1999.1.16
TNTmipsV6.0

微小ポリゴンの削除

最近MapInfoのファイル(TABファイル)をインポートしたユーザから次のような質問をもらいました。
「ポリゴンは8つです。なぜか18個に分けられています。」
 
表示してみると、大きなポリゴンは8個あるのですが、拡大しないと見えないような非常に小さなポリゴンが存在します。
 
MapInfoの場合、隣接したポリゴンの境界のラインは、それぞれのポリゴンのラインとして2重に持つようです。つまり各ポリゴンは独立しており、トポロジーはありません。他方、TNTmipsでは、境界線は1本のラインです。ラインとその左右にあるポリゴンの関係はトポロジーによって管理されています。
 
一般にCADのファイルはトポロジーを持たないことが多く、トポロジーを有するシステムへデータ変換する際、隣接するラインの座標が全く同一でないため、すき間にポリゴンが発生し、微小ポリゴン(sliver polygon;やせた、細長い)の原因となります。
 
TNTmipsでは微小ポリゴンの削除は、「処理/ベクタ/フィルタ」メニューで行います。あらかじめ「表示/空間データ/2D」でPOLYSTATSテーブルを全レコード表示して、削除する面積の上限を調べておきます。テストモードがありますので、結果をテストしてから削除できます。

<手順>
1.「処理/ベクタ/フィルタ」メニューを選択。
2.「選択」ボタンを押して、ベクタを選びます。
3.「フィルターの追加」ボタンを押し、「微小ポリゴン」を選択。


4.「詳細を表示」ボタンを押す。
5.削除方法を「エリア」にして、単位を適当に選び、削除したい面積の最大を入力します。この面積よりも小さいポリゴンが削除されます。


6.本番をする前に「テスト」します。
7.Test Viewウィンドウで「View filter report」ボタンを押すと、どのくらいポリゴンが削除されるか表示されます。テスト結果を見て、パラメターを調節するか、よければ実行します。
8.「終了」ボタンで終了します。
 
(C)オープンGIS