2006年1月、“PRISM”、“AVNIR-2”、“PALSAR”の3つのセンサを搭載した“ALOS”が打ち上げられました。 2006年8月現在、データはまだ販売されていません(データ提供予定は2006年10月ころの予定です)が、 サンプルデータは一足先に公開されており、下記のサイトからダウンロードすることができます。
地球観測研究センター(EORC); http://www.eorc.jaxa.jp/ALOS/doc/jsproduct.htmここではCEOSフォーマットで提供されている “PRISMプロダクト”、 “AVNIR-2プロダクト”、“PALSARプロダクト”のインポート方法をご紹介します。 センサが違っていてもインポートの手順は基本的に同じです。 そこで、今回は“AVNIR-2のレベル1A”プロダクトを例にインポート手順をご紹介します。 パラメータの詳細については、3 パラメータの設定で詳しくご紹介します。
目次
入手したプロダクトには、
・LEDファイル ・SUPファイル ・TRLファイル
・IMGファイル ・VOLファイル
の5つのファイルが入っています。このうち、衛星画像が入っている“IMGファイル”をTNTmipsに取り込んでいきます。
▼インポートの呼びだし
▽メインウィンドウの[メイン]をクリックし、さらに[入力(インポート)...] を選択します。

▼入力形式の設定
▽<インポート(入力)>ウィンドウの[ラスタ]ボタンをクリックします。そして、表示された一覧の一番下にある [USER-DEFINED]を選択し、
[ファイルの選択...]をクリックします。
▼インポートするファイルを選択
▽<ファイル(複数)を選択>ウィンドウが現れるので、インポートするファイルを選択します。先ほども触れましたが、インポートするファイルは、
“IMGファイル”です。
今回は、例として“AVNIR-2_1Aプロダクト”の“IMGファイル”を全て選択します。ファイルを全て選択したならば、
[OK] をクリックし<ファイル(複数)を選択>ウィンドウを閉じます。
ウィンドウが閉じたならば、<インポート(入力)>ウィンドウの [次...] ボタンをクリックします。
▼パラメータの設定
▽<インポート パラメータ>ウィンドウの [編集...] をクリックします。
▽<ユーザー定義ラスタフォーマット・エディタ>ウィンドウが開きます。
このウィンドウで、“IMGファイル”をインポートするためのパラメータを設定します。設定するパラメータは、センサや処理レベル(1A、1B1、1B2Rの3段階)
によってイメージファイルの大きさが若干かわります。詳しくは一覧(パラメータの設定)をご覧ください。
▽設定が終わりましたら、[ファイル]ボタンをクリックし、このフォーマットを保存してください。保存しましたら<ユーザー定義ラスタフォーマット・エディタ>の[OK]ボタンをクリックし、このウィンドウを閉じます。
▽次に、<インポートパラメータ>ウィンドウの [フォーマット] ボタンをクリックし、保存したフォーマットを選び直し、窓
に表示させます。ここまでの作業が終了したら、[入力(インポート)...] ボタンをクリックします。

▼インポート先を指定
▽まず、<オブジェクト(複数)を選択>ウィンドウで[新規ファイル]ボタンをクリックし、<プロジェクト(rvc)ファイルの新規作成>ウィンドウで
プロジェクトファイル名を入力し、[OK]をクリックします。

▼オブジェクト名の決定とインポート開始
▽続いて、オブジェクト名を入力します。自分で入力してもいいのですが、今回は[名前の自動割り振り...]ボタンを使い、
自動的にオブジェクトの名前を決めました。オブジェクト名を決めたら[OK]ボタンをクリックし、インポートを始めます。

▼インポート中
▽インポートが始まると、<プロセス ステータス>ウィンドウが現れます。インポートが終わるまでしばらく待ちましょう。

▼インポート終了
▽インポートが終わると、<プロセス ステータス>ウィンドウに処理時間にかかった時間が表示されます。
処理時間を確認したら[OK]ボタンをクリックします。

以上でインポート終了です。
インポートしたプロダクトには、バンド1~4のイメージファイルが入
っています。これらをRGB表示してみました。
まず、
赤 → IMG-03(バンド3)
緑 → IMG-02(バンド2)
青 → IMG-01(バンド1)
としてトゥルーカラーで表示しました。

雲が多くかかってしまっている左側の島が”屋久島”で、右側の島が”種子島”です。
次に、
赤 → IMG-04(バンド4)
緑 → IMG-03(バンド3)
青 → IMG-02(バンド2)
としてフォールスカラーで表示しました。

種子島は全体的に赤くなっています。
種子島の南端をフォールスカラーで等倍表示しました。

周りよりも明るい赤色の部分が点々としているのが見て取れます。ここ
には何があるのでしょうか?処理レベル1Aのサンプルプロダクトでは
細部がよくわかりません。
そこで、処理レベル1B2Rサンプルプロダクト(ラジオメトリック補正
および幾何補正済み)を等倍表示してみました。

周りよりも明るい赤色の部分は、きれいな四角形になっていることから
農耕地だと思われます。この部分は農作物が植えられていると考えられ
ます。
今回は、”AVNIR-2” プロダクトのインポートだけの紹介にとどま
りましたが、”PRISM”プロダクトのインポートも同様でした。
例として、”PRISM” のサンプルプロダクトをインポートした画像も
紹介します。場所は、静岡県清水市の清水港周辺です。
(PRISM, レベル1B2R, 直下)
▼画像データの基礎
ALOSデータを処理する際に必要な基礎情報をメモ程度にまとめました。
●AVNIR-2,PRISMのプロダクト処理レベル
1A :シーン単位に切り出した未補正データ
1B1 :レベル1Aデータにラジオメトリック補正を施したデータ
1B2 :レベル1B1データに幾何補正を施したデータ
オプションとしてR(Geo-reference)、G(Geo-coded)、D(DEMを用いた概略地形補正。日本域のみ有効)のいずれかを選択する。
●回帰日数:46日 ●軌道:太陽同基準回帰軌道 ●軌道高度:691.65km(赤道上)
●投影法:UTM または PS(ともにレベル1B2のみ選択可能)。
●測地系はITRF97、回転楕円形はGRS80。
●PRISMでは、処理レベルが1Aまたは1B1の場合、イメージファイルが4つあります。他方、1B2の場合はイメージファイルは1つです。
▼イメージファイルの構造
今回インポートしたIMGファイルの構造をセンサごとにまとめました。
(PDFファイル 134KB)
(PDFファイル 212KB)
ただし、これはサンプルデータの構造です。もしかすると、実際のプロダクトとはファイルサイズが少し異なるかもしれなません。
そのような場合は、EORCが公開している“地球観測データハンドブック”や、各プロダクトの“フォーマット説明書”をご覧ください。
“地球観測データハンドブック”や、各プロダクトの“フォーマット説明書”の入手先
http://www.eorc.jaxa.jp/ALOS/doc/jformat.htm
<ユーザー定義ラスタフォーマット・エディタ>ウィンドウで設定するパラメータの詳細をご紹介します。(センサ名をクリックすると、インポート用フォーマットファイルをダウンロードすることができます。)
まずは、“AVNIR-2”からです。1Aと2B1が同じパラメータで、1B2のパラメータが若干違っている点に気をつけながら、パラメータを設定します。






