIS デー ドットコム 」まで用意されているのに、
日本ではまだまだ認知されていないようです。
http://www.gisday.com/



さて、話は大きく変わりますが、
先日久々にフィールドへ行ってきました。

大学の恩師に「モミジを見に行かないか?」と誘われ、ノートパソコン
から GPS、デジカメ、PDA、その他多くの情報機器類を、紅葉で染まる
秩父の山中へ持込み、測量を行ってきました。

測量といっても、トランシットや巻尺を抱えて行う本格的なものではなく
非常にコンパクトなキットを背負い、ラクラクと山の中で測量するための
かなり電子化されたレーザー測距システムです。
(株式会社ティンバーテック製 LaserAce 300 コンパスユニット)


ほとんどの装備(本体・端末・一脚・反射パネル・ノートパソコン)が
このザックに収まってしまうコンパクト設計。



ちなみに測量風景はこんな感じ (写真提供 株式会社ティンバーテック)




この機械で出力されたデータを TNTmips で作図利用するお手伝いをして
きたわけです。

さて、野外で情報機器を使用する際には、思わぬトラブルが発生するなど
まったくデータが取れないこともよくあります。事前にどんなに入念な
チェックをしても、それでも起きてしまうものなのです。

ましてや、まったく未調整のまま現地へもっていった場合は、経験上ほと
んど良いデータは得られません。
(学生時代は大概フィールド出発前夜に機器調整で徹夜してました 笑)


にもかかわらず今回、前日に機械を借りてほとんど未調整のまま現地へ
行ってしまったため、精神的にかなりの不安がありました。

当日は D-GPS が動かなかったりと多少のハプニングがあり(後になって
バッテリーが切れていたことが判明しました)不安はますます募るばかり。


そして最初に得られたデータがこれです。



黄色いラインが、ハンディ GPS でプロットしたルート。

同じ場所を Laser で測量したのが赤いラインですが、スタート地点は良
いにもかかわらずプロットされている場所が反対方向へ進んでいってい
ます。

ちょうど、斜め45度の斜線を境に線対称...


これで頭を抱えてしまいました。
なにがおきているんだろう? と...

確か記憶では、トータルステーションなどはXY座標が反対に出力された
ような気もするが、それだけでは説明できない...


いろいろと悩んで悩んで、わかったことは、
やはり簡単なことでした。

スタート地点の入力XY座標を反対にして
出力結果のXY座標を反対にしていたのです。



GIS の世界でいうXYのほとんどは、
東方向をX、北方向をYと扱います。

しかし、測量の世界では
北方向をX、東方向をYと扱うのです。


たとえ、平面直角座標系対応と書いてあっても、
測量機器から出力されるX-Yは、北-東なのです。

それに加えて、平面直角座標の入力の際にXYを逆にしてしまいました。
(詳しくは 「今週のプチ・テクニック」をご覧ください)

単純なことですが、ちょっとしたミスと、
普段意識していない当たり前のことが異なると、
予想もしない結果にとまどってしまいます。


というわけで、原因さえわかればあとは簡単です。

このように、無事正しくプロットすることができました。
http://www.timber.co.jp/tntmips.htm


最後に、なぜ測量の世界では Xが北なのか?

ティンバーテックさんによると
「北方向を0度で、時計回りに正の角度として考えるとき
 北をX、東をYとすると数学的に理解しやすいからではないでしょうか」

というお答え。

なるほど。納得しました。



株式会社ティンバーテック
http://www.timber.co.jp/




今週のプチ・テクニック
"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
"
" メインメニューより Support/Map Caluculator を選択すると
" 座標系の変換計算を行ってくれますが、
"
" このウィンドウの Read File タブへ移動すると、
" 入力ファイルを指定するだけで、
" 1地点だけでなく、複数地点の値も一度に変換してくれます。
"
"
" 入力ファイルの形式は、通常 カンマ区切りのテキストファイル。
"
" UTM などの場合:X(東), Y(北)
"
" 緯度経度などの場合:Lat(北),Lon(東)の順番です。
"
" この緯度経度の順を間違えると、今回のテーマのように、
" XYを混乱してしまいますのでご注意ください。
"
"
"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""




New Things 最新情報
=================================================================
=
= ver6.6 リリースに向けて、今までいただいていた
= 新機能要望リストとバグリストをまとめてみました。
= http://www.opengis.co.jp/htm/faq/faq.htm
=
= 日本語フォルダ・アクセス・エラーが修正されました
= http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm#THIRD
=
=================================================================




バグ・トラブル情報
???
???
??? TNTmips ver6.5 最大の問題であった
??? 日本語フォルダアクセスのバグがようやく解決しました。
???
???
??? そもそも、どんなバグかといいますと、
???
??? Windows 版 TNTmips ver6.5 にて、日本語のフォルダ内に格納され
??? ている RVCファイルへアクセスすると「 TNTDISP エラー」が発生
??? するバグです。
???
??? 例えば、デスクトップに RVC ファイルを置いておくと、
??? アクセスするときに、エラーが発生する場合があります。
???
??? ver6.4 までは問題なくアクセスできていた為、多くの方が
??? ver6.5 へ作業を移行できずにおられたと思われます。
???
???
???
??? 対応策ですが、パッチをあてていただくことで修正されます。
??? 【 検証OS:Windows 98SE/Me/2000 】
???
??? 今回あてていただくパッチは
??? NEEDED.ZIP と、2001/11/14 以降の RVCSYS.DLL です。
???
??? 最新版の
??? NEEDED.ZIP はこちらよりダウンロードしてください。
??? http://www.microimages.com/freestuf/tntpatch/
???
???
??? また、NEEDED.ZIP の中には、RVCSYS.DLL も含まれておりますが、
??? この DLL ファイルが 2001/11/14 より前のものであった場合は、
??? こちらからダウンロードしてください。
??? http://www.opengis.co.jp/img/patch/data/rvcsys_Nov14.zip
??? ( 約600KB ZIP圧縮ファイル )
???
??? くわしいパッチのあて方につきましてはこちらをご覧ください。
??? http://www.opengis.co.jp/htm/patch/patch.htm
???
???
???
???




今週の話題 on メーリングリスト
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~
~ 今週も、ver6.6 リリースに向けて、
~ バグチェックのやりとりが行われております。
~
~ おかげさまで日本語関連は徐々に解決されてきましたが、
~ まだまだチェックが続いております。
~
~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 メーリングリストに参加されたい方は、
 info@opengis.co.jp までご連絡ください。
 弊社からの対応は バグ対応と、新製品告知のみですが、
 ユーザーさまの間での情報交換の場として
 多くの方に利用されています。




マイクロイメージ社の NEWS サイトに、
MacOS 10.1 用 TNTmips リリースについて案内がでました。
http://www.microimages.com/tntlite/MacOS10.htm

連絡先をマイクロイメージへ送れば、
情報をメールか FAX で送ってくれるそうです。

予定では、2002年1月リリースとなっております。






■■■ テクニカル・サポート・ユーザー様への新サービス追加!!
■
■ 秋季学会&企業展示のでオリジナルグッズ・プレゼント
■
■ 日頃電子メールや電話/FAXなどで対応させていただいております
■ が、ユーザー様と直接お会いする絶好のチャンスですので、弊社
■ も積極的に企業展示を行っていきたいと考えております。
■
■ そこで、せっかく展示ブースに足を運んでいただいたユーザー様
■ に何かできないかな、と考えまして作りました。
■
■ USB キーを持ち歩くときに安心・便利な
■ 特製ネック・ストラップ!!
■
■
■ しかも、テクニカル・サポート・ユーザー様 限定です。
■
■ 各イベントで、オープンGIS 展示ブースにお越しの際は、ヒトコ
■ ト「サポート・ユーザーです」とお声をおかけいただければ、も
■ れなく特製ネック・ストラップを差し上げます。
■
■ 当日までにサポート期限が切れてしまった方、ごめんなさい。
■
■
■ また、今後も特製オリジナル・グッズをテクニカル・サポート・
■ ユーザーの皆様へご提供していきたいと考えておりますので、
■ こんなものがあったら便利だ!! といったご要望などありました
■ ら、どしどしお寄せください。
■
■ 尚、現在弊社の企業展示は、
■  ○日本写真測量学会【11月29日-30日】
■  ○日本リモートセンシング学会【12月6日-7日】
■ を予定しております。
■
■■■




############# このメールマガジンの配信について ################

このメールマガジンは、
年間テクニカル・サポートに加入されている、
ユーザーさまのみを対象としております。

基本的には、登録アカウント1つに対して
1ユーザーを配信対象としておりますが、
例えば、研究室の予算で加入された場合などは、
ご購入いただいた指導教官と、実際にTNTmipsで作業を行う学生1名の、
計2ユーザーを対象として配信させていただきます。

1アカウントに対して合計3名以上の配信は行いません。
学生さん2名が同じくらい使用する場合は、
申し訳ありませんが、じゃんけん等で1人に決めてください。



また、テクニカル・サポートの期限を半年以上過ぎてしまった場合は、
メールマガジンの配信を停止させていただきます。

メールマガジンが配信されなくなった時は、
サポート期限が半年過ぎたとお考えください。



転勤、ドメイン変更などでメールアドレスが変わった場合は、
お手数ですが、弊社までご連絡ください。



テクニカル・サポート活用案内
>サービスその1:緊急なバグ情報はすぐにメール配信します。
>サービスその2:TNTmipsに関するどんな質問にも対応します。
>サービスその3:対応は最優先で行います。
>サービスその4:専用FAX質問用紙をお送りします。
>サービスその5:電話・電子メールも、もちろん最優先で対応いたします。
>サービスその6:週に1回メールマガジンを配信します。
>サービスその7:展示ブースへご来場の方には特製オリジナルグッズを進呈。
>サービスその8:現在計画中です...



「これで年間9万円は安い!!」と感じていただけるような
サービスを提供していきたいと考えております。

よろしくお願いいたします。





============ おことわり =============

※OpenGIS Mail Magazine for T.S.Uでは、
 TNTmipsに関わる新しいニュースを、
 毎週金曜日の朝に、皆さまへご提供させていただきます。

※このメールマガジンの転載・転送はご遠慮ください。

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