ライン属性を転写する方法

色々な方法がありますが、紹介を兼ねて手順を解説します。 使用したTNTmips のバージョン:v2015/v2016

(A)リージョンを使う方法

[操作環境] 属性の操作なので、「表示」でも「編集」でもかまいません。 ▼転写元のテストデータ ▼転写先のデータです。転写元のベクタから属性をはずしました。 (注意)転写先のベクターに転写元の属性テーブルがない時は、[テーブルの追加]コマンド を使って、必要な属性テーブルを転写元ベクターから追加(コピー)しておくと、その後の 流れがスムーズに進みます。 ▼転写元のテストデータから、転写したい属性がアタッチされたラインを選択します。 ▼ライン行の上で右ボタンクリックし、[緩衝域(バッファゾーン)]メニューを選択します。 ▼[適用]ボタンを押すと、選択ラインの周りにバッファーポリゴン(リージョン)が発生し ます。バッファー距離は、自身のラインを含むように、なるべく小さくします。 ▼[OK]を押してウィンドウを閉じると、ジオツールボックスが現れます。 反転した行が、直前に作られたリージョンオブジェクトです。リージョンは「表示」を終 えるとなくなりますので必要であれば保存します。 ▼その状態で[選択]タブに移動します。 ▼転写先のレイヤーをクリックしてアクティブ(選択対象)にしてから、[要素を選択]をク リックします。リージョンに含まれるラインが転写先のベクターから選択されます。 ▼この後は、あらかじめ追加した属性テーブルからアタッチしたいレコードを選んで、選 択したラインにアタッチしてやります。 以上の作業を、属性レコードの種類だけ繰り返します。

(B)バッチ的な方法1

[各種図形]>[属性]>[属性の転写]メニューを選びます。 ▼下図のように設定します。操作としては"最近接"を選びます。 ▼実行します。 結果は良好でした。

(C)バッチ的な方法2

CADでバッファーポリゴンを作り、それをラインに転写する方法です。 まず、[各種図形]>[計算]>[緩衝域(バッファゾーン)]メニューでバッファーを作成しま す。 ▼出力として"CAD"を選びます。 ▼実行結果を表示しました。 次に、[各種図形]>[属性]>[属性の転写]メニューを選びます。(本処理には、TNTmips V2016を使用します)。 ▼ソースの[選択]ボタンを押して、先に作成したCAD のバッファーポリゴンを選びます。 ▼実行します。「出力用のテーブルを選択してください」と出ます。[名前の自動割り振り]ボタンを押します。 ▼「レポートを保存するファイルを選択してください」と出ます。そのまま[OK]ボタンを押して、デフォルト名で進めます。 ▼処理が終了しました。 ▼結果は良好でした。 2016.4.26 (株)オープンGIS