◆アップグレードがリリースされました (2014年夏バージョン)(07 Aug 2014)

本年7月25日にGAMMAソフトウエアのアップグレードがリリースされまし たので、ご案内申し上げます。 GAMMA SAR は年2回、大体7月と12月にアップグレードがリリースされま す。アップグレードには、新たなプログラムや、既存プログラムに対す る機能追加、バグ修正等が含まれます。 弊社には7月25日に案内のメールが来ております。保守期間が有効である ユーザー様全員にガンマ社より直接メール連絡が届きます。 保守に加入されていて、アップグレードのご連絡がない方は、弊社まで ご連絡ください。 ・・・・・ ◎2013年12月版からの大きな変更点: ここでは、この期間に新たに打ち上げられた3種類のセンサーのサポー ト状況についてご紹介します。 ○Sentinel-1(センチネル-1): https://earth.esa.int/web/guest/missions/esa-future-missions/sentinel-1 (以下、ウィキペディアから引用) 欧州連合(EU)とヨーロッパ宇宙機関(ESA)の地球観測プログラム「コペル ニクス計画」によって開発されている地球観測衛星。Sentinel-1A およ びSentinel-1B の2基からなる衛星コンステレーションとして、1A は 2014年4月3日に打ち上げられた。1B の方は2015(6?)年の打ち上げが計画 されています。 http://ja.wikipedia.org/wiki/Sentinel-1 Sentinel-1に関して、GAMMA 社はシミュレーテドデータと本番データで あるTOPS モードのSLCデータを入手済みです。これらを使って、データ の読み込みプログラムを作成しました。TOPS SLC データは、複数の sub-swath から成る複数のバースト(burst)から構成されるデータとのこ とです。現在、burst SLC からGAMMA で標準的に扱えるMLI やSLC にモ ザイクしたり、抜き出しをサポートしたとのことです。 InSAR に関しては、Sentinel-1 の干渉ペアの早期入手を待っています。 ○ALOS PALSAR-2: ご存知のように、本年5月24日種子島宇宙センターから打ち上げに成功、 観測画像も送られてきています。 http://fanfun.jaxa.jp/topics/detail/2662.html GAMMA SAR での対応状況ですが、シミュレーションサンプルデータを JAXA のサイトより入手済みです。 http://www.eorc.jaxa.jp/ALOS/top/doc_jtop.htm http://www.eorc.jaxa.jp/ALOS/en/top/doc_top.htm JAXA のプレスリリースでは、8月中旬から観測データの校正検証に入り、 一般利用者への提供は11月下旬ということです。ガンマ社も最終データ はまだ入手しておりません。 http://www.jaxa.jp/press/2014/06/20140627_daichi2_j.html 現在ガンマ社は、シミュレーションサンプルデータを基にして、データ の読み込みプログラムの更新作業を始めました。データはCEOSとGeotiff の2種類の形式で提供される予定です。 今回のアップグレードでは、ALOS PALSAR-2に関して新たなプログラムの 提供はございません。EORC 形式 のPALSAR-1データ(CEOS形式)用の読み 込みプログラムは、PALSAR-2 のCEOS形式でも使えるという期待がありま すが、確認が必要です。 ○KOMPSAT-5: 干渉ペアを含めて、最終形式のデータを入手済み。 http://www.restec.or.jp/?glossary=kompsat-5 データの読み込みと干渉処理のテストを実施。使用した手順および結果 については、アップグレードに同梱のリリースノートに解説があります。 ガンマ社では、Sentinel-1 のTOPS モードの干渉処理や、ALOS PALSAR-2 データの読み込み(インポート)のサポートが完了次第、早急にアップグ レードをリリースする予定です。 ・・・・・ 現在、GAMMA ソフトウエアが利用できるプラットフォーム(OS)には、 Linux, Windows, Mac OSX の3種類があります。 ●Linux 版は、Ubuntu 12.04 LTS(64-bit)を開発プラットフォームに使 用しています。今年4月にリリースされたUbuntu 14.04 LTS(64-bit)も5 年間サポート(バグ修正やセキュリティパッチの提供)が約束されていま す。 ●Windows 版は、今回のリリースにおいて完全64bit 互換になりました (コンパイルはWindows 7 64-bitを使用)。Windows 8(64-bit)でも使用可 能ですが、テストはまだ完全には終わっていないとのことです。 ●Mac OSX 版は、Snow Leopard 64-bit(10.6)環境でコンパイルしていま す。 バイナリーバージョンをお使いのユーザーは、保守加入であれば、プラ ットフォームを変更することが可能です。ご希望の方は、弊社までご連 絡ください。
(株)オープンGIS