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P.1 (上)

TNT入門

ピンマッピング

草稿1997年10月19日

TNTmips(R)
TNTview(R)

P.2

『TNT入門』をお読みになる前に

 データベースのデータから点の位置を直接視覚化する機能は、TNTmips(R)とTNTview(R)の非常に強力なツールであり、情報が頻繁に変わるときには特に強力に作用します。地図上に配置された各位置は、単純な点、記号、円グラフ、棒グラフなどで表現することができます。ピンマップ用のデータベースは、TNTmipsの内部フォーマット、またはダイレクト・リンクやOpen Database Connectivity(開放データベース接続:ODBC)によりサポートされる何らかの外部フォーマットのいずれかにすることができます。各レコードに対応するXとYの座標フィールドを含むテーブルをピンマッピングに使用することができます。

必須基礎知識 本書では、読者が『TNT入門:地理空間データ表示』、および『TNT入門:操作方法』の例題を完了しているものと仮定しています。必須知識と基本的な技法についてはこれらのマニュアルで紹介していますので、本書では説明を省きます。必要に応じ、これらのマニュアルで調べてください。

サンプルデータ 本書の例題では、TNT製品に添付されているサンプルデータを使用します。TNT製品CDにアクセスできない場合は、MicroImagesのホームページからデータをダウンロードすることができます。本書の例題では、LITEDATAのPINMAPディレクトリの中のプロジェクト・ファイルGSPINMAP、UNTDSTAT、DEM_TINに含まれているオブジェクトを使用します。これらのオブジェクトを使用するときに表示パラメータを保存できるように、サンプルデータの読み書き用コピーをハードディスクドライブ上に作成してください。

その他の資料 本書では、ピンマッピングに関する概要しか説明しておりません。詳細は『TNTmipsリファレンスマニュアル』を参照してください。

TNTmipsとTNTlite(TM) TNTmipsには2つのバージョンがあります。プロフェッショナル・バージョンと、無料バージョンであるTNTliteです。本書では、どちらのバージョンも「TNTmips」と呼ぶことにします。プロフェッショナル・バージョンにはハードウェア・キーが必要です。このキーがない場合、TNTmipsはTNTliteモードで動作し、投影データのサイズが制約されるほか、TNTliteの別のコピーとの間でしかデータを共有できません。

 TNTmipsとTNTviewではピンマッピングを使用できます。TNTatlasではピンマップを使用できますが、実行中にピンマップを作成することはできません。TNTliteでは、添付されたサンプルの地理データを使用して本書のすべての例題を完全に実行することができます。

 Merri P.Skrdla博士、1997年10月19日、V5.70

 本書の一部のイラストでは、カラー・コピーでないと重要な点がわかりにくい場合があります。マイクロイメージズ社のホームページから本書を入手されれば、カラーで印刷したり表示できます。また、このホームページからは、その他のテーマに関する『TNT入門』シリーズの最新のマニュアルも入手できます。インストール・ガイド、サンプルデータ、および最新バージョンのTNTliteをダウンロードできます。アクセス先は次の通りです。

 http://www.microimages.com

P.3(上)

データベース・ピンマッピングの世界へようこそ

P.3(左)

 データベースの情報を直接視覚化できる機能は非常に強力なツールであり、表示処理中でも情報を必要なだけ頻繁に更新できる上、更新された位置や情報を直ちに確認することができます。TNTmipsは、dBASE IV、FoxPro、ARC/INFOなどのデータベース形式への直接リンクだけでなくODBCもサポートしますので、別の処理を行わなくてもTNT製品の中でそのままこれらのデータベースをネイティブ・ソフトウェアで操作して更新結果を確認することができます。

 データベース・テーブル内の点の位置は、記号や、中空の四角形や円、塗り潰した四角形や円など、さまざまな形で表現されます。記号としては、TNT製品に添付されている標準セットに含まれるものや、Symbol Editor(記号エディタ)でユーザ自身がデザインしたものなどを使用でき、どの処理からでもこれらの記号にアクセスして表示用に設定することができます。

 点の位置をマークするための記号を丁寧に作って選択したら、通常は次にピンマップ用のコンテキストを提供する基準レイヤーが必要です。基準レイヤーはTNTmipsのどのオブジェクト・タイプであっても構いませんが、最も多いと思われるのは衛星画像、航空写真、ベクタ等高線です。

 ピンマップには2つの部分があります。点位置のグラフィック表示と、データベース・テーブル内の他の関連情報のグラフィック表示です。ピンマップ用のデータベース・レコードは、単独のレコードまたは表形式で表示できます。表形式で表示する場合は、すべてのレコード、または現在選択されてるピンに関連するレコードだけを表示するように選択できます。また、既存のピンに関する情報を更新したり、地図上に新しいピンを配置するためのレコードを追加することもできます。これらの変更は、直ちに表示内容に反映されます。

P.3(右)

用語:データベース・ピンマッピングとは、データベース・テーブル内で空間座標により表現された多数の点の位置を視覚化することを言います。ピンマップという名前は、壁に掛けておき重要な点を示すためにピンを刺して使用する用具から付けられています。

ステップ
##TNTmipsを起動します。
##本書用のサンプルデータ・ファイルをハードディスク・ドライブにコピーします。
##File / Options(ファイル/オプション)を選択し、最初のオプション(Redraw View when changed(変更時ビューを再描画))をOFFにします。

 4〜10ページでは、比較的単純なピンマップについて説明します。その他の例題では、円グラフ、棒グラフ、ラベルの位置決め、ピンの選択など、ピンマッピングに関するさらに複雑な概念について説明します。

P.4(上)

考えられる最も簡単なピンマップ

P.4(左)

ステップ
##Add Database Pinmap(データベース・ピンマップを追加)アイコンをクリックし、GSPINMAPプロジェクト・ファイルからGEOCHEM_CBを選択します。
##Symbol(記号)オプション・メニュー右側の[Specify...](指定)をクリックします。
##カラー・パレットの赤のタイルをクリックし、さらに[OK]をクリックします。
##[X...]をクリックし、新しいウィンドウのリストでXをダブルクリックします。
##[Y...]をクリックし、新しいウィンドウのリストでYをダブルクリックします。
##新しいウィンドウで[Projection...](投影)、[System...](システム)をクリックし、さらにUniversal Transverse Mercator(汎用横メルカトール)をダブルクリックします。
##その他のゾーンが表示されている場合は、[Zone...](ゾーン)をクリックし、13をダブルクリックして選択します。
##[Projection...](投影)ウィンドウで[OK]をクリックし、Database Pinmap Display Controls(データベース・ピンマップ表示コントロール)の[OK]をクリックします。
##Redraw(再描画)をクリックします。

#図#
 基準レイヤーのないピンマップ

##Layer / Quick-Add / Vector(レイヤー/クイック追加/ベクタ)を選択し、CB_DATAデータ・コレクションの中のCB_DLGプロジェクト・ファイルからオブジェクトHYDROLOGYを選択します。

P.4(右)

 使用可能な形式の座標が存在する場合は、問い合わせ命令を入力しなくてもピンマップを作成することができます。また、4つのデフォルトの描画スタイル(空白の四角形か円、または塗り潰した四角形か円)のいずれかで良い場合は、スタイル・オブジェクトを選択する必要もありません。左下のように、このようなピンマップではそれほど見るべき内容もありませんが、位置によるデータベース情報へのアクセスが可能になります。

##Redraw(再描画)をクリックします

 ピンマップ表示では、ほとんどの場合、表示するものについてのコンテキストを提供するための基準レイヤーが必要です。

P.5(上)

問合せと記号による座標

P.5(左)

 緯度/経度による座標は、度単位で10進数になっていないと直接使用できません。度、分、秒の個別のフィールドや、他の何らかの方法で度数が表現されている場合は、問合せを使用して座標を10進数の度に変換することができます。データベース・テーブル内の座標は100万分の1度単位になっていますので、100万で割らなくても10進数の度数が得られます。

 スタイル・オブジェクトは、ベクタ、CAD、TIN、ピンマップ・オブジェクトの描画指定を集めたものです。これらの指定には、記号表記における色、サイズ、割り当てなどの要素が含まれています。記号、線のパターン、塗り潰しパターンも、スタイル・オブジェクト内に格納されます。記号をAll Same(すべて同じ)描画スタイル用のオプションにするには、スタイル・オブジェクトを選択する必要があります。

#図#
 インストールが完全に行われている場合は、このファイルもドライブのTNTディレクトリ内にあります。

P.5(右)

ステップ
##追加されたレイヤーを削除します。
##Layer / Quick-Add / Vector(レイヤー/クイック追加/ベクタ)を選択し、UNTDSTATプロジェクト・ファイルからオブジェクトSTATESを選択します。
##Add Database Pinmap(データベース・ピンマップを追加)アイコンをクリックし、GSPINMAPプロジェクト・ファイルからオブジェクトCAPITALSを選択します。
##[Style Object...](スタイル・オブジェクト)をクリックし、REFFILESデータ・コレクションの中のSTDSTYLEプロジェクト・ファイルのSYMBOLSフォルダからSTARSを選択します。
##Symbol(記号)オプション・メニューの右側の[Specify...](指定)をクリックします。
##Point Type(点のタイプ)オプション・メニューをPoint Symbol(点の記号)に設定します。
##記号のリストをスクロールしてstarred3dが見つかったらクリックし、さらに[OK]をクリックします。
##[Projection...](投影)がLatitude / Longitude(緯度/経度)になっているかチェックします。
##Query Specification(問合せ指定)フィールドをクリックし、次のようなテキストを入力します。

 ##

##Database Pinmap Display Controls(データベース・ピンマップ表示コントロール)の[OK]をクリックします。
##Redraw(再描画)をクリックします。
##Save(保存)をクリックし、GSPINMAPプロジェクト・ファイル内にオブジェクトSTATECAPを作成します。

P.6(上)

問合せによる選択とスタイル

P.6(左)

ステップ
##View / Close(ビュー/閉じる)を選択し、さらにView / New(ビュー/新規)を選択します。
##Add Database Pinmap(データベース・ピンマップを追加)アイコンをクリックし、GSPINMAPプロジェクト・ファイルからARTIFACTSを選択します。
##Symbol(記号)オプション・メニューがAll Same(すべて同じ)に設定された状態で[Specify...](指定)をクリックし、Point Type(点のタイプ)オプション・メニューをCircle(filled)(塗り潰した円)に設定します。
##Point Style Editor(点スタイル・エディタ)ウィンドウで[OK]をクリックし、さらにSymbol(記号)オプション・メニューをBy Query(問合せによる)に設定します。
##[X...]をクリックし、EASTINGをダブルクリックします。
##[Y...]をクリックし、NORTHINGをダブルクリックします。
##[Projection...](投影)をクリックし、UTM Zone 16を選択します。
##Query Specification(問合せの指定)フィールドをクリックし、次の通り正確にテキストを入力します。

 ##

##[OK]をクリックし、さらにRedraw(再描画)をクリックします。
##Database Pinmap Display Controls(データベース・ピンマップ表示コントロール)ウィンドウに戻り、Records(レコード)オプションをBy Query(問合せによる)に設定します。
##[OK]をクリックし、さらにRedraw(再描画)をクリックします。

P.6(右)

 レコードの選択、記号の設定、ラベル、座標などはすべて、1つの問合せで指定することができます。使用される関連問合せ命令に対応するオプションも、この例題の初期表示のようにBy Query(問合せによる)に設定する必要があります。問合せの終わりの"return"命令は、レコード選択方法がBy Query(問合せによる)に設定されている場合には「FREQUENCYが19より大きいレコードだけを表示する」ことを意味します。

 描画色の指定には、RGB.TXT基準ファイルの中にある任意の色を使用できるほか、赤、緑、青の割合をパーセントで指定することもできます(各色の成分はスペースで区切ります)。いずれの場合も、DrawColor$ =に続く色指定は引用符で囲まなければなりません。また、問合せの中で形状やサイズが指定されていない場合は、All Same(すべて同じ)用の最後の設定値が使用されます。

* ARTIFACTSオブジェクトの中の点は、Sayil Archeological Project(Michael P. SmythおよびChristopher D.DoreのPrincipal Investigators)のために収集されたデータのサブセットを示します。

P.7(上)

問合せによる記号とサイズ

P.7(左)

 記号名またはスタイル名により、選択されたスタイル・オブジェクトから記号を指定することができます。問題となる記号で可変色の要素が使用されている場合、実際の色は、スタイルが選択されている場合はスタイルによって指定され、記号名が指定されている場合はAll Same(すべて同じ)記号表示用に選択された最後の色によって指定されます。

 記号名により記号を指定する場合は、問合せの中にスケール情報を含める必要があります。スケール情報はスタイル定義の一部として含められますので、スタイル名を指定する場合には問合せに含める必要はありません。この例題の問合せでは、フィールド値の1つを使用してスケールを決定しているため、見つかった人工物の数が多い方の位置が、より大きい記号で表現されます。

 記号名は、スタイル・オブジェクトに表示される通り正確に入力する必要があります。記号名や大文字/小文字の区別がはっきりわからない場合は、Symbol(記号)オプション・メニューをAll Same(すべて同じ)に設定してSpecify(指定)ボタンをクリックします。次にPoint Type(点のタイプ)をPoint Symbol(点の記号)に設定し(スタイル・オブジェクトが選択されていないときはこの選択肢が有効になりません)、カラー・パレットの右側のリストをチェックします。また、Symbol(記号)オプションの設定も忘れずにBy Query(問合せによる)に戻してください。

P.7(右)

ステップ
##Database Pinmap Display Controls(データベース・ピンマップ表示コントロール)ウィンドウに戻り、[Style Object...](スタイル・オブジェクト)をクリックします。
##GSPINMAPプロジェクト・ファイルからオブジェクトSTYLECERAMICを選択します。
##Symbol(記号)オプション・メニューのAll Same(すべて同じ)を選択して[Specify...](指定)をクリックします。
##カラー・パレットの赤のタイルをクリックし、さらに[OK]をクリックします。
##Symbol(記号)オプション・メニューの設定をBy Query(問合せによる)に戻します。
##Query Specification(問合せの指定)フィールドのテキストをハイライト表示にして削除キーを押してから、次の通り正確にテキストを入力します。

 ##

##[OK]をクリックし、さらにRedraw(再描画)をクリックします。
##Database Pinmap Display Controls(データベース・ピンマップ表示コントロール)ウィンドウに戻ります。
##Symbol(記号)オプション・メニューのAll Same(すべて同じ)を選択して[Specify...](指定)をクリックします。
##カラー・パレットの青のタイルをクリックし、さらに[OK]をクリックします。
##Symbol(記号)オプション・メニューの設定をBy Query(問合せによる)に戻します。
##[OK]をクリックし、さらにRedraw(再描画)をクリックします。

P.8(上)

記号の角度と多数のピン

P.8(左)

ステップ
##ツールバー・アイコンを使用できるように、View(ビュー)パネルのトグルをONにします。
##View / Close(ビュー/閉じる)を選択してLayout(レイアウト)アイコンをクリックし、GSPINMAPプロジェクト・ファイルからSCHOOLSレイアウトを選択します。
##Add Database Pinmap(データベース・ピンマップを追加)アイコンをクリックし、GSPINMAPプロジェクト・ファイルからオブジェクトSCHOOLSを選択します。
##Symbol(記号)オプション・メニューをBy Query(問合せによる)に設定します。
##Query Specification(問合せの指定)フィールドをクリックし、右の通り正確にテキストを入力します。

 ##

##[OK]をクリックします。
##ステップ3を繰り返し、問合せを、DrawColor$ = "Green"、Angle = 0、XScale = Mayors_Run._1996 / 10に変更します。
##[OK]をクリックします。
##ステップ2を繰り返し、問合せを、DrawColor$ = "Blue"、Angle = 310、XScale = Mayors_Run._1997 / 10に変更します。
##[OK]をクリックします。
##Redraw(再描画)アイコンをクリックします。

 このレイアウトでは同じデータベース・オブジェクトが4回表示されます。そのうちの1回は学校の位置を記号で示すために表示され、あとは、各年ごとに1回ずつレースの参加状況が地図化されて表示されます。

P.8(右)

 データベースの各レコードはピンマップ内のピンを1つだけしか生成できませんので、複数の日付における1つの位置の情報を見るには、それぞれに描画スタイルが異なる複数のピンマップ・レイヤーが必要です(また必要に応じて円グラフや棒グラフを使用することもできますが、この方法については後で説明します)。異なるレイヤーのピンが互いに隠れないようにするには、ピンが重ならないように、描画時に使用される記号の角度を設定します。

 この例題では、連続した3年間に1マイル徒歩競争に7つの学校のそれぞれから参加した者の数が地図化されています。各年は、ピンの角度と色で区別しています(赤いピンはすべて1995年の参加者を示し、角度も反時計方向に50度回転させてあります)。各ピンのサイズは、そのピンの点の位置にある学校から参加した走者の人数によって決まります。ピンマップで位置を記号で表現する場合、「ホット・スポット」は座標位置に配置されます。前のページのような記号の多くでは、ホット・スポットは記号の中心にあります。このようなマップ・ピン記号にはピン・ポイントを選択するのが、より合理的です。

P.9(上)

簡単なラベル

P.9(左)

 データベース内の任意のフィールドの値を使用してピンにラベルを付けることができます。また、問合せを入力してラベルを生成することもできます。デフォルトの場合、ラベルの位置はピンの左側となりますが、問合せで特定の位置を入力すればどこにでもラベルを配置できます。位置を指定するには、問合せの中に"LabelPosn"を含め、これに1〜9の値を設定します。値は3×3の配列であり、たとえば値を5に設定した場合はラベルがピン上の中心に、1に設定した場合はラベルがピンの右上に、というように配置されます。この例題ではラベルをピンの真下に配置しますので、問合せにLabelPosn=8を追加する必要があります。上記のデフォルトのラベル位置は6の位置に相当します。

 ピンは各レイヤーの中の同じ位置を示すため、この例ではいずれかのデータベース・ピンマップ・レイヤーにラベルを追加するだけで済みます。また、必要ならば異なるレイヤーに異なるサイズのラベルを付けることもできます。さらに高度なラベル付け機能については、後の例題で説明します(「複数行のラベル」と「ラベル付けの詳細」)。

#図#
 スクロール可能なリストが開きますのでフォントを選択します。。

 スライダを使用して色を設定するか、カラー・パレットでタイルをクリックします。

P.9(右)

ステップ
##下部のピンマップ・レイヤーをハイライト表示にした状態で、Layer / Controls(レイヤー/コントロール)を選択します。
##[Label...](ラベル)をクリックし、Label(ラベル)ウィンドウでSchool(学校)をダブルクリックします。
##Text Style(テキスト・スタイル)ウィンドウで[Base Style...](基本スタイル)、[Font...](フォント)をクリックし、さらにArial.ttf(または同様のフォント)をダブルクリックします。
##Scale(縮尺)をTo Map(地図に合わせる)に設定し地図の縮尺を40000にした状態でAscender Height(アセンダの高さ)を14 Points(14ポイント)に設定します。
##[Color...](色)をクリックし、Foreground color(フォアグラウンド・カラー)を100% blue(100%青)に設定します。
##Color Editor(カラー・エディタ)で[OK]をクリックし、さらにText Style(テキスト・スタイル)ウィンドウで[OK]をクリックします。
##問合せの最後に次の行を追加します。
 LabelPosn = 8
##[OK]をクリックし、さらにRedraw(再描画)をクリックします。

P.10(上)

動的な更新処理

P.10(左)

ステップ
##View / Close(ビュー/閉じる)を選択し、さらにNew(新規)をクリックします。
##Add Database Pinmap(データベース・ピンマップを追加)アイコンをクリックし、GSPINMAPプロジェクト・ファイルからオブジェクトGEOCHEM_CBを選択します。
##設定が4ページの例題と同じままになっているか、チェックします。
##Symbol(記号)[Specify...](指定)ボタンをクリックし、Point Type(点のタイプ)としてCircle(filled)(塗り潰した円)を選択します。
##Point Style Editor(点スタイル・エディタ)で[OK]をクリックし、さらにDatabase Pinmap Display Controls(データベース・ピンマップ表示コントロール)で[OK]をクリックします。
##Redraw(再描画)アイコンをクリックします。
##Examine Attributes(属性をチェック)アイコンをクリックします。
##Geochemistry(地球化学)テーブル用のView Table(テーブルを表示)アイコンをクリックします。
##新しいレコードの中央のピンマップの上に情報を入力します。
##Record / New(レコード/新規)を選択し、右側のピンマップ上に情報を入力します。

P.10(右)

 新しいレコードを追加したり既存のレコードを変更すると、表示中でもピンマップを更新することができます。座標を変更した場合はピンが移動します。表示処理中にこのような変更を行うことができるほか、データベースが外部形式になっている場合はネイティブ・ソフトウェアを使用して変更することもできます。表示処理中は、別のレコードを選択するかテーブルを閉じてデータベースが更新されると直ちに変更内容が表示されます。

 選択された点がない単独のレコード・ビューの中でテーブルを開いた場合、テーブルは自動的に新しいレコードの位置に配置されます。この場合は単純に新しいレコードに対する情報を入力します。新しいピンを描画するためには、その前に、Record / New(レコード/新規)をもう一度選択するか別のピンを選択するなど、レコードに対する処理が終わったことを示す何らかの操作を行う必要があります。

#図#
 左のような表示でなく、行と列の形のテーブルが開いた場合は、Table(テーブル)メニューからSingle Record View(単独レコード・ビュー)を選択してください。

P.11(上)

円グラフ

P.11(左)

 各データの位置を示す円グラフや棒グラフを作成できるような特殊な問合せ命令が用意されています。これらの特殊記号は、任意の数の異なるフィールドから値を取り込むことができます。ここでは、円グラフの例題用のラスタ・オブジェクトの上に表示します。円グラフの部分円の周囲と部分円の間の線からなる輪郭は円グラフのオプション要素であるため、輪郭のカラーを選択するときには背景が関係してきます。この輪郭に使用する色は、円グラフ指定の最初の部分で指定されます(この例では"white")。ここで色の名前を省略した場合は、輪郭が描画されません。

 円グラフには必要なだけのフィールドを追加でき、全体に対するその位置の部分の割合は、部分円の相対サイズに反映されます。デフォルトの場合は、基準となる位置から反時計回りの順序で、赤、緑、青、シアン、マゼンタ、黄色と割り当てられ、6つ以上のフィールドがある場合はこの割り当てが繰り返されます。また、必要ならば各部分円ごとに色を指定することもできます(リファレンスマニュアルを参照)。

 本書では、すべての問合せを入力するよう説明されていますが、問合せの要素はほとんど、Insert(挿入)メニューの選択肢を使用して追加することができます。Insertメニューを使用した問合せの作成については、『TNT入門』シリーズの別のマニュアルで説明しています(『TNT入門:問合せの作成と使用』)。

P.11(右)

ステップ
##Selection(要素選択)ウィンドウでControls(コントロール)アイコンをクリックします。
##Symbol(記号)オプション・メニューからBy Query(問合せによる)を選択します。
##次の通り問合せを入力します。

 ##

##[OK]をクリックします。
##Layer / Quick-Add / Raster(レイヤー/クイック追加/ラスタ)を選択し、CB_DATAコレクションの中のCB_COMPプロジェクト・ファイルから_8_BITを選択します。
##Lower(下)アイコンをクリックします。
##Redraw(再描画)アイコンをクリックします。

#図#
 この円グラフで示されている位置では、検出された分解済み化学物質のほとんど半分を、鉛が占めています。

P.12(上)

棒グラフ

P.12(左)

ステップ
##_8_BITレイヤーを選択し、Delete(削除)アイコンをクリックします。
##Layer / Quick-Add / Vector(レイヤー/クイック追加/ベクタ)を選択し、CB_DLGプロジェクト・ファイルからオブジェクトHYDROLOGYを選択します。
##Element Selection(要素選択)ウィンドウでGEOCHEM_CBに対応するControls(コントロール)アイコンをクリックします。
##Symbol(記号)オプション・メニューからBy Query(問合せによる)を選択します。##次の通り問合せを入力します。

 ##

##[OK]をクリックします。
##Redraw(再描画)アイコンをクリックします。

 これらの棒グラフの記号は円グラフの例題と同じフィールドの値を示したものですが、順序は異なります。

P.12(右)

 棒グラフを指定する問合せは、円グラフ用の問合せよりも複雑です。円グラフに必要なのは、記号のタイプ、含まれるフィールド、および指定された地図縮尺におけるサイズだけですが、これらの要素のほかに、周囲を囲む長方形(実際には白のベタ塗りの長方形と黒の中空の長方形の2つ)、基準線(必要ならば)、および長方形の高さに等しいフィールド値などの情報が必要です。

 棒グラフには必要な数のフィールドを含めることができますが、含める数が多くなるほどバーの幅は狭くなります。棒グラフ全体の幅を変更するには、問合せの中でXScaleパラメータを使用します。円グラフの場合と同様にバーの色を問合せから省くことができますが、この場合バーの色は赤、緑、青、シアン、マゼンタ、黄色の順に割り当てられます。

 長方形の高さを示すフィールド値は、問合せのBarGraph$の部分の最初の値であり、この例では750です。必要ならば、この値の後にバーの輪郭用の色の名前を続けます。基準線の長さは、問合せのLine$の部分によって決まり、長方形の座標に比例します。たとえばLine$(-100,0.1100,0,"black")とした場合は、1000×1000の長方形の幅の10%分だけ左右に突き出した黒い線が指定されます。

#図#
 この棒グラフが示す位置では、検出された鉛と亜鉛の濃度がほぼ等しくなっています。

P.13(上)

棒グラフをより詳しく理解する

P.13(上)

 棒グラフのそれぞれのパラメータの機能を確かめるため、パラメータの数を変更してみましょう。棒グラフの問合せの中で変更してはならない部分の一つが、境界の長方形用に指定されるサイズです。棒グラフ自身は、問合せの中にリストされたすべてのフィールドのバーが1000という幅に収まり、指定されたフィールド最大値が1000という高さで示されるような縮尺に設定されます。単位は任意であり、境界となる長方形が必ずグラフのサイズに合うように使用されます。棒グラフの実際のサイズはXScaleとYScaleの設定と指定された地図縮尺によって制御されます。長方形の幅を変更すると、棒グラフの幅が長方形の幅より大きくなったり小さくなってしまいます。長方形の高さを変更すると、指定されたフィールド最大値が長方形の最上部と一致しなくなります。

 このページの図では、観測番号(ObsNum)3と10に対応する棒グラフが使用されています。問合せは選択されたすべてのレコードに適用されるため、棒グラフの記号はすべて同様に変化します。サンプルデータはこの前の2つの例題用に設定されたものではなく、棒グラフの問合せの中に色指定のないフィールドがほかに5つ含まれています。下図のように、同じXScaleを指定したフィールドを追加すると、各バーの幅が狭くなります。

#図#
 元の指定通り  (1) XScaleとYScaleが5
 (3) 基準線が+/-100〜+/-400  元の指定に5つのフィールドを追加したもの

P.13(右)

ステップ
##Element Selection(要素選択)ウィンドウでGEOCHEM_CBに対応するControls(コントロール)アイコンをクリックします。
##問合せの中のYScaleを7.5から5に変更します。
##[OK]をクリックし、さらにRedraw(再描画)をクリックします。(1)
##GEOCHEM_CBに対応するControls(コントロール)アイコンをクリックします。
##YScaleを7.5に戻し、長方形の高さを示すフィールド値を750から1750に変更します。
##[OK]をクリックし、さらにRedraw(再描画)をクリックします。(2)
##GEOCHEM_CBに対応するControls(コントロール)アイコンをクリックします。
##フィールド値/高さを750に戻し、LINE$命令を-100,0,1100,0から-400,0,1400,0に変更します。
##[OK]をクリックし、さらにRedraw(再描画)をクリックします。(3)

#図#
 (2) XとYの縮尺は元のままですが長方形の高さを示すフィールド値が1750に変更されています。

 XScaleとYScaleが7.5

P.14(上)

複数行のラベル

P.14(左)

ステップ
##Element Selection(要素選択)ウィンドウでGEOCHEM_CBに対応するControls(コントロール)アイコンをクリックします。
##LINE$命令を12ページで指定された通りに戻します。
##問合せの最後に右に示す通り正確に3つの行を追加します(ラベルが基準線の右側に表示されるようにするため、最初の引用符と要素識別子の間にスペースがあります)。
##[Label...](ラベル)をクリックし、By Query(問合せによる)をダブルクリックします。
##Text Style(テキスト・スタイル)ウィンドウで[Base Style...](基本スタイル)、[Font...](フォント)をクリックし、さらにArial.ttf(または同様のフォント)をダブルクリックします。
##Scale(縮尺)をTo Map(地図に合わせる)に設定し地図の縮尺を100000にした状態でAscender Height(アセンダの高さ)を10 Points(10ポイント)に設定します。
##[Color...](色)をクリックし、Foreground color(フォアグラウンド・カラー)を黒(赤、緑、青が0%)に設定します。
##Color Editor(カラー・エディタ)で[OK]をクリックし、さらにText Style(テキスト・スタイル)ウィンドウで[OK]をクリックします。
##Database Pinmap Display Controls(データベース・ピンマップ表示コントロール)で[OK]をクリックし、さらにRedraw(再描画)アイコンをクリックします。

 これらの棒グラフのラベルは、3つの化学物質の100万分の一単位の濃度を示します。

P.14(右)

 1行の簡単なラベルを追加する方法は、前の例題で説明しました。円グラフや棒グラフなどのピンマップでは、複数行のラベルを付けると役に立ちます。ラベルには、これらの特殊記号で使用されたすべてのフィールドの値、これらのフィールドのサブセットの値を含めることができます。フィールド値表示には識別用のテキストを付けることができますが、付けなくても構いません。また、必要ならば対応するフィールド値を表示せずにテキスト行だけを表示することもできます。複数行のラベルを入力するには、このほかに、簡単なラベルのリストで示したLabel$割り当て命令を、テキスト、整数フィールド識別子、改行指定、フィールド名と組み合わせて使用する方法があります。この方法についての詳細は、リファレンスマニュアルを参照してください。

P.15(上)

ピンマップをベクタ・オブジェクトにペーストする

P.15(左)

 TNTmipsのObject Editor(オブジェクト・エディタ)のCopy(コピー)機能とPaste(ペースト)機能を使用すると、データベース・ピンマップからベクタ・オブジェクト内に点要素を作成し、指定された座標フィールドを使用して選択した点を配置することができます。これらの点要素とデータベース内の対応するレコードとの間の直接的な関係は、そのまま保たれます。

 要素をオブジェクト全体からコピーするか、指定したリージョンからコピーするかを選択できるほか、コピーを開始する前にオブジェクトやリージョンを保存したり描画することができます。また、すべての要素をコピーすることも、指定されたリージョンから選択された要素だけをコピーすることもできます。点をペーストする先のオブジェクトはアクティブな編集レイヤーでなければならないのに対し、ピンマップは基準レイヤーであっても構いません。基準レイヤーは、Object Editor(オブジェクト・エディタ)で最後に使用されたスタイルを使用して描画されます。エディタで前に使用されていない場合は、表示処理で最後に使用されたスタイルを使用して描画されます。

#図#
 Paste Placement(ペースト位置調整)ツールは、ボックスとして表示されます。ボックスの範囲は、元のものと同じ位置にコピーされる要素の範囲となります。この位置はジオリファレンスにより決定されたものですので、通常はこの位置が正しいペースト位置となります。また、このボックスを移動、サイズ変更、回転することができます。

P.15(右)

ステップ
##メイン・メニューからPrepare / Edit(準備/編集)を選択します。
##TNTmipsのObject Editor(オブジェクト・エディタ)ウィンドウでOpen(開く)アイコンをクリックし、CB_DLGプロジェクト・ファイルからHYDROLOGYを選択します。
##Reference(基準)メニューからAdd / Database / Pinmap(追加/データベース/ピンマップ)を選択し、GSPINMAPプロジェクト・ファイルからGEOCHEM_CBを選択します。
##Object Editor Spatial View(オブジェクト・エディタ空間ビュー)ウィンドウのCopy(コピー)アイコンをクリックします。
##Copy Object(オブジェクトをコピー)ウィンドウで[Copy](コピー)をクリックします。
##Paste(ペースト)アイコンをクリックします。
##Paste Placement(ペースト位置調整)ツールで[Paste](ペースト)をクリックします。
##Save As(別名で保存)アイコンをクリックし、編集したHYDROLOGYオブジェクトを新しいファイルに保存し、元のHYDROLOGYオブジェクトと混同しないようにオブジェクト名にPOINTS(点)を追加します。

 元のピンマップ・レイヤーは隠されており、点の表示スタイルは、デフォルトのサイズより大きい塗り潰した円に設定されています。

P.16(上)

ユーザ独自のピンマップ記号をデザインする

P.16(左)

ステップ
##Spatial Data Display(空間データ表示)を起動します。
##Add Database Pinmap(データベース・ピンマップを追加)アイコンをクリックし、オブジェクトARTIFACTを選択します。
##Symbol(記号)オプション・メニューをAll Same(すべて同じ)に設定し、[Specify...](指定)をクリックします。
##Point Type(点のタイプ)をPoint Symbol(点の記号)に設定します。
##New Symbol(新しい記号)アイコンをクリックし、Symbol Editor(記号エディタ)ウィンドウのElement / Add(要素/追加)メニューからRectangle(四角形)を選択します。
##カラー・パレットのオレンジ色のタイルをクリックし、Fill(塗り潰す)トグルをONにします。
##デザイン領域の下側1/3または1/4を埋めるための四角形を引き出し、右クリックして追加します。
##Select(選択)ラジオボタンをクリックし、さらにElement / Add / Rectangle(要素/追加/四角形)を選択します。
##グレーのタイルをクリックし、最初の四角形に重なりデザイン領域の上まで伸びる細い四角形を描画し、マウスの右ボタンをクリックします。
##Select(選択)ラジオボタンをクリックし、さらにElement / Add / Polygon(要素/追加/ポリゴン)を選択します。
##[Variable](可変)をクリックし、図のような三角形を描画して右クリックします。
##Select(選択)ボタンをクリックし、オレンジ色の四角形をクリックし、Element / To Top(要素/上まで)を選択します。
##作業内容を保存します(Pattern / Save(パターン/保存))。

P.16(右)

 ピンマップ用のスタイル・オブジェクトが指定されている場合、TNTmipsではどの表示処理でもユーザ独自の記号を作成することができます。選択操作時に新しいスタイル・オブジェクトの作成を選択できますので、次のようにすればいつでも独自の記号をデザインできます。まずコントロール・ウィンドウを開き、さらにスタイル・オブジェクトをデザインし、Symbol(記号)オプション・メニューの右側の[Specify...](指定)をクリックし、New Symbol(新しい記号)アイコンをクリックします。またTNTmipsには、これとは別にStyle Editor(スタイル・エディタ)処理(Prepare / Edit Styles(準備/スタイルを編集))が用意されており、この処理を使用すると、特定のオブジェクトを選択して表示しなくても、オブジェクト・タイプとともに使用する点の記号、線のパターン、塗り潰しパターンをデザインすることができます。

 現在のところ、記号デザイン用のツールは対話式になっていますが、精密で対称な記号をデザインするための記述言語も、まもなくTNTmipsに組み込まれる予定です。

#図#
 デザイン領域
 Select(選択)ボタンでElement(要素)メニューがアクティブになります。

#図#
 この例では、可変色として使用されるAll Same(すべて同じ)描画色が青に設定されています。

P.17(上)

テーブル表示とピンの選択

P.17(左)

 レイアウトを保存したとき、州の首都用に選択された記号は赤になっていましたが、この場合、デフォルトのハイライト色(赤)では、選択された要素が他の要素と区別できなくなってしまいます。別の記号を選択するか、ハイライト色を変更することができますが、記号選択の例がすでにありますので、この例ではハイライト色を変更してみましょう。

 ピンをクリックして対応するデータベース情報を表示したり、レコードを選択して対応するピンを表示することができます。ピンを選択して対応するレコードを表示する場合、関心のあるレコードがテーブル内のビューの中に表示されるように、View Active Element Records(アクティブな要素レコードを表示)モードまたはView Selected Element Records(選択された要素レコードを表示)モードにします。ピンの選択に使用するレコードを選択するにはView All Records(すべてのレコードを表示)モードにします。

 データベースを表示する際に任意のフィールドでソートするよう選択することができます。最初この表は、首都についてアルファベット順にソートされています。

#図#(左から)
 Exclusive(単独表示)
 View Active Element Records(アクティブな要素レコードを表示)
 View Selected Element Records(選択された要素レコードを表示)
 View All Records(すべてのレコードを表示)

#図#
 1)ここをクリックします。
 3)Exclusive(単独表示)アイコンをクリックします。
 4)チェックは、対応する表示に置き換えられます。
 2)<shift>キーを押したまま、最後のSelect Record(レコードを選択)ボックスをクリックすると... 、
 ピンが再描画され、選択された要素はハイライト表示になります。

P.17(右)

ステップ
##Open Layout(レイアウトを開く)アイコンをクリックし、5ページで保存したレイアウトを選択します。
##View(ビュー)ウィンドウでOptions / Highlight Colors(オプション/ハイライト表示色)を選択し、Selected color(選択する色)をgreen(緑)に変更して[OK]をクリックします。
##Examine Atributes(属性をチェック)アイコンをクリックします。
##View Table(テーブルを表示)アイコンをクリックし、POPULATION(人口)テーブル(CAPITALS(首都)レイヤー)を表示します。
##必要ならばテーブル表示を変更し、View All Records(すべてのレコードを表示)アイコンをクリックします。
##5番目のフィールドまたは列(Pop)が見えるようにPopulation(人口)テーブルの幅を広くし、フィールド名をクリックし、テーブル表示内のField / Sort(フィールド/ソート)を選択します。
##250000より大きい値の人口が表示されるまで下にスクロールし、Select Record(レコードを選択)ボックスをクリックします。
##テーブルの最後までスクロールし、<shift>キーを押したまま最後のSelect Record(レコードを選択)ボックスをクリックします。
##Exclusive(単独表示)アイコンをクリックします。

P.18(上)

ラベル付けの詳細

P.18(左)

ステップ
##New View(新しいビュー)アイコンをクリックします。
##Add Database Pinmap(データベース・ピンマップを追加)アイコンをクリックし、GSPINMAPプロジェクト・ファイルからオブジェクトSCHOOLを選択します。
##[Style Object...]をクリックし、同じプロジェクト・ファイルからSTYLEPINSがまだ選択されていなければ選択します。
##Symbol(記号)オプション・メニューがAll Same(すべて同じ)に設定されているか、Point Type(点のタイプ)がPoint Symbol(点の記号)になっているか、selected symbol(選択された記号)がschool_pになっているかチェックします(また、16ページで修正したスタイル・オブジェクトと作成した記号を選択することもできます)。
##Query Specification(問合せ指定)パネルに問次のような合せを入力します。

 ##

##[OK]をクリックします。
##Redraw(再描画)をクリックします。
##Database Pinmap Display Controls(データベース・ピンマップ表示コントロール)ウィンドウに戻り、次の第2の例に合わせて問合せを修正します。
##[OK]をクリックし、さらにRedraw(再描画)をクリックします。
##前の2つのステップを繰り返し、4つの例とその他の必要な修正を完了させます。

P.18(右)

 ピンマップ・ラベルの位置を修正するには、さらに2つの項目LabelOffsetとLabelAngleを問合せに追加します。ラベル・オフセットの方向は、ラベルの位置によって決まります(9ページの例題を参照)。ピンの上にあるラベルは上に、ピンの右にあるラベルはさらに右に... というように移動されます。ピンから斜めの位置に配置されたラベルは対応する2つの方向に指定されたオフセット距離だけ移動されます(たとえば位置1の場合は左上)。オフセットは、ピンの位置からラベルの開始部分までの距離であり、記号のサイズと同じ単位で指定されますので、オフセットは少なくとも記号幅の半分にする必要があります。そうでないと、ラベルが記号の一部を覆ってしまいます。ラベルにオフセットを指定しない場合は、回転させない限り、対応する記号とぶつかることはありません。

 また、LabelAngleの設定を問合せに追加するとラベルの回転も設定することができます。回転は、ラベル位置の周囲で、反時計方向に度単位で指定されます。

 問合せから命令を削除するには、テキストを削除するか(右下)、行頭に#を入れてコメント化します(左下)。

P.19(上)

ピンマッピングに関するその他の注意事項

P.19(左)

 データベース・ピンマップに対して最後に使用された表示パラメータは、データベース・オブジェクトとともに保存され、次回、ピンマップ表示用にデータベースが選択されたときにデフォルトとして使用されます。これらのパラメータには、Database Pinmap Display Controls(データベース・ピンマップ表示コントロール)ウィンドウのすべてのボタンの設定値や、入力されたすべての問合せ命令が含まれます。8ページの例題のSymbolAngleやMultiplePinsのように、同じデータベースの複数のピンマップ・レイヤーが1つのレイアウト内で使用される場合は、1つのデータベース・オブジェクトに対応するこれらの複数の表示パラメータを1つのレイアウトとして保存することができます。最後に追加されたピンマップ・レイヤー用の表示パラメータは、次回、データベースが個別のピンマップとして選択されたときのために保存されます。これに対し、それ以外のパラメータはすべて、レイアウトが開かれるときの初期表示を再作成するために使用されます。

 同じまたは別のデータベース・オブジェクトタに対して後で使用するために入力されたピンマップ問合せを保存するには、Database Pinmap Display Controls(データベース・ピンマップ表示コントロール)の問合せ入力パネルのメニューバーからQuery / Save(問合せ/保存)を選択します。当然、含められるフィールド名がオブジェクト間で同じでないと、未修正の問合せが他のオブジェクトに対して機能しません。1つの問合せをモデルにして、フィールド名や地図縮尺を変更して次の問合せに使用できます。現在選択されているデータベースに合わせてすべてのフィールド名を修正するのを忘れると、問合せ時に構文エラーが発生します。

 ベクタ座標用の暗黙のジオリファレンスを使用するどのベクタ・オブジェクトに対しても、点データベースによるピンマッピングを行うことができます。この場合は、X、Y用の内部テーブルからの座標を使用して、問合せや他のテーブルからその場でラベルを作成することができます(この機能をベクタ要素に対して直接使用することはできません)。

P.19(右)

 これらの記号はすべて、GSPINMAPプロジェクト・ファイルのスタイル・オブジェクトSTYLEPINSの中に入っています。この他にもたくさんのものがTNT製品に付属のSTYLEプロジェクト・ファイルに用意されています(これらの記号の例をこのページの下部に示します)。これらの記号やユーザが独自にデザインした記号はどれでも、ピンマップとともに使用できるほか、レイアウトを作成したときに含めたベクタやCADオブジェクト、凡例の中の点要素とともに使用することができます。

p.20

地理空間解析のための先進的ソフトウエア

 マイクロイメージズ社は、地理空間データの視覚化、解析、出版の高度な処理を行う、専門家向けソフトウェアを提供しています。製品に関する詳細は、マイクロイメージズ社にお問い合せになるか、ウェブ・サイトにアクセスしてください。

TNTmips  TNTmipsは、GIS、画像解析、CAD、TIN、デスクトップマッピング、地理空間データベース管理機能を統合した専門家のためのシステムです。

TNTview  TNTviewには、複雑な地理空間データの視覚化と解釈を行うための強力な表示機能があります。TNTmipsの演算処理機能や加工機能を必要としないユーザに最適です。

TNTatlas TNTatlasを使用すると、自分で作成した空間プロジェクトデータをCD-ROMにプレスして、低コストで出版や配布ができます。TNTatlasのCDには、さまざまなバージョンのTNTatlasを入れることができますので、1 枚のCDで、複数のコンピュータに対応できます。

TNTlite  TNTlite は、学生や小規模プロジェクトを行う専門家向けの無料バージョンです。インターネット接続ができる場合は、マイクロイメージズ社のウェブ・サイトからTNTliteの最新バージョン(約10OMB )をダウンロードできます。ダウンロードするのに時間がかかる場合は、TNTliteの入ったCDを注文することもできます。マイクロイメージズ社または(株)オープンGISまでお問い合わせください。

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